法人向けカーリースの仕組みとは?契約メリットや車購入との違いを紹介

法人向けカーリースの仕組みとは?契約メリットや車購入との違いを紹介

「法人向けカーリースの仕組みがわからない」「カーリースと車購入、どちらが法人にとって有利なの?」などと悩んでいませんか?

法人向けカーリースは、初期費用を抑えながら車両を利用できる仕組みです。カーリースと車購入のどちらが有利かは、企業の状況や利用目的によって異なります。

本記事では、法人向けカーリースの仕組みや特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説します。カーリースと車購入の比較や、法人向けカーリースの選び方についても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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法人向けカーリースの仕組み

法人向けカーリースは、企業が車両を所有せずに利用できる効率的な方法です。リース会社が車両を購入して企業に貸し出す形をとることで、企業は毎月定額のリース料を支払いながら車両を使用できます。

カーリースの基本

カーリースは、車両の使用権を一定期間借りる契約です。所有権はリース会社にあり、利用者は月々のリース料を支払って車両を使用します。

リース期間終了後は車両を返却するか買い取るか、もしくは再リースするかを選択できます。柔軟な選択により、企業のニーズに合わせた車両管理が可能です。

法人カーリースの特徴

法人カーリースは、個人向けカーリースと比べて税務上の取り扱いが異なります。リース料全額を経費として計上できるため、法人税の節税効果が高くなります。

また、車両の維持管理をリース会社が担当する場合が多いため、企業の管理負担がかかりません。さらに、複数台数の一括契約による割引や、法人向けの特別サービスを受けられる場合があります。

契約期間は通常3年・5年・7年から選択

法人カーリースの契約期間は、通常3年・5年・7年から選択できます。3年は短期の利用に適し、車両の更新が頻繁に行えます。

5年は中期的な利用に適しており、月々のリース料を抑えつつ、適度な頻度で車両更新ができます。7年は長期利用に適しており、月々のリース料を最も抑えられますが、車両の経年劣化に注意が必要です。

法人カーリースの契約形態

法人カーリースの主な契約形態には、ファイナンスリースとメンテナンスリースがあります。企業のニーズや車両管理の方針に応じて、適切な契約形態を選択することが重要です。

ファイナンスリース

ファイナンスリースは、車両の調達に特化した契約形態です。リース料には車両の取得費用と金利が含まれ、メンテナンス費用は含まれません。

ファイナンスリースの契約形態では、企業が車両の維持管理を自社で行うため、管理能力のある企業に適しています。税務上は、リース料を全額経費計上できる利点があります。

メンテナンスリース

メンテナンスリースは車両の調達に加えて、メンテナンスサービスも含まれる契約形態です。リース料には車両の取得費用、金利に加えて、定期点検や修理などのメンテナンス費用が含まれます。

メンテナンスリースの形態は、車両管理の手間を省きたい企業や、メンテナンス体制を持たない企業に最適です。予期せぬ修理費用のリスクを軽減できる利点がありますが、ファイナンスリースと比べてリース料が高くなる傾向があります。

法人カーリースを契約するメリット

法人カーリースを契約した場合、以下のメリットが得られます。

  • 初期費用を抑えることが可能
  • 経費処理の手間がかからない
  • 節税対策になる

詳しく解説します。

初期費用を抑えることが可能

法人カーリースでは、車両購入時に必要な多額の初期費用を抑えられます。通常、車両購入時には車両価格の全額に加え、登録費用や税金などの諸費用が必要です。

一方、カーリースでは初期費用を最小限に抑えられるため、企業の資金繰りに余裕を持たせられます。結果、他の事業投資や運転資金に資金を回すことが可能です。

経費処理の手間がかからない

法人カーリースを利用すると、経費処理が簡素化されます。毎月定額のリース料を支払うだけで、複雑な減価償却計算や固定資産税の処理が不要です。

経費処理の簡素化により、経理担当者の業務負担が軽減され、他の重要な業務に時間を割けます。経費の予算管理も容易になり、財務計画の立案がしやすくなる点がメリットです。

