カーリースの審査は任意整理中でも通るのか?信用情報の影響と対策

任意整理中、カーリースの審査に通るのか不安に感じる人も少なくありません。確かに、信用情報に傷がついた状態では新たな契約が難しくなるケースが多いため、慎重に判断することが必要です。しかし、すべてのカーリース会社が同じ審査基準を持っているわけではなく、信用情報に問題があっても利用できる可能性があるサービスも存在します。
この記事では、任意整理がカーリースの審査に与える影響や、通過の可能性を高めるポイントについて詳しく解説していきます。
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任意整理が与える影響と審査の現実
任意整理とは、借金の返済が難しくなったときに、弁護士や司法書士を通じて債権者(金融機関など)と交渉し、毎月の返済額を減らしたり、利息をカットしたりする手続きのことです。
裁判所を通さずに話し合いで解決するため、自己破産や個人再生に比べて手続きが比較的簡単で、財産を手放さずに済みます。しかし、さまざまなシーンにおいて影響が出るのも事実です。
それでは、どのような影響が出るのか、カーリースで見られる影響と審査基準についてみていきましょう。
信用情報への影響
任意整理をおこなうと、信用情報機関に「事故情報」として登録され、いわゆるブラックリストに載ります。この情報はJICC(日本信用情報機構)やCIC(割賦販売法に基づく指定信用情報機関)などの信用情報機関に記録され、金融機関や信販会社の審査に影響が出るのです。
一般的に、任意整理後5年間は新たなローンやクレジット契約が難しく、カーリースの審査でも大きなハードルとなります。特に、リース契約は単なるレンタルとは異なり、実質的には長期の分割払いに近い契約とみなされるため、「継続的な支払い能力」が求められます。そのため、信用情報に傷がある状態では審査が厳しくなるのが現実です。
また、信用情報機関に登録された事故情報は、リース会社の審査担当者が必ずチェックするポイントのひとつです。過去の支払い遅延や債務整理の履歴があると、審査で不利に働く可能性が高く、特に大手のリース会社では契約が難しくなる傾向があるため注意しなけれなばりません。
カーリース審査で見られる信用情報とは?
カーリース審査では、契約者の信用情報が細かくチェックされます。なかでも重視されるのが、過去の返済履歴や現在の借入状況です。滞納履歴や任意整理の記録があると、支払い能力に不安があると判断され、審査落ちの可能性が高くなります。
しかし、リース会社によっては、独自の基準を設けており、信用情報以外にも勤務先の安定性や収入状況などを考慮するケースもあるため事前に審査基準について確認しておきましょう。
任意整理中でもカーリースは利用できる?
任意整理中でもカーリースを利用できるかどうかは、リース会社の審査基準や契約内容により大きくかわります。一般的には、任意整理中の信用情報はリース審査に影響を与えるものの、すべてのリース会社が厳格に審査を行うわけではなく、場合によっては契約を結ぶことができる可能性もあるのです。
利用しやすいカーリースの種類と選び方
任意整理中でも利用できる可能性があるカーリースには、審査基準が比較的緩やかな「短期リース」や「中古車リース」などがあります。
長期リースは実質的にローンと同じように扱われることが多く、信用情報を厳しく審査される可能性が高いです。一方で、短期リースはレンタカーに近い扱いとなり、信用情報の影響を受けにくい場合があります。
また、中古車リースは車両価格が低く、リース会社のリスクも抑えられるため、審査が比較的通りやすいでしょう。
独自審査のカーリース会社とは?
一部のカーリース会社では、銀行系の信用情報機関ではなく、独自の審査基準を設けています。たとえば、レンタカー業界が提供するカーリースプランや、信用情報よりも収入や勤務状況を重視する業者などは独自審査をおこなっていることが多いです。これらのリース会社では、過去の信用情報よりも「現在の支払い能力」に重点を置くため、任意整理中でも審査通過の可能性があります。
しかし、独自審査のカーリース会社ではリース料が高めの設定となっているところもあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
審査に通るための対策
任意整理中にカーリースの審査を通すためには、いくつかのポイントを抑えておきましょう。まず、収入証明をしっかりと提出し、安定した収入があることをアピールすることが重要です。さらに、家族や知人に保証人になってもらうことで、審査の通過率を上げることができます。また、リース料金の一部を前払いすることで支払いリスクを低減できるため、審査にプラスの影響を与えることができるでしょう。
これらを確実にこなすことで、審査に通過する可能性が高くなります。
審査通過の可能性はある?
任意整理中でもカーリースの審査に通った事例はいくつかあります。たとえば、すでに任意整理を完了し安定した収入がある場合、審査が通る可能性は高いです。また、一部のカーリース会社では、信用情報だけでなく、家賃や公共料金の支払い状況を重視することもあります。
これらの支払いが滞りなくおこなわれていれば、審査を通過できることがあるでの滞納は避けましょう。さらに、保証人をつけることで審査をクリアしたケースもあり、柔軟な対応をおこなうリース会社を選ぶことが重要です。
カーリース以外の選択肢と慎重な判断の重要性
カーリースは便利な選択肢ですが、任意整理中で審査が厳しい場合には、ほかの方法も検討しなければなりません。ただし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、慎重な判断が求められます。
それでは、カーリース以外の選択肢についてみていきましょう。
中古車の現金購入
カーリースの審査に通らなかった場合、中古車を現金購入する方法があります。任意整理中であっても、ローンを組まずに一括で購入すれば信用情報の影響を受けることはありません。比較的安価な中古車を探し、購入すれば無理なく車を所有することが可能です。
家族名義での契約
もうひとつの選択肢として、家族名義でカーリース契約を結ぶ方法があります。家族に信用情報に問題がない人がいる場合、その人の名義で契約を行うことで審査のハードルを下げることが可能です。ただし、支払い責任は契約者にあるため、家族間の信頼関係を損なわないよう注意しなけれなばりません。
まとめ
任意整理中であっても、カーリースの審査に通る可能性はゼロではありません。信用情報に傷がついている状況でも、収入の安定性や支払い能力をアピールし、独自審査をおこなうリース会社を選べば、契約が成立するケースもあります。しかし、審査に落ちた場合でも、無理に契約を続けようとするのではなく、中古車の現金購入や家族名義での契約など、他の選択肢も検討することが大切です。
自分に合った方法を慎重に選び、無理のない車の利用を心掛けましょう。
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- この記事の監修・執筆者
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河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。