USS東京2025年1月のオークション、季節指数通り上昇へ

- 目次
出品数増だが成約率・成約単価共に上昇
1月USS東京の集荷台数は68,936台、前年同月より1週多かったこともあり、大幅増加の149.8%、1週当たりでも111.1%と2桁以上の増加となりました。他会場も大型会場を中心に増加となっています。成約率は再び65%台を超え前月比+5.1%と大幅な上昇となりました。【グラフ1】

成約単価は1,634千円まで回復、前年同月比では+121千円、前月比では+102千円と大幅な回復となっており、12月比べ、非常に高いと感じるAA参加者が多かったようです。【グラフ2】

出品台数は非常に多く、初荷以降、18,000台前後で推移し最終週は19,000台を超えました。台数が多いと応札がバラけますが成約率・成約単価共に上昇、特に成約単価は前年同月比、前月比ともに100千円を超える大幅な上昇となっており、季節指数どおりの動きとなりました。
カテゴリー別の傾向
USS東京全体の成約率は前月比+5.1%の上昇とあってどのカテゴリーにおいても前月比を超えました。
特に上昇が目立ったのは、「軽自動車」が前月比+5.5%、「商用車」が前月比+5.0%、「輸入車」が前月比+4.9%、「ハイブリッド」が前月比+4.6%、「RV」が前月比+4.5%と「上昇幅」が大きいです。その他も3%以上、上昇しているカテゴリーが「コンパクト」「ミニバン」「低価格」となっています。【表1】

2月以降、どーなる?
1月は季節指数通り上昇、初荷以降は出品台数が増加しましたが成約率は65%を上回り、成約単価は1,600千円を超え、4週目には1,682千円を記録しました。各カテゴリーにおいても上昇が見られ内外需共に引合いが強まっていると感じられます。
年明けから例年通りの上昇となっていることから2月も高値継続となることが予想されます。出品台数の増減によりますが成約率・成約単価は横這いから微増となる可能性が高いです。
ただ、新車販売台数の低下や中古車へ意識が向くのが不景気の流れでしたが中古車の価格が上昇しており、物価上昇による消費マインドの低下から買い替え需要が低下してくる可能性も考えられることから大幅な上昇は外的要因が大きく作用しない限り、難しいと思われます。
- この記事の執筆者
-
倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。