【専門家監修】車のサブスクの全貌!カーシェア、レンタカー、カーリースのメリットとデメリットとは?
近年、自動車業界における大きなトレンドの一つが「車のサブスクリプション(サブスク)」です。この新たな概念は、車を「所有するものから利用するもの」へと変えつつあります。
本記事では、「車のサブスク」に分類されるサービスの種類と特徴、それぞれのメリットとデメリットを専門家の視点から詳しく解説し、どのように選ぶべきかについても考察します。
- 目次
サブスクリプション(サブスク)の定義
サブスクリプションサービスとは、月額または年額の定額料金を支払うことで、商品やサービスを利用できるシステムのことを指します。
音楽や動画のストリーミングサービスなどから広く普及し、近年では服や家具などの生活必需品、カメラやおもちゃといった嗜好品に至るまで、サブスク形態で利用できるサービスが登場しています。
「車のサブスク」3つのサービス
主に3つのサービスが「車のサブスク」に該当すると考えられます。
- カーシェア
- マンスリーレンタカー
- カーリース
これらはどれも、サブスクの特徴である「ー定の金額を支払って」車を利用できるサービスです。それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。
①カーシェア
特徴
カーシェアは、短時間から数日間の利用に適したサービスです。
毎月1,000円程度の月額会費に加え、利用時間に応じた料金が発生します。
一般的な料金で、15分あたり数百円〜、24時間で7,000円〜程度の料金で利用できます。
多くの場合、ガソリン代はこの料金に含まれています。
メリット
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- ちょい乗りなら最安!
- 数時間単位の利用であれば、レンタカーより安いことがほとんどです。
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- メンテナンスが不要!
- 車の整備はカーシェア会社が行ってくれています。
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- 手続きが楽!
- 名義の登録や車庫証明、任意保険といった手続きは必要ありません。
デメリット
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- 数日以上の利用だと割高
- 1日以上の利用だと、レンタカーのほうが安いことがほとんどです。
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- 保管場所までの移動が面倒
- 車を利用するたびに、保管場所まで移動する必要があります。
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- 予約が取れるとは限らない
- 保管場所に対して台数が少ないことが多く、予約の争奪戦になることも多くあります。
②マンスリーレンタカー
特徴
マンスリーレンタカーは、1ヶ月単位での車のレンタルサービスです。例えば弊社の「ニコニコレンタカー」の場合、軽自動車およびコンパクトカーで1ヶ月85,000円程度の料金で利用できます。
ただし、ガソリン代は別途負担する必要があります。
メリット
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- 車が自由に使える!
- 借りている期間は、自分だけがその車を使えます。
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- メンテナンスが不要!
- 車の整備はレンタカーを所有する店舗が行ってくれています。
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- 手続きが楽!
- 名義の登録や車庫証明、任意保険といった手続きは必要ありません。
デメリット
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- 数ヶ月以上の利用だと割高
- 数ヶ月以上の利用だと、カーリースのほうが安いことがほとんどです。
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- 車の保管場所が必要
- 利用している期間、車を置いておく場所を確保する必要があります。
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- 1ヶ月ごとに更新する必要がある
- レンタカー会社によっては、毎月の更新手続きが必要な場合があります。
③カーリース
特徴
カーリースは、長期間の車の利用に適したサービスです。月額料金には車検や税金などが含まれています。弊社の個人向けカーリース「ニコノリ」の新車リース場合、軽自動車なら月々1.5万円程度から、コンパクトカーなら月々2.5万円程度から利用ができます(9年リースの場合)。
メリット
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- 長期間の利用に最適!
- 長期間に渡り車を使いたいなら、カーリースは経済的な選択肢です。
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- 数ヶ月単位でも利用可!
- 数ヶ月単位で契約できるカーリースもあり、レンタカーより安いことがほとんどです。
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- 新車も選べる!
- 新車リースを選べば、ピカピカの新車に乗ることができます。
デメリット
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- 契約期間中は原則解約できない
- 契約期間中の解約には違約金が発生することが一般的です。
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- 信用情報の審査が必要
- 過去に携帯料金などの支払い遅延があると、審査に通らないことがあります。
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- 契約時の手続きが煩雑
- 名義登録、車庫証明、任意保険などが必要です。
どのサービスを選ぶべきか?
車のサブスクを選ぶ際は、「車を利用する頻度や期間」を考慮することが重要です。
たとえば、短時間の利用であればカーシェアが適しています。一方、数ヶ月以上あるいは年単位での利用を考えている場合は、カーリースが最も経済的な選択肢となるでしょう。
各サービスの特徴を理解し、自分に合ったサービスを選ぶことで、車の利用がより便利で経済的になります。
今回の記事がみなさまのご参考になれば幸いです。
- この記事の監修・執筆者
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安田 倫
自動車業界歴15年。株式会社MICに入社後は車関連の商品やサービスの新規開発に携わり、現在はニコノリの事業責任者を務める。2023年、ポルシェ911から日産リーフNismoに乗り換えてEVライフを満喫中。休日はハーモニカ奏者として横浜市のイベントでよく演奏している。