カーリースにおける車検の基礎を抑えよう!かかる費用やメリット・デメリットを紹介

カーリースにおける車検の基礎を抑えよう!かかる費用やメリット・デメリットを紹介

「カーリース契約した車の車検は、通常の車とどう違うの?」と疑問に思っていませんか?

カーリース車でも、新車登録から3年後、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。

リース会社が手配してくれる場合もあれば、利用者が費用を負担することも多いため、契約内容を把握しておくことが大切です。

この記事でわかること
本記事では、カーリース契約車の車検について、以下の点を詳しく解説します。
  • カーリース車の車検の基礎知識
  • かかる費用の内訳と費用負担の仕組み
  • 車検を受けるまでの流れ
  • カーリースで車検を受けるメリット・デメリット
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カーリースにおける車検の基礎

カーリース契約をしている車も、所有している車と同様に定期的な車検が必要です。ここでは、カーリースの車検について詳しく解説します。

車検とは?

車検は、車両が法的な安全基準や環境基準を満たしているかを定期的に検査する制度です。日本では、新車登録から3年後、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。

  • 安全性の確保:ブレーキやライト、排気ガスなど、走行に必要な機能を点検。
  • 環境基準の確認:CO2排出量や騒音対策もチェック。

車検ではブレーキやライト、排気ガスなど、車両の重要な機能が詳細にチェックされます。車両が安全に公道を走行できる状態を維持し、交通事故のリスクを減らすことが目的です。

カーリースの車検費用は契約者負担?

カーリース契約において、多くの場合は利用者が車検費用を負担します。車検費用には法定費用と車検基本料、必要に応じた整備費用などが含まれます。

リース会社によっては、車検費用を月額料金に含めるプランもあり、利用者は車検時に追加で費用を支払う必要がありません。しかし、整備が必要となった場合の費用は、契約内容によっては利用者の負担となることも多いです。

カーリースの車検にかかる費用内訳

車検費用は、法定費用と整備・部品交換費用、そして車検基本料や代行手数料によって構成されます。以下の表は参考例ですが、車種や整備工場によって変動があります。

区分 項目 軽自動車 普通自動車 詳細
法定費用 自動車重量税 7,800円~
11,800円
15,000円~
39,500円
車両の重量によって課税
自賠責保険料 約25,000円 約30,000円 車両の大きさや乗車定員によって異なる
印紙代 約1,100円 約1,100円 車検書類の発行手数料
車検基本料 基本料金 約15,000円~
25,000円
約20,000円~
30,000円
整備工場によって異なる
代行手数料 約10,000円 約10,000円 車検代行サービスを利用する場合
部品交換費用 エンジンオイル交換 約8,000円 約10,000円 走行距離や車齢によって異なる
バッテリー交換 約15,000円 約20,000円 走行距離や車齢によって異なる
ブレーキパッド交換 約20,000円 約30,000円 走行距離や車齢によって異なる
タイヤ交換 約40,000円~
80,000円
約50,000円~
100,000円
タイヤの種類やサイズによって異なる
合計費用 最低費用 約56,900円 約75,900円 法定費用 + 車検基本料
部品交換費用を含めた場合 約81,900円~
131,900円
約105,900円~
165,900円
車種や状態によって異なる

一般的な所有車と比較して、リース契約の場合、法定費用と車検基本料が月々のリース料金に含まれることも多いですが、タイヤやブレーキなどの消耗部品交換費は追加負担となるのが一般的です。

整備費用は車の使用状況により変動し、追加の修理や部品交換が必要になる場合、費用は契約者の負担となることが一般的です。リース会社によっては車検サービスを提供しており、車検の手配や管理をリース会社が担うことで、契約者は手間を省けます。

カーリースで車検を受けるまでの流れ

カーリース契約車も、車検時期の確認から整備工場の予約まで、基本的な流れは所有車とほぼ同じ。以下の3ステップで進めます。

  1. 車検時期の確認を確認する
  2. 必要書類を用意する
  3. 指定整備工場で車検を受ける

それぞれ詳しく解説します。

①車検時期の確認を確認する

  • 検証の有効期限をチェックし、リース会社からのリマインドにも注意。

カーリース車の車検時期は、車検証に記載されている有効期限を基に確認します。車検の期限が近づいてきたら、リース会社からの通知やリマインダーに注意を払い、早めに車検の手配を行うことが大切です。

事前に車検時期を確認し、計画的に車検を進めることで、車検期間中の不便を最小限に抑えられます。

②必要書類を用意する

  • 車検証・自賠責保険証・リース契約書などを準備。

車検をスムーズに進めるためには、車検証・自賠責保険証・リース契約書などの必要書類を事前に準備しておくことが重要です。書類は車検の申請や整備工場での手続きに必須であり、不備があると車検が遅れる原因になります。

リース会社や整備工場に必要書類について事前確認し、車検日までに準備を整えましょう。

③指定整備工場で車検を受ける

  • 多くのリース会社は、提携する整備工場を指定しており、そこに持ち込む形が一般的。

カーリース契約においては、リース会社が指定する整備工場で車検を受けることが一般的です。指定された整備工場では、車の安全性を確認するための厳格な点検が行われ、必要に応じて整備や修理が施されます。

