プリウスHVEの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

プリウスHVEの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

低燃費といえばプリウスと考える方も少なくないのではないのでしょうか?

今回は、エコカーの先駆者とも言える、プリウスのハイブリッドモデル「プリウスHEV」の維持費用について紹介します。

ガソリン代だけではなく維持費はどれくらいかかるのかを、基本情報をもとに計算しました。

エコカー減税なども考慮した価格をわかりやすく解説していきます。

プリウスHVEの基本情報

プリウスHVEの基本情報は以下の通りです。

車名 プリウスHEV(ハイブリッド)
メーカー トヨタ
発売日 2002年1月
モデル
  1. 初代 NHW10/11(1997年 - 2003年)
  2. 2代目 NHW20(2003年 - 2011年)
  3. 3代目 標準車(2009年 - 2015年)
  4. 3代目 HVE(2012年 - 2016年)
  5. 4代目 ZVW50(2015年 - 2023年)
  6. 5代目 ZVW60/MXWH60 (2023年 - )
新車価格 3,200,000円~3,700,000円
排気量 1,797㏄

プリウスには、HEV(ハイブリッド)の他にPHEVモデル(電気自動車)があります。

PHEVについてもっと詳しくしりたい方は、以下の記事を参考にしてみてください!

専門家が教える<EV/PHEV(電気自動車)>おすすめ車種紹介【2020年版】電気で走るメリット、楽しさとは

今回は、ガソリンで走行する「プリウスHEV」の維持費について紹介していきます。

プリウスHVEを維持するためには一体何にいくらくらいかかるでしょうか?

ここからが本題、プリウスHEVの維持費用をさっそく確認していきましょう!

プリウスHVEの維持費は年間約31.9万円!

プリウスHVEを維持するのにかかる費用は、年間31.9万円程度の維持費がかかります。

上記の額は、2年に1回の車検やタイヤ交換を行った年の維持費です。
車検の対象ではない年は、もう少し安くなります。

車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。

今回は、プリウスHVEを所有するうえで知っておきたい維持費用をわかりやすく紹介します。

プリウスHVEにかかる維持費

プリウスHVEを所有する上で必要な維持費用は大きく以下の5つです。

  1. ガソリン
  2. 任意保険
  3. 自動車税
  4. 車検
  5. メンテナンス・消耗品

最初にご理解していただきたいのが、車の費用は月・年によって大きく差が出るため、毎年同じ金額ということはありません。

そのため、維持費用の目安としてご購入前の参考にしていただければと思います。

5つの項目が「いつ」「いくら」必要になるのかまで詳しく解説していくので、プリウスHVEの維持費についてより詳しく確認していきましょう!

ガソリン

プリウスHEVのガソリン代は、年間16,854円〜年間56,180円です。

乗る回数が多ければ維持費は高くなり、少なければ維持費は安くなります。

車の乗り方や乗る距離によってガソリン代が変化することを理解しておきましょう。

プリウスHVEのグレードごとの燃費と100km走行した場合ガソリン代はいくらになるか計算してみました。

グレード タイプ 燃費 100㎞走行した場合(ガソリン価格150円)
Z(2WD) ガソリン 28.6 km/L 524.5円
Z(E-Four) ガソリン 26.7 km/L 561.8円
G(2WD) ガソリン 28.6 km/L 524.5円
G(E-Four) ガソリン 26.7 km/L 561.8円

※燃費はトヨタ公式サイトを参考

車は、走行距離によってガソリン代が変化するので、カーライフごとに目安の年間維持費を算出してみました。

プリウス Z(E-Four)の場合

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間56,180円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間39,326円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km)年間28,090円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間16,854円

ガソリン代維の持費は個人差があります。

プリウスHEVは4WDでも26.7km/Lと低燃費の車なので、たくさん走行する方のお財布にも優しいですね!

任意保険

プリウスHVEの任意保険は、40代ゴールド免許の場合でおよそ年間52,000円になります。

任意保険は、ドライバーによって加入するしないが選べますが、当然入ることをオススメしています。
保証内容は種類が多く金額もバラバラなので、内容によっては年間で100,000円くらいになる場合もあります。

また、年齢や運転歴、免許の色といった加入者によっても保険料が変わるので、内容を確認してから加入するようにしましょう!

ほとんどの保険会社で、オンライン無料見積もりをおこなっているので自分が希望する保険内容で金額を一度確認してみるのがオススメです!

