査定額大幅ダウン!?修復歴車とは!?
車の価値を左右する項目の中でもっとも大きい要素が「修復歴」の有無です。
中古車の購入時に、この「修復歴」は、非常に敬遠されます。そのため、下取りや買取した車両が「修復歴」だった場合、再販には、相応の価格を下げないと取引が非常に難しくなります。
「修復歴」を判断出来るまでには、非常に多くの知識と時間、経験を要しますが、「修復歴」の定義を知っているだけでもある程度、回避することが可能です。
- 目次
修復歴車の定義「事故車=修復歴車」ではない!!
車はドアやボンネットなどの「外板」パネルと骨組みである「骨格」から構成されています。1997年に自動車公正取引協議会・日本自動車査定協会・日本中古自動車販売協会連合会等が中心となって定めた統一基準では、車体の主要「骨格」部分が損傷して、修正や交換をした車両を「修復歴車」と定義しています。
一般的には、過去、事故を起こして修理された車を「事故車」として認識されていますが、「外板」パネルのみ交換・修理されており、骨格に損傷がなく、「修復歴車」に該当しないケースもあります。
したがって、「事故車=修復歴車」ではありません。
修復歴 | 主要骨格部位に損傷があり、修理・交換した経歴 |
---|---|
事故歴 | 事故・災害等にあった経歴 |
修理歴 | 特定した部位なしに、修理した経歴 |
主要骨格部位
下記①~⑧までの部位に損傷、修理跡などがあった場合、「修復歴」扱いになります。
※⑨のラジエーターコアサポートについては、単体の交換・曲がり・修理は、「修復歴」とは、なりません。
- この記事の執筆者
-
倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。