USS東京2023年12月のオークション、例年通り下落へ

USS東京12月のオークション、例年通り下落へ

成約単価は前月比100千円下落

12月USS東京の集荷台数は54,682台、昨年12月と同じく4開催で前年同月比94.0%と全体的な集荷台数は減少、成約率は61.9%と前年同月+3.6%、前月比-3.5%、特に最終週は50%を下回る49.7%となっており12月最終週が成約率5割を割ったのは2008年以来の超低成約率となっています。【グラフ1】

2019-23USS東京比較

成約単価は1,371千円と8ヶ月ぶりに1,400千円を割り込み、前年同月比では-56千円、前月比では-100千円となっており最終週においては成約単価1,137千円まで低下しました。【グラフ2】

2019-23USS東京成約単価

12月1~3週目までは成約率64.5%、成約単価は1,450千円を維持しており11月水準の微減を維持していましが最終週は例年通りの急落となったことで12月全体の数字を大きく下げました。明らかな下落は最終週が際立っていたこともあり1~3週目は思いのほか「高い」と感じる出品店・落札店共に多かったようです。

カテゴリー別の傾向

USS東京全体の成約率が-3.5%だったこともありほとんどのカテゴリーで下落が見られました。特に成約率低下が目立ったのは、「コンパクト」で前月比-8.5%、次いで「商用車」が-5.9%、「ミニバン」が-5.3%、「ハイブリッド」が-4.4%、「輸入車」が-4.1%と下落幅も若干大きくなっています。

唯一、「初出品」が微増であるものの12月ながら前月比でプラスとなっています。【表1】

23年7~12月カテゴリー別の変動(USS東京1開催当たり

1月以降、どーなる?

12月はどの会場においても最終週は例年通りの下落が見られ季節指数通りの下落推移となりました。ただ、3週目までは11月平均の微減に留まったことで思いの他、「高い」と感じるAA参加者が多かったようです。

概ね季節指数通りの動きとなっていることから1月以降は徐々に応札が強まることが予想されますが「上昇幅」が爆発的にあがることは考えずらいです。

特にダイハツの不正問題は2023年中に表面化していないだけに今後、影響が出てくる可能性があり、高年式の車両に関しては十分な注意が必要です。

この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。