自動車税

プリウスHVEは排気量が1,797㏄のため、自動車税は36,000円に該当します。

下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。

排気量(cc) 年税額 対象車種
軽自動車一律 10,800円 N-BOX(ホンダ)、ジムニー(スズキ)
1,000cc以下 25,000円 ルーミー(トヨタ)、クロスビー(スズキ)
1,000cc超1,500cc以下 30,500円 ノート(日産)、フィット(ホンダ)
1,500cc超2,000cc以下 36,000円 プリウスHEV(トヨタ)、オデッセイ(ホンダ)
2,000cc超2,500cc以下 43,500円 デリカD:5(三菱)
2,500cc超3,000cc以下 50,000円 アルファード(トヨタ)
3,000cc超3,500cc以下 57,000円 ランドクルーザー300(トヨタ)など
3,500cc超4,000cc以下 65,500円 以下、一般利用ではないため省略
4,000cc超4,500cc以下 75,500円
4,500cc超5,000cc以下 87,000円
5,000cc超 110,000円

※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表

自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月30日)

プリウスは一部、グリーン化特例が適用されるグレードがあります。

グリーン化特例とは、環境保護を目的としており、基準を満たしている車の自動車税が購入の翌年軽減される制度です。

今回紹介する「プリウスHEV」は、残念ながら対象となりません。

詳しく知りたい方は、以下のトヨタ公式サイトでご確認いただけます。

プリウス エコカー対象グレード

車検

プリウスHEVの車検代の相場は、29,450円~44,450円(ニコニコ車検の場合)となっています。

なぜ価格差があるかというと、新規登録をされた日によって「エコカー減税」が適応されるからです。

エコカー減税とは、自動車税が優遇される制度で2026年4月30日までに対象車両の新車新規登録等を行った場合が対象となります。

ただ、エコカー減税は継続的に減税されるわけではなく、最初の1回のみが適応されることを理解しておきましょう!

エコカー減税が適応された場合と、されなかった場合で価格を比較してみましょう。

それぞれの内訳は以下の通りです。

項目 エコカー減税対象 エコカー減税対象外
法定費用(合計) 19,450円 19,450円
重量税 0円 15,000円
自賠責保険 17,650円 17,650円
印紙税 1,800円 1,800円
基本料金 11,000円 11,000円
ネット割引 -1,000円 -1,000円
車検料金(合計) 29,450円 44,450円

エコカー減税の場合、重量税がかからなくなるため、車検代が軽減されます。
しかし、2024年1月1日以降に新規登録した車は、初回分のみの重量税免除となることを覚えておきましょう。

エコカー減税の対象とならない、2回目以降の車検代は44,450円となります。

ニコニコ車検公式サイト参照

価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。

ネットで概算見積もりをお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!

【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。
期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!

メンテナンス・消耗品

車を所有していると、最低限必要な消耗品があります。

プリウスHVEだと年間で130,000円程度です。

消耗品代は、毎年かかる費用が変わります。

新型プリウスのタイヤは大きさが少し特殊で、タイヤの価格が高くなっています。

消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。

項目 参考価格 寿命目安
夏タイヤ(19インチ) 70,000円(4本セット) 3年~5年 or 20,000km
冬タイヤ(19インチ) 120,000円(4本セット) 2年~4年
ワイパー 5,000円 1年~2年
エンジンオイル 5,000円 半年 or 走行距離5,000km

プリウスのタイヤはインチ数が大きく、幅が細いタイプで特殊となっています。
そのため、タイヤの価格は高くなっていて、国内メーカーだとノーマルタイヤでも4本買うと10万近く必要です。

カーリースで維持費の負担を抑える

車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。

悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!

サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。

そのため、急な出費を防ぐことが可能です。

月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。

プリウスHVEのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!

あなたに向いているのはカーリース?購入?メリットとデメリットを比較!

まとめ

今回は、エコカーの先駆者ともいえる「プリウスHVE」の維持費についてご紹介しました。

当然個人差はありますが、年間維持費は約31.9万円です。

エコカー減税対象となる年は、15,000円の負担が軽減されます。

内訳は以下のとおり。

  1. ガソリン代 年間16,854円~年間56,180円
  2. 任意保険 年間約52,000円
  3. 自動車税 年間36,000円
  4. 車検 2年で44,450円~(初回のみ29,500円)
  5. メンテナンス・消耗品 130,000円

維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が変化します。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。

ガソリン代が安くなっても、他の維持費用が高いケースがある点は注意が必要です。

自分に合った方法で車を所有して、楽しいカーライフを過ごしましょう!

この記事の執筆者
香西 享

香西 享

北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。