ホンダ N-VANの魅力を紹介!特徴やスペックでわかる人気の秘密は?

ホンダ N-VANの魅力を紹介!特徴やスペックでわかる人気の秘密は?
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ホンダ「N-VAN」

仕事も遊びもガンガン使い倒せて維持費も安い軽商用バンが欲しい。特に大人気のN-VANが気になるという人も多いでしょう。

軽バン最大クラスの積載量を誇るN-VANですが、当初乗用タイプのN-BOXがベースのため、乗り心地は良いが一般的なバンより積載量が劣るのではと言われていました。

不利と言われた車体構造からなぜ最大クラスの積載が可能なのか、秘密は考えつくされた内装にあります。

この記事ではグレードごとの内装や人気の秘密と特徴、そして収納力を写真付きで解説します。

ワクワクドキドキが詰まったN-VANがもっと好きになります。

ホンダ N-VANの特徴は?

一番の特徴は、積載量と乗り心地や運転のしやすさが両立していることです。

乗用タイプのN-BOXベースのためボンネットがあり、乗り心地や安全性が高い反面、サイズに規定がある軽四ではそのスペースが使えなくなります。

そのまま作ると積載量が一般のバンに及ばないので、これまでの車づくりで培った技術を余すことなく詰め込みました。

結果ダンボール箱71個分の容量という軽バン最大クラスの容量の確保に成功しました。

その上良い乗り心地もそのまま、商用バンに不慣れな人も運転しやすい車となったのです。

ホンダ N-VANのグレードごとの内装

グレードの特徴に合わせて「グレー」「ブラック」「カーキ」の3色が用意されています。

すべてに共通していることは、気持ちよく使いやすいように設計されていることです。

様々なシーンで活躍するバンなのでシートは破れにくい一枚生地になっているなど、全体的にキズや汚れに強い仕上げになっています。

一般のバンより自然な着座位置や乗降のしやすい設計になっていたり、道具としてストレスなく使いやすいようこだわってデザインされました。

G

Gグレードのフロントシート
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ホンダ「N-VAN」

Gグレードの内装色はグレーとなっています。

ビジネスユースで使用する場合、Gグレードを選ぶ人が多いので汚れが目立ちにくいグレー色が採用されています。

Gグレードの車内全体
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ホンダ「N-VAN」
Gグレードの椅子シート拡大画像
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ホンダ「N-VAN」

シート表皮はなめらかで伸縮性のあるトリコットが使用されています。

急速速乾性に優れているのでビジネスユースで使う場合、積み下ろしの際など汗をかいたりするので嫌なベトつきが軽減されるのは良いですね。

デメリットはなめらかな分、若干滑りやすいかもしれません。

L

Lグレードのフロントシート
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ホンダ「N-VAN」

内装色はブラックです。

スタンダードなグレードなので、オン・オフ問わず使えるような色が採用されています。

かっこいいですがほこりなどは目立ちそうですね。

使い勝手とタフさを追求した収納となっており、内装のシボを上側と下側で変えています。下側は粗目に仕上げ、キズを目立ちにくくしています。

Lグレードの車内全体
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ホンダ「N-VAN」
Lグレードの椅子シート拡大画像
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ホンダ「N-VAN」

シート表皮はジャージーを使用しています。

トレーニングウエアなどにも使われている一般的な生地なので、肌ざわりは良いです。

FUN/FUNターボ

FUN/FUNターボのフロントシート
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ホンダ「N-VAN」

内装はLと同じブラック色、シート表皮はジャージーですが様々なところで質感の高いパーツが施されています。

運転席から助手席にかけてシルバー樹脂が加飾され、運転席側のエアコン吹き出し口はピアノブラック調になり質感が高くなっています。

その他にインナードアハンドルはクロームメッキ、フロントドア内張りにはファブリックが張られています。

FUN/FUNターボの車内全体
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ホンダ「N-VAN」
FUN/FUNターボの助手席ダッシュボード
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ホンダ「N-VAN」

唯一ターボモデルがあるグレードであり、違いはマニュアル車がない、燃費が少し悪くなる(FUN…FF/CVT:19.2km/L FUNターボ…FF/CVT:18.8km/L)以外ありません。

特別仕様車:STYLE+ NATURE

エヌスタイルプラスのダッシュボード全体
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ホンダ「N-VAN」

初代Nシリーズから発売10周年を記念して作られた「N STYLE+(エヌ スタイルプラス)」という新ブランドから、N-VANの特別仕様車として発売されたグレードです。

エヌスタイルプラスの車内全体
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ホンダ「N-VAN」

内装色はより自然に溶け込むような色のカーキが採用されています。シート表皮はG以外と同じジャージーです。

エヌスタイルプラスの助手席ダッシュボード
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ホンダ「N-VAN」

ハンドルやエアコンの吹き出し口、フロントドアの内張りなど至るところにカーキが施されていて、他のグレードより落ち着いた雰囲気に仕上がっていますね。

ホンダ N-VANの魅力は?人気の秘密は?

