USS東京2025年7月のオークション、成約率は季節指数通り上昇へ!

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しかし、成約単価は限定的。。。
7月USS東京の集荷台数は5週あったこともあり85,281台、出品台数は前年同月比142.4%、1開催当たり17千台を超えており、前年同月比でも113.9%と非常に多い出品数となっています。6月に続き、過去15年の月次(7月)で最も多い台数となっています。
成約率は前年同月から▲4.9%、前月比では+2.9%と台数は相変わらず過多ですが季節的に上昇となっています。【グラフ1】

成約単価は1,675千円と高値を維持していますが前月から▲12千円と微減、、前年同月比では▲61千円と前年同月の会場新記録からは乖離がでましたが高値は継続となっています。【グラフ2】

出品台数が年明けから非常に多い状態が続いており、月次においても過去に無い過剰と言えるほどの台数となっています。全ての会場でこの現象が起こっているのではなく中~大型会場に集中しており、会場格差がより強まっていると感じられます。昨年と比べ円高であること、物価上昇に対して賃金上昇率が低いことから高年式高額車の動きが悪く成約単価は限定的で成約率の上昇に対して微減となりました。
カテゴリー別の傾向
USS東京全体の成約率は前月比2.9%上昇となったことから、ほとんどのカテゴリーが上昇となっています。特に成約率上昇が目立ったのは、ボーナス商戦、長期休暇前とあって「ミニバン」が7.3%の上昇、「コンパクト」が6.7%の上昇となりました。続いて「RV」が4.5%上昇、「低価格」が4.2%上昇、「軽」が3.5%上昇、「ハイブリッド」が3.5%上昇、その他のカテゴリーにおいても上昇が見られました。【表1】

8月以降、どーなる?
季節指数から8月は長期休暇もあることから7月に比べ若干低下する傾向が多いです。ただ、ここ数年は長期休暇明けから上昇に入り、9月に向けて上がっていく可能性が高くなります。
7月は台数が多く、成約単価が上昇しなかったまでも成約率はしっかりと上昇したことから引合いはしっかりあります。また、新車の生産が再び遅れが出ているのもあり、ディーラー系を中心に中古車に力を入れている販売店も増えており、特に関西地方はその傾向が強まっています。
成約単価は高値傾向が続いており、この先も継続することが予想されます。成約率ももう一段上がる可能性も秘めていいます。
- この記事の執筆者
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倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。