USS東京2024年2月のオークション、ドっ天辺相場か!?

USS東京2024年2月のオークション、ドっ天辺相場か!?

1月から更に上昇、成約率・成約単価共に前月比プラス!!

2月USS東京の集荷台数は77,332台、昨年2月より1開催多かったこともあり前年同月比115.4%となっていますが1開催当たりでは92.3%と減少傾向、昨年は1月に続き2月も異例の超低成約率となったことで残留車が大量発生していたことから出品数過多となっていました。

成約率は18ヶ月ぶりに70%を突破し71.2%を記録、前年同月比+12.4%と大きなGAPとなり昨年と比べ非常に引合いは強いと言えます。【グラフ1】

2022-24USS東京比較

成約単価は1,578千円まで上昇、前年同月比では+169千円と非常に大きなGAP、前月比でも+65千となっており上昇幅が非常に大きく「高い」と感じるAA参加者は多かったようです。【グラフ2】

2019-24USS東京成約単価

2月においても季節指数通りの上昇が各項目で見られ、「上昇幅」におても前年同月、前月と比べGAPが例年よりも大きく非常に高いと感じる月であったと感じられます。

ただすべてが高いわけではなく低評価、過走行、加修費が多い手間のかかる車両は流札も目立っていました。会場間の格差も大きくなってきており大型会場と小規模会場とでは金額差も非常に大きくなっています。

カテゴリー別の傾向

USS東京全体の成約率は前月比+2%ですがどのカテゴリーにおいても上昇が見られました。

特に成約率上昇が目立ったのは「コンパクト」で前月比+8.8%、ついで「商用車」が前年同月比+4.2%、微増が「ハイブリッド」で前月比+2.9%、高成約を維持する「初出品」が前月比+2.5%、「軽自動車」が前月比+2.4%、「RV」が前月比+2.2%、その他のカテゴリーも1%以上の上昇となっています。【表1】

23年9~24年2月カテゴリー別の変動(USS東京1開催当たり

2月以降、どーなる?

2月はほとんどの会場で季節指数通り成約率・成約単価共に上昇が見られ従来通りの動きとなっています。

昨年の2月においても異例の低水準が続いていたこともあり、前年同月比では成約率・成約単価共にGAPが非常に大きく昨年とはまったく違う動きとなりました。新車の低調傾向や輸出など中古車需要の底上げとなっていると感じられます。

例年通りの季節指数であれば3月中旬あたりから自税の影響や月内納車などの絡みもあり徐々に相場も下がってくる傾向です。2月の週次では2・3週目を天井に月末に向かって少しづつ下がっていますので相場のピークは過ぎたと感じられますので4月末まで徐々に下降線となることが予想されます。

この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。