USS東京2026年9月のオークション、季節指数より外的要因?

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応札の二極化!?上昇傾向は限定的!!
9月USS東京の出品台数は79,062台、前年同月比は117.4%と同じ4開催ながら大幅増加、1開催当たり20千台を割り込みましたが依然として出品車両が集中しています。成約率は65%を下回る63.5%まで低下しており、前年同月と比べると▲7.6%と大幅な成約率低下となっており、今年に入ってからもっとも低い成約率を記録しました。(次点は7月の63.6%)【グラフ1】

成約単価は1,785千円で前月比36千円プラス、前年同月においては9千円プラスと微増ながら高値推移が継続しています。【グラフ2】

例年通りの価格上昇は全体的に見られたものの、限定的であり逆に9月で成約率が60%前半まで落ち込んだのは過去15年で初、筆者の記憶では「サブプライムローン」の影響で「リーマンショック」のあった2008年が年間を通して60%を下回っており、9月においても58.2%まで低下しました。その時に次ぐ水準まで成約率は低下しています。
カテゴリー別の傾向
USS東京全体の成約率が前月から▲1.6%下がったこともあり、各カテゴリーでも下落が見られました。
もっとも下落が目立ったのが「輸入車」で前月比▲2.3%、次いで「コンパクト」が前月比▲2.0%となりました。
一方で8月に大幅下落した「RV」は冬に向けた需要を見込んでか改善が見られ、前月比1.4%プラスとなっています。その他のカテゴリーはほぼ横ばいで推移しました。【表1】

10月以降、どーなる?
例年の9月は繁忙期とあって成約単価、成約率共に上昇傾向にありますが上記の通り、2008年以来の成約率低下が際立ちました。成約単価は上昇が見られたものの、成約率はUSS東京だけでなくUSS名古屋、HAA神戸、USS横浜など大中会場で同じ傾向となっています。
外需では中東情勢はいまだ緊張状態と警戒が継続しており、中東方面への船便や海上輸送は大幅な迂回や遅延、一部見合わせが続いています。また、国際的な中古車輸出では中国の自動車輸出が急拡大、2026年8月の中国自動車輸出は前年同月比177%という伸長台数を記録、中東地域の電気自動車(EV)の人気が追い風となっており、今後、日本の中古車輸出市場にも少なからず影響が出てくる可能性があります。
内需では7月末の熊本地震、8月の千葉県を中心とした大雨、9月には名古屋市を中心とした豪雨などによる影響が徐々に出てきており、内外需共に不安定な応札状況はまだ続くと予想されます。
成約単価上昇に対して、成約率低下を招いていることから応札の二極化は明らかであり、徐々に下落相場へ転換することが予想されます。
- この記事の執筆者
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倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。