人気の秘密はN-VANならではの室内にあります。

運転席以外は床下に収納できるよう設計、助手席側の柱を取り除いた大開口ピラーレスドアによって、長尺物も最短でスムーズに積めるようになりました。

ガソリンタンクも通常とは違う助手席下に配置しました。

もともと低床が利点の車体構造をより低くすることにより、乗り降りや荷物の積み下ろしが飛躍的に向上したのです。

積載に不利な車体構造を変えたアイデアが唯一無二の個性を生み、N-VANの魅力となりました。

アイデアいっぱいの運転席まわり、後部座席、荷室スペースを解説します。

運転席・助手席まわり

運転席
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ホンダ「N-VAN」

従来のバンは荷室最優先で前席の快適性は二の次でしたが、N-VANは安全性・快適性を犠牲にせず、まるで居心地の良いオフィスのように仕上がっています。

運転席には見やすい3連メーターを装備、ドリンクはエアコンの風で温度を調整できるようになっています。

ドアを内側から開ける男性
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ホンダ「N-VAN」

乗降性は素晴らしいの一言です。

低いステップと高い天井により開口部が大きく、乗り降りの動作がスムーズにできます。

後部座席のシートを倒す画像
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ホンダ「N-VAN」

助手席はリクライニングがあり、テーブルに早変わりします。

後部座席

助手席のシートを倒す画像
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ホンダ「N-VAN」

一番のトピックはダイブダウン可倒により、すべて床下に収納できる点です。

後席に加え助手席にも採用され、広大な空間を簡単に作る事ができます。

ワークランプ
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ホンダ「N-VAN」

助手席側の開口部の天井にはワークランプがあり、暗い所の積み下ろしに役立ちます。

デメリットとしては板のような座面の組み合わせなので乗り心地はイマイチです。小さく折りたためることを重視した点と、商用車は荷室よりリアシートが短くないといけない決まりなので仕方ないですね。

荷室スペース

荷室スペース
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ホンダ「N-VAN」

荷室は昔から長いほど良いと言われてきました。

だからN-VANのような車体構造は成立しないと心配されたのです。

パッと見わかりやすいスペックも大事ですが、実際のお客様は何を積み、どういう風に積み込んでいるかを徹底的に検証し使い勝手をより良いものにしました。

結果的に長尺物を積むことにおいて圧倒的な長さが確保できたのです。

簡単に荷室を作れるよう、シートのストラップやレバーをオレンジにしています。

ホンダ N-VANの収納力はどれくらい?

N-VANの収納力
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ホンダ「N-VAN」

最大積載量は350㎏と一般的な商用バンと変わらない積載量を確保しています。

しかしN-VANは「どれだけ積めるか」ではなく「どう積むか」も追求した設計となっているので、積み込みやすさに圧倒的な違いがあります。

ガソリンタンクをシート下、エンジンを前方に配置することで低いステップと高い天井を実現、開口部だけではなく室内も大空間に仕上がりました。

N-VANフロントドアとリヤドアの広さ
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ホンダ「N-VAN」
N-VANバックドアの広さ
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ホンダ「N-VAN」

段ボールなら71個分、ビールケースなら40個分積載することが可能です。

当然、積載に耐えうる耐久性と駆動力を備えています。

室内も四角く作られているのですみずみまで使えるのも助かりますね。

まとめ

N-VANは「次世代軽バンの新基準を作る」をコンセプトに開発され、軽商用バンの常識を覆す数々のアイデアを詰め込みました。

想像力をかき立てる大空間の荷室、どんなものでも載せられそうな大開口ピラーレスオープンドアは他のバンにはありません。

まさにホンダの事業理念にある、

「お客様の生活を豊かにするため、「安心・ストレスフリー」で一人ひとりの自由な行動を支援する、Hondaらしい魅力を備えた四輪商品・サービスを提供する」を実現した車と言えます。

商用車の積載性に乗用車の安全性と乗り心地を兼ね備えたN-VANは、2024年4月19日に一部改良をうけ、安全・快適機能がさらに充実しました。

ぜひ気になる人はこの記事を参考にしてみてください。

この記事の執筆者
今井祐樹

今井祐樹

Tire1外資系自動車部品メーカーでシステムエンジニアとして7年の勤務経験があり、自動車業界に関する幅広い知見と過去にはレーシングカー開発にも従事した経験などから、記事執筆や監修を行う。プライベートでは、週末にドライブやモータスポーツを楽しむなど、様々なカーライフに沿った提案が得意。また、本業の傍らWebマーケターとして業界問わずWebを活用した集客支援なども行っており、約半年で売上を前年比2倍以上にした実績なども持ち合わせている。