名義や保険で失敗しない!カーリース契約時に知っておくべき任意保険の選び方

カーリースを利用する際、名義や保険に関して理解しておくべきポイントがいくつかあります。リース車に合った任意保険を選ぶためには、契約内容や所有権、使用者と運転者の違いを把握することが不可欠です。しかし、リース車の名義や所有権、使用者について理解しているつもりでも、事故が起こった際、保険が使えないということもあります。
そこで、この記事ではカーリース契約に関する名義や保険の選び方について詳しく解説していきます。
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- 目次
カーリース契約における名義と所有権の関係
カーリース契約では、車両の所有権と使用権が分かれることが多く、その関係を理解しておくことが重要です。契約中に事故が発生した場合や、名義変更が必要となるケースでは、所有権者であるリース会社の関与が必要になることがあり、これらの関係を正しく理解しておくことで、契約時や保険手続きにおけるトラブルを未然に防ぐことができます。
それでは、カーリース契約における所有者と使用者について詳しくみていきましょう。
リース車の所有者は誰か?
カーリース契約では、リース会社が車両の所有者となります。つまり、契約者が車両を利用する権利を得るものの、車両の名義はリース会社にあります。契約期間が終了すれば、リース車はリース会社に返却されるか、リース会社によっては買い取ることができる契約もあります。
リース契約と所有権
リース契約は、実質的に車両の使用契約であり、車両の所有権はリース会社に帰属します。このため、車両の名義変更や売却は、リース契約者ではなくリース会社の許可が必要です。リース契約期間中、契約者は車両を自由に譲渡することはできません。
所有者と使用者の違い
所有者とは、車両を法律的に所有する者を指し、使用者は実際にその車両を利用する者を指します。カーリース契約の場合、所有者はリース会社ですが、使用者はリース契約を結んだ個人または法人となります。使用者は車両を管理、運転する責任がありますが、所有権はリース会社に留まります。
使用者と運転者の範囲の考え方
車両を利用する際の「使用者」と「運転者」の範囲を理解しておかなければ、保険選びにも影響を与えます。
特にリース車の場合、誰が運転するのか、誰が運転してよいのか、といった点を明確にしなければ契約違反につながる可能性があるため、保険契約にも気をつけなければなりません。
使用者の定義
使用者とは、リース契約に基づいて車両を管理し、利用する者を指します。使用者は、車両の維持管理や運転を行う責任を負い、リース契約に基づいた利用規約を遵守することが必須です。
車検や定期的なメンテナンスの実施、日常的な点検、適切な保管場所の確保など、車両を安全かつ良好な状態で使用するための管理義務があります。また、使用者は車検証の「使用者」欄にその氏名が記載され、法的には車両の運行管理者としての役割を担います。
リース契約では、所有者はリース会社であり、使用者は契約者となるのが一般的です。この関係性を理解し、使用者としての責任を全うすることが、安全で円滑なカーライフにつながるでしょう。
運転者範囲の定義
運転者範囲とは、保険において、車両を運転することが認められている人物の範囲をいいます。保険契約時に「運転者限定」の条項を設定することができ、運転者を限定することで保険料を安く抑えることが可能です。しかし、リース契約者以外の運転者が事故を起こした場合、保険が適用されない場合もあるため注意しましょう。
名義変更が必要な場合とは?
リース車に関して名義変更が必要な場面は意外と多く、これを誤解していると後々問題が生じることがあります。
それでは、リース車でも名義変更が必要な場合とはどのような時なのかみていきましょう。
リース契約者が変更される場合
リース契約者が変更される場合、新たな契約者がリース車を利用することになります。この際、名義変更が必要となり、リース会社への手続きが求められます。名義変更には、契約内容の見直しや追加手続きが必要となることが多いため、早めに確認しておきましょう。
車両の譲渡や売却が行われる場合
リース車を譲渡したり、売却する場合、所有権がリース会社にあるため、リース契約者は車両を売却することができません。ただし、リース契約満了後に買い取りオプションがあれば、所有権を自分に移すことが可能です。
所有者情報に誤りがあった場合
車両の名義に誤りがあると、任意保険の適用や事故時の補償に影響を与える可能性があります。リース車の場合、所有者情報がリース会社となっているため、所有者情報が誤っていると保険金支払いが滞ることがあります。トラブル回避のためにも、契約時にしっかり確認しておくことが大切です。
リース車における保険選択時の注意点
リース車に適した保険に加入するためには、契約内容やリース車の特徴をよく理解しておくことが重要です。保険に加入しても、リース車に適用しない契約内容では、事故が起こっても補償が受けられない恐れがあります。
それでは、リース車の保険加入時に注意すべき点をみていきましょう。
リース契約内容に適した保険を選ぶ
リース契約には、車両の使用方法に関する規約が含まれており、それに適した保険を選ぶことが求められます。
たとえば、個人向けリース車でも商用利用される場合には、商用車専用の保険を選ぶ必要があります。また、車両の運転者の範囲や年齢を適切に設定することも重要です。
車両の所有権と保険の関係を理解する
リース車においては、車両の所有権がリース会社にあるため、保険の契約名義をリース契約者でなくリース会社にする場合があります。このため、保険契約時にはリース契約の詳細を確認し、所有者と保険会社との関係を把握しておきましょう。
任意保険の補償範囲を確認する
任意保険の補償範囲には注意が必要です。たとえば、車両に搭載されている装備や運転者の範囲が保険に含まれているか、事故が起こった場合の補償内容が適切であるかなど事前に確認しておきましょう。
保険会社によってはリース車に特化した保険もあるため、選択肢を広げて保険の内容を慎重に選ぶことが重要です。
まとめ
今回は、カーリース契約時に知っておくべき名義や保険の選び方について解説しました。車両の所有権と使用権の関係、運転者範囲や名義変更が必要な場合について理解し、適切な任意保険を選ぶことが重要です。
リース契約の内容に応じた保険選びをおこない、万が一の事故やトラブルにも対応できるよう準備しておきましょう。
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- この記事の監修・執筆者
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河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。