カーリースで賢く節税!契約の前に知っておくべき減価償却との違いとメリット・デメリットとは?

カーリースで賢く節税!契約の前に知っておくべき減価償却との違いとメリット・デメリットとは?

業務用で車の利用を考えている方にとって、リース契約を利用することで賢く節税ができる可能性があります。しかし、カーリースと減価償却にはそれぞれ異なる特徴があり、どちらが最適かを判断するためには、メリットとデメリットを理解しておく必要があり、業務車を最適な選択で見つけることが可能です。

この記事では、カーリースを活用した節税の方法と、減価償却との違いについて詳しく解説します。

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減価償却とカーリースの違いとは?

車をビジネスで利用する際に検討することの多い「減価償却」と「カーリース」。それぞれの方法には独自の特徴があり、どちらを選ぶべきかは、企業の経済状況や経営方針により異なります。

それでは、減価償却とはなにか?減価償却の基本概念とカーリースとの違いについて見ていきましょう。

減価償却の基本概念

減価償却とは、企業が取得した資産(機械や車両など)の購入コストを、一定の期間にわたって費用として計上する会計処理のことです。車両の場合、新車の購入金額を数年にわたり分割して経費として計上することで、税負担を分散させることができます。

減価償却には主に「定額法」と「定率法」という2つの方法があり、これらの方法は資産の価値を減少させる際の計算方法が異なりますが、どちらも節税に有効です。

リース車と減価償却の違い

カーリースとは、リース会社が購入した車を一定期間のリース料を支払って車両を借りる契約のことをいいます。減価償却とは異なり、カーリースは車両を企業の資産として所有することはありませんが、毎月のリース料がそのまま経費として計上されます。これにより、減価償却のように複雑な計算をする必要がなく、リース料がそのままの金額で損金として認められるため、シンプルで予測しやすいコスト管理が可能です。また、リース車両のメンテナンス費用もリース会社が負担する場合が多く、総合的なコスト削減にもつながります。

減価償却のメリット・デメリットとは?

減価償却は、資産を所有する企業にとって重要な節税手段の一つです。しかし、全てのケースでメリットが最大化されるわけではありません。

それでは、減価償却の主なメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット:税負担の軽減

減価償却をすれば資産の購入費用を複数年に分けて経費化できるため、毎年の税負担を軽減することが可能です。例えば、高価な車両を一括で経費として計上すると、特定の年度において大きな赤字を計上してしまうリスクがあります。しかし、減価償却を用いることで、長期的に均等に税負担を調整できます。この手法は、特に中小企業や成長期にある企業にとって、キャッシュフローを安定させる重要な方法です。

メリット:資産の適切な評価ができる

減価償却は、車両などの固定資産の価値が時間の経過とともに減少することを反映するため、資産の価値を適切に評価する手段でもあります。これにより、企業の財務諸表において、実際の資産価値が正確に反映されることが期待でき、投資家や金融機関に対して信頼性のある財務報告を行うことが可能です。

デメリット:手続きの複雑さ

減価償却は、会計処理が複雑である点がデメリットです。資産ごとに異なる耐用年数や減価償却率を適用する必要があり、会計担当者の負担が増加します。また、税法の変更によって減価償却のルールが変わることもあるため、常に最新の情報を把握し、正確な計算を行わなければなりません。そのため、中小企業にとっては管理コストの増加につながることもあります。

デメリット:短期的なコスト増加

減価償却では、資産購入時に一括で経費を計上できないため、短期的にはキャッシュアウトフローが大きくなる可能性があります。例えば、車両購入時に大きな初期投資が必要となり、資金繰りに影響を及ぼすリスクがあります。特に成長期においては、流動資金の確保が重要となるため、減価償却によるコスト分散は、必ずしも望ましい選択肢とはいえないケースもでてくるのです。

よくある質問とその解決策

カーリースと減価償却の違いを理解したうえで、さらに深く掘り下げて知っておきたいことも多いでしょう。ここでは、カーリースに関するよくある質問と、その解決策を紹介します。

カーリースでよくある疑問

カーリースに関する最も一般的な疑問は、「リース料に何が含まれているのか?」という点です。通常、カーリースの月額料金には、車両の使用料、税金、保険料、メンテナンス費用が含まれます。ただし、契約内容によっては追加のオプションが必要となる場合もあるため、契約前に詳細を確認することが重要です。特に、定期メンテナンスや故障時の対応範囲については、契約書に明確に記載されているかどうかを確認しましょう。

中途解約は可能か?

カーリースの中途解約は基本的に難しいとされています。契約期間中に解約を希望する場合、多くのリース会社では違約金が発生します。この違約金は、残存リース期間のリース料の一部または全額が求められる場合が多く、経済的負担となる可能性があります。そのため、契約前にはリース期間を慎重に検討し、ビジネスの変動に対して柔軟な契約を選ぶことが推奨されます。

リース期間終了後の対応

リース期間が終了した際の対応は、リース会社と契約者の間で異なる場合があります。一般的には、リース車両を返却するか、新たなリース契約を結ぶか、あるいはリース車両を買い取るという選択肢もあります。返却する場合は、車両の状態によって追加料金が発生することもあるため、返却前には車両のメンテナンスを怠らないよう注意が必要です。

失敗しないリース車両の選び方

リース車両を選ぶ際には、ビジネスの用途や頻度に合った車種を選びましょう。例えば、長距離移動が多い場合には燃費の良い車種を選び、都市部での使用が中心であれば小型で取り回しの良い車種が適しています。

また、リース契約には定められた走行距離の制限がある場合が多いため、予想される年間走行距離を考慮し、過剰な追加料金を回避するために適切な走行距離オプションを設定することも大切です。さらに、リース車両のメンテナンスや修理が契約に含まれているかどうかを確認し、メンテナンスパッケージがある場合はその範囲と内容についても理解しておきましょう。

まとめ

カーリースと減価償却は、どちらも企業にとって車両の取得・利用に関する重要な選択肢です。減価償却は資産を所有し、長期的な経費計上で税負担を分散する方法として有効ですが、複雑な会計処理と初期投資の大きさが課題となります。一方、カーリースは毎月のリース料が経費として認められるため、管理がシンプルで、初期投資が不要である点がメリットです。しかし、中途解約が難しいことや契約終了時の対応など、柔軟性に欠ける側面もあります。

それぞれの方法のメリットとデメリットを理解し、具体的な経営ニーズに合わせた最適な選択を行えば、持続的な成長と競争力の維持が可能です。どちらの方法を選択するにしても、契約内容を十分に理解し、将来的なビジネスの変動にも対応できる柔軟な計画を立てておきましょう。

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この記事の監修・執筆者
河野みゆき

河野みゆき

自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。