USS東京2024年1月のオークション、季節指数通り上昇へ!!

1月のオークション、季節指数通り上昇へ!!

1月のオークション、季節指数通り上昇へ!!

1月USS東京の集荷台数は46,008台、昨年1月と同じく3開催ですが前年同月比85.1%と大幅減に見えますが2022年12月から異例の超低成約率となったことで残留車が大量発生していたことから出品数過多となっていました。

成約率は70%に迫る69.2%まで上昇、2023年は1度も70%を超えず2023年9月の66.5%が最も高かったことを考えると引合いは非常に強まっています。【グラフ1】

2022-24USS東京比較

成約単価は1,500千円を突破し1,513千円、成約率と同じく2023年は1度1,500千円を超えていないことからも価格の上昇は明らかとなっています。【グラフ2】

2019-24USS東京成約単価

季節指数通り1月は上昇に転じましたが「上昇幅」は予想に反して非常に大きく、前年同月比で成約率+9.9%、成約単価は+101千円、前月比でも成約率+7.3%、成約単価は+142千円と両項目において2ケタ増となっており、最終週においては総売上額がUSS東京会場新記録を更新、特に低走行・高評価点など良質車は過去相場(取引価格)を超えるセリ結果が多く見られました。

カテゴリー別の傾向

USS東京全体の成約率が前月比でも+7.3%だったこともありほとんどのカテゴリーが上昇しています。

特に成約率上昇が目立ったのは前月比で「ミニバン」が+9.1%、「輸入車」が+9.0%、「軽自動車」が+8.9%、「RV」が+7.4%、「商用車」が6.2%、「コンパクト」が+5.3%と多くのカテゴリーが大幅に上昇しています。

一方、バイヤーにもっとも人気のある「初出品」が+1.0%、「低単価」は0.7%に留まっていますがもともと高成約率のため、ほぼ横ばいとなっています。【表1】

23年8~24年2月カテゴリー別の変動(USS東京1開催当たり

2月以降、どーなる?

1月はどの会場においても季節指数通り上昇となっていますがUSS東京以外の主要会場のほとんどは上昇はみられるものの限定的な幅となっており、USS東京の上昇が際立っており大型会場と地方会場の格差はかなり大きかったと感じられます。上記でも記載しましたが低走行・高評価点など良質車は過去相場超える応札結果が多く目立っていました。ただ、低評価点などは流札が目立つ物件もあり、仕上がりの悪い手間をかけてない車両など粗悪車は非常に応札が悪いです。

これまで相場の変動は従来通りのタイミングで推移していることから2月も高値相場が持続すると思われます。USS東京の成約率が70%を超えてくると更に上昇すると思われますが出品に関しては搬入タイミング、コーナー、スタ売りを外すと期待通りの応札結果にならない可能性もあります。

ダイハツの不正問題により一部の車種に影響が出始めています。店頭の動きによっては今後、下がる可能性がありますので高年式を中心に取り扱いには細心の注意が必要です。

この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。