車を買い替えるときにカーリースを選ぶメリットとは

そろそろ車を買い替えようかな、と思うことは、車を持っている人ならあると思います。
そのとき、普通に車を買うのではなく、カーリースを利用するという方法を選ぶ人が増えています。
ではなぜ、カーリースを選ぶのでしょうか。そのメリットはどこにあるのか、またデメリットはあるのか、ご説明します。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
- ニコノリ 公式サイト
- 目次
車を買い替えるタイミングとは
車を持っている人なら『そろそろ買い替えようかなぁ』と考えてしまうことがあるはずです。
ではどうして、車を変えたいと思ってしまうのか、まずはそこから考えてみましょう。
ライフプランの変化などの要因
車というのは便利な道具です。荷物を運んだり人を乗せたりして、自由に移動ができます。
さらにいえば、運転すること自体を楽しむこともできます。
しかし、現在乗っている車が少しずつ変わっていく生活スタイルにマッチしなくなりはじめると、徐々に不満がたまっていくことにもなります。
たとえば、若いころはスポーツタイプの車に乗っていたけど、子供が産まれたら不便になった、というのはよく聞く話です。
ご両親が要介護となり、病院への送迎をするためには大きな車が必要だ、ということもあるでしょう。
こういったライフプランの変化は、車の買い替え要因の大きなものとなります。
事故など外的な問題
さらに大きいのは、事故や故障による車の買い替えです。
愛着のある車であれば、多少の事故による損傷や故障なら修理をするのでしょうが、その費用が車の評価額を大きく上回ってしまう場合には、現実的に買い替えをしたほうがお得、ということにもなってしまいます。
買い替えの際に考えたいこと
では実際に車を買い替えるときに、どんなことを考えなければいけないのか、整理しておきましょう。
下取りか買い取りか
まず最初に考えなければいけないのは、現在持っている車の処分の仕方です。
車の機能に問題がなければ、新しい車を買うときに下取りをしてもらうか、買い取り店で買い取ってもらって、そこで得た金額を新しい車の頭金にする、というのが普通のやりかたとなります。
当然のことですが、できれば高額で売れたほうがいいので、下取り価格と買い取り価格を比較するのはもちろん、買い取り店もいくつかの店舗で見積もりをとり、もっとも高額なところに持ち込むという作業が必要です。
ただし、現在乗っている車が事故などで大きく損傷してしまっている場合には、無料で処分してもらう、ということもあるでしょう。いまは昔と違い、リサイクル料金を支払っていますので、お金を払って処分してもらうということはなく、最悪でも引き取り費用と廃車手続きの代行費用の支払いくらいで済みますが、それもお店によって違ってきますので相見積もりをとったほうが無難です。
再び必要となる諸費用やカーローン
また車を新たに購入する場合には、登録諸費用やカーローンの組みなおしなどが必要となります。カーローンはあらためての審査となりますので、費用も時間も必要です。
事故などの損傷で車を買い替える場合には仕方ないのですが、ライフプランの変化に合わせた買い替えの場合には、次にどんなことが起きるのかを予想し、それにマッチした車種を選んでおく、ということも考えたいところです。
買い替えとカーリースの費用比較・シミュレーション
買い替えとカーリース、それぞれでかかる費用をざっくり比較してみましょう。ここでは、コンパクトカー(車両本体価格180万円)を5年間乗る場合を想定しています。
分類 | 買い替え(現金一括購入) | カーリース(5年契約) |
---|---|---|
初期費用 | 約180万円 + 諸費用 |
契約時の初期手数料(0~数万円) + 0円 頭金も可能 |
月々の支払い | ほぼなし(維持費は都度自己負担) |
月々リース料金(例:20,000~30,000円程度) ※税金・車検込み |
税金・車検・整備費用 | 自己負担(都度支払い) | リース料金に含まれるケースが多い |
任意保険 | 個別で契約(年間数万円~) | リース会社の専用プラン込み or 別途契約 |
下取り / 売却 | 最終的に車を売却可能 → 資金回収あり |
原則、契約終了時には返却 (買い取りオプション付きプランも) |
特徴 |
資産として残る。 長期乗るほど割安になりやすい。 |
初期費用を抑えられ、家計管理がラク。 乗り換えしやすい。 |
注意:実際の金額は車種・年式・走行距離・契約内容によって変動します。ここではおおまかなイメージとしてご覧ください。
買い替えとカーリース費用をまとめると
- 買い替え(購入)は、最終的に車が自分の資産となる一方、頭金や税金・車検費用などを一度に用意しなければならないので、まとまった予算や長期間乗り続ける予定がある人に向いています。
- カーリースは初期費用を最小限に抑えられ、税金や車検費用が月額に含まれるプランも多いため、「家計管理をラクにしたい」「車の維持コストを一定化したい」という方におすすめです。
- ただし、残価精算や走行距離制限などリース特有のルールがあるため、自分の走行スタイルや契約条件をしっかり確認してから比較・検討するのが大切になります。
カーリースへの乗り換えのメリットとは
ではなぜ、新たに車を買い替えるのではなく、カーリースを利用しようと考えている人が増えているのでしょうか。そのポイントをご説明します。
頭金が不要
まず大きいのは、カーリースを利用する際には、頭金を用意しておかなくてもいい、ということがあります。
カーリースは月々の利用料金に登録するときに必要となる費用や、契約期間中に発生する税金や点検整備、車検費用を含めていますので、頭金なしでの契約が可能です。
そのため損傷によって乗り換えが必要となったけど、元の車の価値がほとんどなく、頭金が用意できないという場合でも契約ができます。
