車高が高い車のメリットは?セルフチェックする際のポイントも解説

車高とはタイヤの一番底から車体の一番高い部分までの高さのことです。車高が高くなることで、ドライバーの視界が広くなるほか、ドレスアップ効果も期待できます。この記事では車高の概要や車高が高い車のメリット・デメリットなどについて解説しています。また、車高をセルフチェックする際に覚えておくと便利なポイントも取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
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車高とは
車高とは、地面に接しているタイヤの一番底の部分から車体の一番高い部分までを計測したものを指します。日本では、車が公道を利用する際に車高の法的な制限があります。全高に関しては3.8m以上の車両は公道を走行できません。なお、軽自動車に関しては最大許容高さが2.0mとなっているため注意してください。
車高が高い車のメリット・デメリット
車高が高い車にはメリットとデメリットがそれぞれあります。ここでは具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。車高の高い車に興味のある方はぜひ参考にしてください。
車高が高い車のメリット
車高が高い車の主なメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
- 山道を走行しやすい
- 運転時に周囲を見やすい
- ドレスアップ効果がある
それぞれの概要について解説します。
山道を走行しやすい
車高を高くすることで山道のような舗装が十分にされていない道路を走行しやすくなります。これは車高が高い車は大径のタイヤを装着できるためです。具体的には、タイヤが大きくなることで車体の下部が地面に近づく心配がなくなり、障害物を乗り越えやすくなります。アウトドア好きな人、オフロードの走行が好きな人にとっては車高の高さはメリットの1つだといえるでしょう。
運転時に周囲を見やすい
車高が高いと運転者の目線が高くなるため、必然的に前方や周囲の状況を把握しやすくなります。前方の様子が把握できれば、より注意して運転しやすくなるほか、不規則な道路環境にも対応しやすくなるなど大きなメリットがあります。
ドレスアップ効果がある
車高の高い車は大きなタイヤを装着するため、車両が力強い印象になり、ドレスアップ効果が期待できます。自分の好きな車をよりよく見せたい人、ダイナミックな印象を与えたい人、自分の車をカスタマイズするのが好きな人などにとってはドレスアップ効果があることは大きなメリットだといえるでしょう。
車高が高い車のデメリット
メリットの一方で、車高が高い車のデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 死角が生まれる
- 高架下を走行できない可能性
- 風の影響を受けやすい
それぞれについて解説します。
死角が生まれる
車高が高い車は視界が良くなる一方で、死角が生まれる可能性に注意しなければなりません。例えば、車高が高いと前方はよく見えますが、車両の側面や下部は死角となる可能性があります。そのため、周囲にある物や人に気づきにくくなるでしょう。死角が増えると事故のリスクも高まるため、運転時には特に注意しなければなりません。
高架下を走行できない可能性
車高が高いと高さが原因で高架下を走行できない可能性があります。その他にも、駐車場に高さ制限が設けられている場合も、同じように利用できないケースがあるため注意してください。本来なら高架下に侵入できる車高ではないにもかかわらず気付かないうちに侵入してしまい、車両の天井を傷つけてしまう恐れもあるでしょう。
風の影響を受けやすい
車高が高いとそのぶん風の影響を受けやすくなります。例えば高速道路などで風の強い日に走行していると車体が流れるような感覚を覚えるでしょう。なぜ風の影響を受けるのかというと、車高が高くなることで空気抵抗が増すためです。車高を高くしたい場合は、風の影響があることを考慮し、安全運転をいつも以上に心がけるようにしてください。
車高が高い車は乗り心地が変わる
車高が高い車は乗っていると飛び跳ねるような乗り心地になるとされています。これは車高を高くすることでスプリングにかかる荷重が強くなるためです。そのため、例えば段差を通る時などに飛び跳ねる感覚になるでしょう。また、車高が高くなることで重心がずれることもあるため、横揺れしやすくなる点も特徴です。これらの点を踏まえると車高を高くすることで乗り心地が悪くなる可能性があります。乗り心地を確保したうえで車高を高くしたいのであれば、基準となる車高からプラス10mm程度が目安となります。
