個人でカーリースを利用するデメリットとは?メリットと利用時のポイントを紹介

個人でカーリースを利用するデメリットとは?メリットと利用時のポイントを紹介

「個人でカーリースを利用するメリットは?」「カーリースのデメリットや注意点は?」などと気になっていませんか?

個人でのカーリース利用には、所有権がないことや走行距離制限などのデメリットが存在します。一方で、初期費用の軽減や新車利用、メンテナンスの簡便さなどがメリットです。

本記事では、個人向けカーリースのメリットとデメリットを解説します。カーリース会社の選び方も詳しくまとめているため、効率的な車の利用方法を検討する際にぜひ参考にしてみてください。

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個人でカーリースを利用するデメリット

個人でカーリースを利用する際には、いくつかの重要なデメリットがあります。これらのデメリットを理解し、自身の状況に照らし合わせて検討することが大切です。

主なデメリットは以下のとおりです。

  • 所有権がない
  • 年間走行距離の上限がある
  • 車両の改造やドレスアップが制限される
  • 契約途中で解約できない
  • リース料以外に諸費用がかかる
  • 車両の選び方が制限される

詳しく解説します。

所有権がない

カーリースでは車両の所有権がなく、資産として扱うことができません。カーリースの所有権はリース会社に与えられるため、将来的な売却や譲渡ができないため注意が必要です。

たとえば、3年間のリース契約で月額3万円を支払っても、契約終了時に車両を手元に残すことはできません。一方、所有権がないことで、車両価値の下落リスクを負わなくて済むというメリットもあります。

年間走行距離の上限がある

カーリースでは年間走行距離に上限が設定されており、超過すると追加費用が発生します。一般的な上限は、年間1万〜1.5万km程度です。

たとえば、年間2万km走行したとして1kmあたり10円の追加料金が発生すると、年間5万円から10万円の追加費用が必要になります。そのため、長距離通勤や頻繁な遠出をする人にはカーリースの利用は不向きな場合も多いです。

車両の改造やドレスアップが制限される

カーリース車両は返却を前提としているため、大幅な改造やカスタマイズが制限されます。車の個性化や趣味的な楽しみを制限することになるため、カスタマイズを前提とした契約をしたい人には向いていません。

たとえば、エアロパーツの取り付けやエンジンのチューニングなどは、リース会社から認められません。ナビやドライブレコーダーの取り付けが可能な場合はありますが、契約終了時に原状回復が必要になります。

契約途中で解約できない

カーリース契約は通常、途中解約ができません。カーリースを契約すると、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できない点は大きなデメリットです。

たとえば、3年契約で1年経過後に海外赴任が決まった場合でも、残りの2年分のリース料を支払う必要がある可能性があります。中途解約時には、残リース料の50%〜100%程度の違約金が発生する場合もあるため、かなりの負担額になります。

リース料以外に諸費用がかかる

カーリースでは月々のリース料以外にも、様々な諸費用が発生します。契約する際には諸費用を事前に把握し、総額を考慮する必要があります。

たとえば、リース車を利用した場合に発生する諸費用の例をまとめると以下のとおりです。

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 任意保険料
  • 登録費用
  • 納車費用

他にも、契約終了時には傷や汚れの修復費用、走行距離超過料金などが発生する可能性があるため注意が必要です。

車両の選び方が制限される

カーリース会社によって取り扱い車種が限定されるため、希望の車種や仕様が選べない場合があります。リース会社によっては、1つのメーカーに絞って車を取り扱っている場合も多いです。

また、カラーやオプションの選択肢が購入時よりも少ない場合があります。個人の好みや需要に完全に合致した車を選べないため、乗りたい希望の車種がある人には向いていません。

カーリースのメリットと個人利用のポイント

カーリースには、所有権がなく年間走行距離の上限があるといったデメリットがあります。個人で利用するには使いにくいと思いがちですが、以下のメリットがあります。

  • 初期費用が軽減される
  • 新しい車を利用できる
  • メンテナンスの手間が省ける
  • 毎月の出費を把握しやすい
  • 手続きが比較的簡単である
  • 支払いの一部が経費として認められる

詳しく解説します。

初期費用が軽減される

カーリースでは、車両購入時と比較して初期費用を大幅に抑えることが可能です。初期費用がかからないため、手元の資金を他の用途に活用できる余裕が生まれます。

たとえば、300万円の車を購入する場合、頭金として100万円程度が必要になるシーンも多いです。一方、カーリースでは頭金なしや数万円程度で契約できる場合があります。

差額を投資や生活の質の向上に充てることができるため、金銭的負担を軽減できます。

新しい車を利用できる

カーリースでは、最新モデルの車を比較的手軽に利用できるため、常に最新の安全技術や快適装備を利用できます。たとえば、3年契約のカーリースを利用すれば、3年ごとに最新モデルに乗り換えることが可能です。

