USS東京2024年5月のオークション、高騰相場継続!!
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内外需引合い強!!高成約率・高成約単価!!
5月USS東京の集荷台数は63,757台、前年同月比は1週多かったこともあり133.3%、1週当たりでは100.0%で同数となっています。
成約率は72.5%まで上昇しており月次では2015年5月以来の高成約率、前年同月比では9.8%上昇という結果となっています。【グラフ1】
成約単価は1,600千円を突破し1,624千円まで上昇、前年同月比+253千円、前月比+64千円と更に上昇傾向が続いています。【グラフ2】
4週目は30周年記念AAということもあり集荷台数も多く総売上は会場新記録を更新、その会場においても成約率・成約単価・総売上など項目に違いはありますが会場新記録を更新している会場が多く出ています。
5月はもともと4月に下がった相場が徐々に戻る始める「相場形成期」に入るため、上昇傾向となりますが今年は4月にほとんど下がらなかったこともあり相場がより高く感じる出品店、落札店が多かったようです。
カテゴリー別の傾向
USS東京全体の成約率は前月比+3.0%だったこともあり、上昇しているカテゴリーも増えてきています。
成約率の上昇が目立ったのは、「RV」が前月比+5.0%、次いで「ミニバン」が前月比+4.5%、「輸入車」が前月比4.0%、「ハイブリッド」が前年同月比+3.7%となっています。
もっとも人気で高成約率を維持する「初出品」においても前年同月+2.3%、その他、「軽」「コンパクト」「低価格」が微増で推移しています。【表1】
6月以降、どーなる?
5月は例年通り4月から成約率・成約単価共に上昇が見られ季節指数通りの上昇となっています。ただ、4月が下がらなかったこともあり高値相場を数字以上に感じる1ヶ月だった感じるAA参加者が多かったと思われます。
USS東京を筆頭にどの会場でも上昇傾向が見られ、会場新記録が多発しており出品店側には有利な状況が続いています。異常相場が続いている原因として記録的な円安による外需の高まり、新車低迷による内需と両方が引っ張りあげており、コロナ渦でもっとも上昇した2022年7-9月の水準に迫る勢いとなっています。
6月は例年流通台数が減少し、1台当たりの応札数が増えることから更に上昇する傾向となる為、今年においても同じような推移となることが予想されます。
高値推移が続いていますが強烈な外的要因がない限り急落は考えずらい状況であり、2022年の推移(【グラフ1・2】の折れ線)に類似していることからも大筋上昇傾向となるでしょう。
ただ、異常相場が続いており耐え切れず徐々に下がる可能性もあるので週単位での注意深い観測が必要です。
- この記事の執筆者
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倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。