USS東京2026年3月のオークション、例年より引きが早い?

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高成約率を維持するも成約単価は大幅ダウン。。。
3月USS東京の集荷台数は84,320台、前年同月比108.8%と増加、1開催当りの平均は21,000台を超え、最終週は22,287台の会場新記録を更新、出品台数がUSS東京に集中していますが成約率は68.2%と70%を割ったものの下落幅は微減に留まり高成約率を維持しました。【グラフ1】

成約単価は2月に会場新記録1,825千円(前月比+38千円)を記録しましたが3月は急落、その落差は大きく前月比で▲177千円でした。【グラフ2】

時期的に出品台数は増加、売切りは早めにつくセリが目立ち、高成約率を維持しましたが成約単価は大幅に下がり、相場以下で成約するケースも目立ちました。特に高年式車や高価格帯の車両は売切りから伸びていない車種が多く、成約単価に影響した可能性が高いと言えます。
出品台数はUSS系の大型会場(東京・名古屋・HAA神戸)を中心に集中しており、会場間の格差がより広がっていると感じられます。
カテゴリー別の傾向
USS東京全体の成約率が2月から▲2.1%ですがほとんどのカテゴリーで成約率の低下が見られました。特に下落幅がおおきかったのは「ハイブリッド」で前月比▲4.4%、次いで「低価格」が前月比▲4.1%、「輸入車」が前月比▲3.6%、「軽自動車(軽バン含む)」「コンパクト」においても前月比▲3%以上の下落となっています。人気の「初出品」が前月比▲1.6%に留まっています。【表1】

4月以降、どーなる?
3月を通して例年と違うところは、季節指数より早く下落が始まっており、例年であれば登録車が2週目まで、軽自動車が3週あたりまで2月の相場を維持する傾向にありますが今年においては3月初から2月後半と比べ明らかな応札数の減少が見られました。
特に成約単価においてはどの会場においても大幅な低下が見られ、100千円以上低下しているとこが多くなっており、USS名古屋・USS横浜においては200千円以上の「下落幅」でUSS東京以上に成約単価が下がっており、成約率低下のフラグは立っています。
4月は例年通り、引合いは弱まる傾向にあるので大方下落が進むと考えられます。特に3月の成約率は比較的高い結果となったものの、成約単価が急落していることから、次は成約率が下がる可能性が非常に高いと言えます。
一方、ステルス増税や各商品の値上げから新車に比べ安い中古車の需要が高まるのではないかという見方もあるため、同業の中でも今後の市場予測は両極端になっており、早い所はこの時期を狙って仕入れを強めているところも出てきています。
外需は為替や中東紛争など不透明、内需においても不景気から消費マインドの低下に伴い、車を買い替える動きはより慎重になることが予測できることから非常に不安定の動きをしながら新たな相場を形成していくと思われます。
- この記事の執筆者
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倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。

