USS東京2025年9月のオークション、会場新記録多発!!

USS東京2025年9月のオークション、会場新記録多発!!

過去最高額の成約単価!!

9月USS東京の集荷台数は4週開催で集荷台数は67,339台、前年同月比104.5%、1開催当たり16,835台と非常に多い台数となりました。

成約率は2024年7月以降、70%を割り込んでいましたが8月には約1年ぶりに70%台に乗り、9月も微増となり台数が多い割に高成約を維持しています。【グラフ1】

【グラフ1】

成約単価は月次で会場新記録となった2024年7月の1,736千円を50千円上回る1,786千円の新記録、2週目には1,813千円を記録しました。前月比(8-9月比)においては116千円のプラスとなり、上昇幅は非常に大きくなっています。【グラフ2】

【グラフ2】

他会場においても会場新記録が多発、過去取引価格にない応札額が連発、過去の取引価格が全く参考にならない状態となり、完全に出品店有利の状態で、落札店にとっては非常い仕入れの難しい月となりました。特に大衆車の高評価点・距離薄など好物件はポータルサイトの総額を超える価格が連発し、季節指数らしい相場上昇となりました。

カテゴリー別の傾向

USS東京全体の成約率は8月から全体で0.9%と微増、カテゴリー別で変動が見られました。

大幅に成約率上昇が目立ったのは「商用車」で前月比+5.8%、次いで「ハイブリッド」「輸入車」が前月比+2.3%、バイヤーから人気の高い「初出品」「低価格」は横ばいで推移しました。

一方で「軽自動車」「コンパクト」「ミニバン」「RV」はそれぞれ前月▲1%強と微減となりました。【表1】

【表1】

10月以降、どーなる?

9月は会場新記録が各会場で連発、過去にない応札結果が各地で見られました。成約率や成約単価の上昇タイミングは季節指数通りとなっておりますので9月を天井に年末に向かって下がっていくことが予想されます。但し、「急落」といった極端な下落は新車台数の低迷による中古車の発生が減少することからも考えにくいと言えます。

また、輸出の引合いの強さは「軽自動車」にまで及んでおり、年間5万台程度であった輸出台数は2024年には9万台に迫る勢いで2025年上半期は既に5万台を超えていることからも中古車を取り巻く環境は更に激化していくことが予想されます。

この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。