結果、車が安全に公道を走行できる状態を維持し、リース契約者は安心して車を使用できます。

カーリースで車検を受けるメリット3つ

カーリースの魅力は、やはり「費用の見通しが立てやすい」点にあります。具体的には以下の3つのメリットが大きいです。

  • 毎月の支払いが予測しやすい
  • 手続きの手間が省ける
  • 法人利用で経費計上がスムーズ

それぞれ詳しく解説します。

毎月の支払いが予測しやすい

  • 家計管理がしやすく、予期せぬ支払いに困るリスクが低い。

カーリースでは、車検にかかる費用が月額のリース料金に含まれているため、毎月の支払いが非常に透明で予測しやすくなります。契約者は車検のための別途費用を心配することなく、安定した財務計画を立てられるでしょう。

月々の支払い額の明確さは、特に予算管理を重視する人にとって大きなメリットとなります。

手続きの手間が省ける

  • 日常生活や仕事に専念しながら車検を完了できる。

カーリースを利用する場合、車検の手続きをリース会社が代行してくれるため、契約者は複雑な手続きを自ら行う必要がありません。車検の予約や整備工場への持ち込み、必要書類の準備などの手間が省け、時間と労力を節約できます。

リース会社が車検の全プロセスを管理することで、契約者は日常生活に集中できるようになります。

法人利用で経費計上がスムーズ

  • 2年ごとの大きな出費ではなく、毎月の経費として処理できる。

カーリースを法人名義で利用する場合、車検費用を含むリース料金を経費として計上できます。企業の税負担を軽減する上で大きなメリットです。

通常、車検費用は2年に一度のまとまった出費となりますが、カーリースでは月額のリース料金に含められます。経費計上による節税効果は、企業経営において有効的に働くでしょう。

車検時に必要な手続きや管理もリース会社が行ってくれるため、企業側の手間を省けて業務の効率化にも寄与します。

カーリースで車検を受けるデメリット・注意点

一方、カーリースで車検を受ける際には、以下のような注意点やデメリットもあります。

  • 月額料金が割高になることも
  • 整備費用が別途発生する場合もある
  • 車検場所を自由に選べない

それぞれ詳しく解説します。

月額料金が割高になることも

  • 契約期間が長いほど、結果的に支払総額が大きくなるケースも。

カーリースの月額料金は、車検費用を含むため、所有する車と比較して高くなる可能性があります。車検費用が月額料金に組み込まれていることで一見便利に思えますが、全体のリース料金が高くなりがちです。

長期的に見ると、高額な支払いとなることもあるため注意しましょう。契約前には月額料金の内訳をしっかりと確認し、総支払額を把握しておくことが重要です。

整備費用が別途発生する場合もある

  • ブレーキパッド、オイル交換などは自己負担となり、「車検=無料」ではない点に注意。

カーリース契約において、車検時に行う点検や整備にかかる費用は別途必要になる場合があります。車検基本料には含まれているものの、消耗品の交換や特定の整備作業に関しては追加料金が発生するためです。

たとえば、タイヤやブレーキパッドの交換、オイル交換などが該当します。車検時に予想外の出費が発生する可能性があるため、事前に費用を事前に確認しておくことが重要です。

車検場所を自由に選べない

  • 自宅や職場から遠い場合、持ち込みや引き取りが手間になることも。

カーリース契約では、車検を受ける場所がリース会社によって指定されることが一般的です。なぜなら、リース会社が提携している整備工場やディーラーで車検を受けることを条件としているためです。

そのため、契約者は自分で車検場所を選ぶ自由が制限されます。リース会社指定の場所が自宅や職場から遠い場所にある場合、車検のための時間や交通費が追加で発生するため注意が必要です。

まとめ

カーリースのメリットは、月々の費用が定額化しやすく、手続き面でもリース会社のサポートが受けられる点です。一方、部品交換費や整備費用が別途発生する場合があるなど、デメリットも存在します。

  • メリット
    費用管理が楽・手続き代行あり・法人利用で経費計上可能
  • デメリット
    月額料金が割高になる可能性・部品交換費の負担・車検工場を選べない

契約前に「車検費用込みプランの範囲」「整備費用の有無」「指定工場の場所」などを確認し、総合的に判断しましょう。上手に利用すれば、カーリースは手軽で快適な車の乗り方となり得ます。

よくある質問

Q1. カーリースの車検費用が”込み”と書いてあったけど、本当に追加費用はかからない?

「車検費用込み」のプランでも、消耗品の交換費用や想定外の修理費用は別途となることが多いです。契約前にプランの詳細を確認しましょう。

Q2. 車検はリース会社が全部やってくれるの?

多くの場合、リース会社が提携工場との手配や書類手続きをサポートしてくれます。ただし、利用者自身が車を工場に持ち込む必要があるケースもあります。

Q3. 法人名義でリースしている車の車検費用も経費にできるの?

はい。法人名義のリース料には車検費用が含まれることが多く、経費処理が可能です。ただし、消耗品や修理費用などは別途扱いになる場合もあります。

Q4. 車検が切れたまま放置するとどうなる?

車検切れの車は公道を走行できませんし、保険適用外になるリスクも。リース車の場合、契約違反となる恐れがあるため絶対に避けましょう。

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この記事の監修・執筆者
堺 彬

堺 彬

自動車運転歴15年のフリーランスライター。自身の運転歴を活かして、自動車関連の記事を執筆。自動車関連会社の人材コンサルタントの経験もあり、自動車が好きな人と企業のマッチングサポートを行なう。レンタカーを使って旅をする実体験から、最適なカーライフを提案するのが得意。