一方、車を直接購入する場合、新車に乗り続けるには買い替えコストがかかります。カーリースであれば、お得に新車に乗れるため、新しい車に低コストで乗りたい人におすすめです。

メンテナンスの手間が省ける

多くのカーリースプランでは、定期点検やメンテナンスが含まれています。車両管理の手間と費用を軽減できるため、メンテナンスに手間がかかりません。

たとえば、カーリースには6ヶ月ごとの定期点検やタイヤ交換、オイル交換などが含まれるプランがあります。通常であれば年間数万円程度の出費がかかりますが、カーリースではリース料に含まれているため、追加の出費を抑えられます。

毎月の出費を把握しやすい

カーリースでは、毎月の支払いが固定されているため、車にかかる費用の予算管理が容易です。そのため、家計の見通しが立てやすくなります。

たとえば、月々のリース料が30,000円の場合、年間360,000円の固定費として計画を立てることが可能です。一方、購入の場合は突発的な修理費用や車検費用など、予期せぬ出費が発生する可能性があります。

手続きが比較的簡単である

カーリースは車両購入と比較して、契約手続きが簡単です。煩雑な書類作成や審査の手間がほとんどありません。

ローン審査の際に提出する必要書類も少なく、身分証明書と収入証明書程度で契約が可能です。オンラインで手続きが完結するサービスも増えており、来店の必要がない場合もあります。

支払いの一部が経費として認められる

個人事業主や法人の場合、カーリース料の一部を経費として計上できます。経費として計上すれば、お得にカーリースを利用することが可能です。

たとえば、カーリースの事業利用割合が70%の場合、リース料の70%を経費として計上できます。課税所得の減少にもつながるため、法人契約をしたい人にもカーリースはおすすめです。

【個人向け】カーリース会社の選び方

個人向けカーリース会社を選ぶ際は、自身のニーズに合った条件を提供している会社を選択することが重要です。以下に、具体的な選び方をまとめました。

  • 月額料金の安いプランがある
  • 車種が豊富である
  • 走行距離の上限を自由に選択できる
  • 契約期間を自由に設定できる
  • サポート体制がしっかりとしている

詳しく解説します。

月額料金の安いプランがある

月額料金は、カーリース選びの重要な基準の一つです。同じ車種でも会社によって料金が異なるため、比較検討が必要です。

たとえば、人気の軽自動車の場合、月額15,000円〜25,000円程度のプランが一般的です。選ぶ際には、単に料金の安さだけでなく、含まれるサービスの内容も併せて確認しましょう。

車種が豊富である

取り扱い車種の豊富さは、希望の車を選ぶ上で重要です。幅広い選択肢があれば、自身のニーズに合った車を見つけやすくなります。

軽自動車からミニバン、高級車まで幅広くラインナップがある会社や、特定のメーカーに特化した会社などがあります。自身の好みや用途に合わせて、好きな車を選択しましょう。

走行距離の上限を自由に選択できる

走行距離の上限設定は、カーリースを選ぶ上でおさえておくべき条件の1つです。自身の利用状況に合わせて、車を自由に選択できる会社を選びましょう。

たとえば、年間10,000〜30,000kmまで、5,000km単位で選択できる会社があります。走行距離が増えるとリース料も上がりますが、超過料金を気にせず利用できる点がメリットです。

契約期間を自由に設定できる

契約期間の選択肢が豊富な会社を選べば、自身のライフプランに合わせたリース利用が可能になります。たとえば、1年〜7年まで1年単位で選択できる会社があったとしましょう。

短期間のリースは月額料金が高くなる傾向がありますが、長期契約は料金が抑えられます。そのため、自身の状況に合わせて最適な期間を選択することが大切です。

サポート体制がしっかりとしている

充実したサポート体制は、トラブル時の安心感につながります。24時間対応のロードサービスや、丁寧な顧客対応を提供している会社を選ぶことが重要です。

カーリース会社には事故や故障時の代車提供、近隣のガソリンスタンドやカーディーラーとの提携など、様々なサポートサービスがあります。サービス内容を事前に確認し、比較検討してから選びましょう。

まとめ

個人でのカーリース利用には、所有権がないことや走行距離制限などのデメリットが存在します。一方で、初期費用の軽減や新車利用、メンテナンスの簡便さなどがメリットです。

自身のライフスタイルや経済状況を考慮し、メリットとデメリットを慎重に比較検討することが重要です。カーリース会社選びの際は、料金プランや車種の豊富さ、契約条件の柔軟性などを総合的に評価して選択しましょう。

【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
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この記事の監修・執筆者
堺 彬

堺 彬

自動車運転歴15年のフリーランスライター。自身の運転歴を活かして、自動車関連の記事を執筆。自動車関連会社の人材コンサルタントの経験もあり、自動車が好きな人と企業のマッチングサポートを行なう。レンタカーを使って旅をする実体験から、最適なカーライフを提案するのが得意。