節税対策になる

法人カーリースは効果的な節税対策となります。リース料は全額を経費として計上できるため、法人税の課税対象となる利益を減らすことが可能です。

車両を購入した場合、減価償却費として経費計上できる金額に制限があります。一方、カーリースではリース料全額を経費計上できるため、より大きな節税効果が期待できます。

ただし、税務上の取り扱いについては最新の法令を確認し、税理士に相談しましょう。

法人カーリースを契約するデメリット

法人カーリースのメリットがある一方で、以下のデメリットもあります。

  • 途中解約ができない
  • 走行距離に制限を設けられている
  • カスタマイズが自由にできない

詳しく解説します。

途中解約ができない

法人カーリースの多くは、契約期間中の途中解約が困難または高額な違約金が発生します。事業計画の変更や経営状況の悪化により、契約期間満了前に車両が不要になった場合でも、リース料の支払いを継続しなければいけません。

問題に対処するためには、契約時に解約条件を十分に確認し、必要に応じて特約を付けることが重要です。また、リース期間を短めに設定し、再リースオプションを活用するなどの工夫も有効です。

走行距離に制限を設けられている

多くの法人カーリース契約では、年間の走行距離に制限が設けられています。制限を超過した場合、追加料金が発生する可能性があるため注意が必要です。

走行距離の制限は、車両の価値低下を考慮して設定されていますが、営業活動や業務内容によっては制約となる場合があります。対策として、契約時に予想走行距離を正確に見積もり、適切な距離設定を交渉することが重要です。

また、走行距離無制限のプランを選択することも一案になります。

カスタマイズが自由にできない

リース車両は所有権がリース会社にあるため、車両のカスタマイズに制限があります。社名のステッカー貼付などの軽微な変更は可能な場合が多いですが、大規模な改造や永続的な変更は通常許可されません。

カスタマイズが必要な場合は、契約時にリース会社と相談し、可能な範囲を確認することが重要です。また、カスタマイズ済みの車両をリースする特別プランを利用することも検討しましょう。

法人利用はカーリースと車購入どっちがおすすめ?

法人利用におけるカーリースと車購入の選択は、企業の財務状況や利用目的、車両管理能力などによって異なります。企業の特性や需要に応じて、最適な選択肢を検討することが重要です。

ここでは、カーリースがおすすめな企業と車購入がおすすめな企業を紹介します。

カーリースがおすすめな企業

カーリースは以下のような企業や状況におすすめです。

  • 初期費用を抑えたい企業
  • 車両管理の負担を軽減したい企業
  • 資金繰りに余裕がない新興企業や中小企業
  • 最新モデルの車両を定期的に利用したい企業
  • 短期的なプロジェクトで車両が必要な企業
  • 経費の平準化を重視する企業

カーリースは初期費用を抑えつつ、車両管理の手間を軽減できるため、資金や人員に制約のある企業に適しています。

車購入がおすすめな企業

車購入は以下のような企業や状況におすすめです。

  • 長期的な車両利用を予定している企業
  • 資金に余裕がある企業
  • 高額な特殊車両を使用する企業
  • 車両の改造・カスタマイズが必要な企業
  • 走行距離が多い企業
  • 車両を資産として保有したい企業

車購入は長期的な視点で見ると総コストが抑えられる可能性が高く、資金に余裕がある企業には適しています。

法人向けカーリースの選び方

法人向けカーリースを選ぶ際は、以下の要素を総合的に評価し、自社のニーズと各リース会社の提案を慎重に比較検討することが重要です。

  • 契約内容
  • リース料
  • サービス内容
  • 解約条件

また、リース会社の信頼性や財務状況、アフターサポートの充実度なども重要な選択基準です。複数のリース会社から見積もりを取得し、詳細な比較検討を行いましょう。

まとめ

法人向けカーリースは、初期費用の抑制や経費処理の簡素化、節税効果など、多くのメリットを企業にもたらします。一方で、契約の柔軟性や車両利用の制限などのデメリットも存在します。

企業の状況や目的に応じて、カーリースと車購入のメリット・デメリットを慎重に比較検討し、最適な選択をすることが重要です。ぜひ本記事を参考にして、法人カーリースの利用をご検討ください。

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この記事の監修・執筆者
堺 彬

堺 彬

自動車運転歴15年のフリーランスライター。自身の運転歴を活かして、自動車関連の記事を執筆。自動車関連会社の人材コンサルタントの経験もあり、自動車が好きな人と企業のマッチングサポートを行なう。レンタカーを使って旅をする実体験から、最適なカーライフを提案するのが得意。