さらに、それまで乗っていた車が普通に買い取り店で売れた、という場合には、頭金として用意をしておくと、そのぶん月々のカーリース利用料金を下げることも可能です。
月々定額の利用料金で乗れる
車を所有していると、毎年5月には自動車税の支払いがあり、点検整備や車検の費用もすべて所有者自身が支払わなければなりません。
しかしカーリースでは、それらの費用は利用料金に含まれているので不意の出費がありません。
また点検や車検もリース会社からお知らせが届くため、忘れる心配もありません。
これはコストパフォーマンスだけではなく、タイムパフォーマンスの向上にも繋がるポイントです。
ライフプランの変化に合わせて契約期間を決められる
カーリースはリース会社が所有している車を、契約期間中自由に使える、というサービスです。
その契約期間は短期リースなら1ヶ月単位、通常は3〜7年、長期リースでは9〜11年などさまざまで、契約時に決めることができます。
そのため、お子さんの成長やご自身の生活の変化を予想し、そのときに必要となる車を選んで契約できます。
契約期間が終わればその先の生活に合わせた車へ乗り換えることもできるわけで、そのときいちいち下取りして新たに登録する、などという手間がかかりません。
この手間いらずという部分も大きなポイントとなっています。
カーリース乗り換え時の注意点(デメリット・リスク)
カーリースは手軽に乗り換えできるメリットがある一方、いくつか気をつけたいポイントがあります。
1.走行距離制限と残価精算
- リース契約では契約終了時の車の価値(残価)を想定して月額料金を計算しているため、月◯◯km・年間◯◯kmなどの走行距離上限があることが多いです。
- 制限を超えると1kmあたり数円~数十円の追加料金を請求される場合があるため、自分の走行スタイルを事前に確認しましょう。
2.中途解約が難しい場合がある
- 基本的に、リースは契約期間満了まで月額料金を支払う前提。
- 途中で手放したくなった場合、残りのリース料を一括精算しなければいけないことも多いです。
- 引っ越し・転勤などが多い方は、短期リースプランや中途解約オプションの有無をチェックしましょう。
3.リース会社が所有者なのでカスタマイズに制限
- 原状回復できないような改造や塗装変更は原則NG。
- 細かなオプションは契約時に追加できるケースもあるため、契約前にしっかり相談しましょう。
カーリース乗り換えの手続き・流れ
車の買い替えをカーリースで検討している方が最も気になるのが、実際の手続きや流れです。
「いまの車はどう処分するの?」「リース契約までにどんな審査がある?」「納車はどれくらいで完了する?」― ここでは、乗り換えをスムーズに進めるための具体的なステップを紹介します。
1.今の車の処分方法を決定
- 下取りに出す?買取専門店で売る?事故車の場合は廃車手続き?
- 高額買取を狙うなら、複数の業者に見積もりを取り比較することが大切。
2.カーリース会社を選び、見積もりを取得
- 希望の車種、契約期間、走行距離上限、オプションの有無を伝えて見積もりを複数社で比較。
- 頭金を入れるかどうかも検討。
3.審査・契約手続き
- リース会社の審査(収入状況や信用情報)を通過後、正式に契約。
- 納車までの期間は、車種や在庫状況によって数週間~数か月。
4.納車・利用開始
- リース車の納車を受け取り、あとは月々定額を支払うだけ。
- 車検やメンテナンスの時期はリース会社から案内が来ることが多いので安心。
5.契約満了後の選択肢
- 次の新車リースに乗り換える
- リース延長
- 車を買い取るオプションがある場合は購入する
- 原則、車を返却する
まとめ
車を買い替える際にカーリースを選ぶメリットは、初期費用なしで月々定額に集約されている点や、ライフプランの変化に合わせて手軽に乗り換えできる点にあります。税金や車検費用も月額に含まれるプランが多く、不意の出費が少ないため、家計管理がラクになるのも大きな魅力です。
一方で、走行距離制限や中途解約不可など、リースならではの注意点も存在します。購入と比べて、車を資産として残しにくい・カスタマイズが制限されるといった点も考慮が必要です。そのため、ご自身の走行スタイルやライフステージを踏まえ、メリットとデメリットをじっくり比較・検討することが大切になります。
そのため買い替えと比べて手間がかからず、安い費用での乗り換えが可能です。
- 「頭金なしでも新しい車に乗り換えたい」
- 「長期的に家計管理を安定させたい」
- 「ライフステージの変化に合わせて車種を変えたい」
こうしたニーズがある方にとって、カーリースは最適な選択肢となり得るでしょう。
「そろそろ車を替えようかな」と感じている今こそ、複数のリース会社で見積もりを取り、プラン内容や費用を比較してみてください。思いがけないお得な契約が見つかるかもしれません。
カーリースを活用すれば、必要なときに必要な車を最適なタイミングで利用できるので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。ぜひこの記事を参考に、スマートな乗り換えライフを実現してみてはいかがでしょうか。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
- ニコノリ 公式サイト
- この記事の監修・執筆者
-
高田 林太郎
自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立し、自動車業界歴は33年。国産・輸入車の試乗記やカスタマイズパーツのインプレッション、自動車周辺企業への取材などをメインにおこないつつ、パーツ開発に対するアドバイスやブランディングコンサルタントなど、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。