USS東京2024年7月のオークション、会場新記録連発!!!

USS東京2024年7月のオークション、会場新記録連発!!!

応札格差は拡大、成約率は低下傾向か!?

7月USS東京の集荷台数は59,897台、3週目が前年同週割れとなったものの7月単月では前年同月101.7%の集荷となりました。

成約率は3ヶ月連続で7割を超えているものの、前月比では-1.5%と低下しています。【グラフ1】

2021-24USS東京比較

成約単価は前月号でお伝えした通り、USS東京においても会場新記録を更新、7月単月では1,736千円まで上昇、1週目には1,785千円を記録しました。【グラフ2】

2019-24USS東京成約単価(千円)

7月はUSS東京だけでなく多くの会場で新記録を更新しており、過去もっとも高い競り結果であったと言えます。

一方、成約単価はUSS東京以外でも微減程度でしが低下している会場が増えていることから応札の偏りが強まっているようにも感じられます。

カテゴリー別の傾向

USS東京全体の成約率は前月比-1.5%だったこともあり、全体的に下がっているカテゴリーが多かったです。

微増ですが前月から成約率があがったカテゴリーは、「ハイブリッド」が+1.1%、「コンパクト」で0.6%、逆に下落が目立ったのは「RV」が-3.9%、「輸入車」が-2.4%、「軽」が-2.0%、その他は微減程度となっています。【表1】

24年2~24年7月カテゴリー別の変動(USS東京1開催当たり)

8月以降、どーなる?

2024年に入ってから上昇が続き、コロナ渦時を上回る異常相場となっており、6月辺りから各会場での記録更新が目立ちはじめ、7月にはUSS東京の落札単価も記録更新となりもっとも高い「相場」となっています。

季節指数で見れば8月は盆明けから更に上昇傾向にありますので大筋、上昇する可能性が高いです。ただ、成約率が低下している会場が増えてきていることから横這いで推移する可能性も秘めています。

大きな外的要因がない限りは「急落」は考えにくいですが更に上昇するのか、7月を天井に下落へ転じるのか「相場の転換期」となるのか注意深く観察する必要があります。

この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。