いまさら聞けない!?車の分類

いまさら聞けない!?車の分類

車の形やタイプを分類して「SUV」や「1BOX」などで呼ぶことがあります。実は、違いがよく分からなかったり、間違って認識されている場合もあります。ボディ形状に関しては、各メーカーによって違いはほどんどありませんので形状ごとに覚えておきましょう。また、車のタイプを「ボックス」で表現をすることもありますので合わせて整理しておきましょう。

車の分類「ボディ形状」

セダン

ボディ形状の中で最もベーシックなタイプエンジンルーム・居住スペース・トランクで構成されている。 3BOXとも言われる。

例:クラウン(トヨタ)、スカイライン(日産)等

日産 スカイライン
出典:
日産「スカイライン」

ハードトップ

窓枠ないスタイル。全体的に車高が低めでスポーティな車種が多い。 オープンカーの屋根を覆った金属制の幌もハードトップと呼ぶ。ハードトップモデルは減少してきている。

例:グロリア(日産)、マークⅡ(トヨタ)等

トヨタ マークII 2000年(平成12年)4月発売モデル
出典:
トヨタ自動車「toyota.jp」

クーペ

スポーツカーの殆どが当てはまる形状。車高が低く、後部座席が狭い。 (2シーターのモデルが多い)※RX-8(マツダ)は「4ドアクーペ」

例:86(トヨタ)、フェアレディZ (日産)

トヨタ GR86
出典:
トヨタ「GR86」

オープン

屋根(ルーフ)を持たない形状。 種類も多く、幌タイプ・金属製の取り外すタイプ・屋根の一部だけが脱着、・格納出来るもの等がある。

例:ロードスター(マツダ)、コペン (ダイハツ)等

マツダ ロードスター
出典:
マツダ「ロードスター」

ステーションワゴン

セダンのトランクルームを屋根まで引上げ、居住空間と収納スペースを1つの空間で共有する形状。

例:カローラツーリング(トヨタ)、レヴォーグ(スバル)等

トヨタ カローラツーリング
出典:
トヨタ「カローラツーリング」

ハッチバック

トランクを廃止して上下に開くハッチを持つことで、一定のラッゲジスペースも 作ることが出来るコンパクトに最適な形状。

例:ヤリス(トヨタ)、ノート(日産)等

トヨタ ヤリス
出典:
トヨタ「ヤリス」

ミニバン

居住スペースの大きさと高い実用性を合わせ持つ形状。 現在の市場で最も人気が高い形状。

例:ステップワゴン(ホンダ)、アルファード(トヨタ)等

ホンダ ステップワゴン
出典:
ホンダ「ステップワゴン」

SUV

スポーツユーティリティービークルを略してSUV。 車高が高く、悪路の走破性、また、シティユースを考慮し、アレンジを加えた車。

例:ランドクルーザー(トヨタ)、フォレスター(スバル)等

トヨタ ランドクルーザー
出典:
トヨタ「ランドクルーザー」

ピックアップ

国内では、商業用に多く使用される屋根のない荷台付トラック。 居住スペースは荷台によって制限される。

例:ハイラックス(トヨタ)、トライトン(三菱)等

トヨタ ハイラックス
出典:
トヨタ「ハイラックス」

車の分類「ボックス」

1BOX

居住空間のみ

2BOXイメージ

2BOX

居住スペース+トランクスペース

2BOXイメージ

3BOX

エンジンルーム+居住空間+トランクスペース

3BOXイメージ

1.5BOX

エンジンルームを0.5、居住スペースを1と考える1.5BOXもある

1.5BOXイメージ

番外編「欧州の場合」

欧州では、A~Eセグメントで分類しています。下記の表は、分類する場合の目安となっているものです。

欧州の場合の車の分類表
この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。