車高を高くすることで起こる問題
リフトアップしたり、タイヤのサイズを変えたりすることで車高を高くしている場合、車検に通らない可能性があるため注意してください。基本的に、車検証に記載されている車高の±4cm以内なら車高が原因で車検に通らないといったことは起こりません。しかし、この範囲を超えてしまうと通常の車検では通過できず、陸運局において構造変更の申請をしたうえで車検を受けなければなりません。この構造変更は、申請から1〜2週間程度かかるとされているため、車検期間を踏まえて事前に申請しておく必要があります。
車高をチェックする際のポイント
ここでは車検に出す前に自分の車の車高がどのくらいなのかをチェックする際のポイントを紹介します。車高が把握できれば、車検に出して車高が原因で通らないといった事態を回避できます。車高の高い車を所有している方はぜひ参考にしてください。
空車にする
車高をセルフチェックする場合、車内に人や荷物がない状態にしてください。人や荷物が乗った状態だとそれらの重さによって沈下した状態となるため、正しい車高を測定できません。そのため、いつも荷物を荷台に積んでいる場合などは事前にそれらをすべて出したうえで車高を測定してください。
タイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧が規定値になっているかどうかもチェックしておきましょう。もし規定値を下回っていると車体が実際よりも低くなるため、車高にも影響が及びます。タイヤの空気圧は各メーカーが推奨する数値があるためチェックしたうえで調整してください。
なお、空気圧が規定値よりも高いとタイヤの摩耗や寿命の短縮につながるため、安全性に影響を及ぼす可能性があります。
舗装されている場所で測定する
車高の測定は、舗装された平面で行うようにしてください。未舗装で凸凹した場所、平面でない場所で測定すると車体が水平にならず正しい高さがわからないためです。砂利道などでの測定は避け、自宅の駐車場など舗装された平面に駐車した上で測定しましょう。
1cm未満は切り捨て
車高をセルフチェックする場合、1cm未満は切り捨てることがポイントです。例えば10.4cmは10cmと測定します。また、9.9cmの場合、ほとんど10cmですが9cmとしてください。切り捨てをする理由は、わずかな差でも基準を達していない場合が考えられるためです。先ほどの9.9cmを10cmと捉えた場合、実際には9.9cmであるため、車検で不合格になる可能性があります。そのため、切り上げるのではなく、切り捨てて考えるのが基本となっています。
車高の高い車はカーリースで利用しよう
ここまで車高の高い車の概要やメリット・デメリットなどについて解説しました。ここまで読んで車高の高い車に興味を持ったものの、本当に自分に合っているのかわからない、乗ってみて思っていたのと違ったらどうしようと思う人もいるかもしれません。そのような場合はカーリースの利用がおすすめです。カーリースは月額料金を支払うことで、契約期間中は自分の車として所有できます。また、月額料金には保険料や税金、車検代などがすべて含まれているため、急な出費が発生する可能性もありません。契約年数はサービスによって様々ですが、中には短期間の契約ができるものもあるため、そのような契約で車高の高い車を契約すれば、高額な費用負担を避けてお試しで乗ってみることができます。
まとめ
今回は車高の高い車のメリットやデメリット、車高をセルフチェックする際のポイントなどについて解説しました。車高の高い車は、運転手の視界が広くなるため運転中に前方の様子を把握しやすいほか、オフロードの走行にも適しているなどさまざまなメリットがあります。一方で、死角が生まれやすく、高架下など侵入できない場所がある点には注意しなければなりません。
また、車高をセルフチェックする際は、空車にしたうえでタイヤに空気圧を確認し、舗装された平面で測定するようにしてください。
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- この記事の監修・執筆者
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柴田 和也
大学院を卒業後ライターとしての活動を開始し、7年目を迎えました。現在は海外に住んでおり、自動車をはじめとしてさまざまなジャンルの記事を作成しています。複雑な内容も噛み砕いてわかりやすく解説することをモットーとしており、自動車にあまり詳しくない人でも理解できるような記事作成を心がけています。