ノアの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

ノアの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

トヨタのワンボックスカー、「NOAH(ノア)」は、2001年から販売されファミリー層を中心に人気を集めてきた車です。

7人〜8人の大人数での乗車が可能で、荷物もたくさん積めるため、旅行やお出かけにも使いやすいのが特徴となっています。

購入を検討している方にとって、年間どれだけの維持費がかかるのかを忘れてはいけません。

今回は、ノアの年間かかる維持費について基本情報をもとに計算したので、わかりやすく解説していきます。

ノアの基本情報

ノアの基本情報は以下の通りです。

車名 ノア
メーカー トヨタ
発売日 2001年1月
モデル
  1. 初代 R60G型 (2001年 - 2007年)
  2. 2代目 R70G/W/R型 (2007年 - 2014年)
  3. 3代目 R80G/W型(2014年 - 2021年)
  4. 4代目 R90W型(2022年 - )
新車価格 2,670,000円~3,890,000円
排気量(ガソリン) 1,986㏄
排気量(ハイブリッド) 1,797㏄

2014年から販売されている3代目ノアからハイブリッド車も販売しています。

ノアを維持するためには一体何にいくらくらいかかるでしょうか?

ここからが本題、ノアの維持費用をガソリン車とハイブリッド車どちらも併せて確認していきましょう!

ノアの維持費は年間約30.5万円〜35.0万円!

ノアを維持するのにかかる費用は、ガソリン車が約35.0万円、ハイブリッド車が約30.5万円となっています。

今回紹介する維持費は、2年に1回の車検やタイヤ交換を行った年を想定しました。
車検の対象ではない年やタイヤ交換が不要な年は、もう少し安くなります。

車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。

今回は、ノアを所有するうえで知っておきたい維持費用をわかりやすく紹介します。

ノアにかかる維持費

ノアを所有する上で必要な維持費用は大きく以下の5つです。

  1. ガソリン
  2. 任意保険
  3. 自動車税
  4. 車検
  5. メンテナンス・消耗品

最初にご理解していただきたいのが、車の費用は月・年によって大きく差が出るため、毎年同じ金額ということはありません。

そのため、維持費用の目安としてご購入前の参考にしていただければと思います。

5つの項目が「いつ」「いくら」必要になるのかまで詳しく解説していくので、ノアの維持費についてより詳しく確認していきましょう!

ガソリン

ノアは、グレードごとにガソリン車とハイブリッド車が販売されています。

ガソリン車の場合は年間31,469円〜年間104,895円、ハイブリッド車の場合は年間20,455円〜年間68,182円となっています。

ガソリン代は、ドライバーの走行距離によって大きな差が出るため、ご自身のカーライフに合わせた概算費用の確認が必要です。

本章の後半では、利用頻度(走行距離)による金額も細かく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

はじめに、ガソリン代の基準となるグレードごとの燃費を確認しましょう。

ノアには、全部で5グレードあり、標準タイプが「Z」、「G」、「X」の3グレードで、エアロ仕様が「S-Z」、「S-G」の2グレードとなっています。

【ガソリン】
グレード 燃費 100㎞走行した場合(ガソリン価格150円)
Z S-Z 2WD(7人乗り) 15.0km/L 1000.0円
S-Z 4WD(7人乗り) 14.3km/L 1049.0円
Z 2WD(7人乗り) 15.0km/L 1000.0円
Z 4WD(7人乗り) 14.3km/L 1049.0円
G S-G 2WD(7人乗り) 15.0km/L 1000.0円
S-G 4WD(7人乗り) 14.3km/L 1049.0円
S-G 2WD(8人乗り) 15.0km/L 1000.0円
S-G 4WD(8人乗り) 14.3km/L 1049.0円
G 2WD(7人乗り) 15.1km/L 993.4円
G 4WD(7人乗り) 14.3km/L 1049.0円
G 2WD(8人乗り) 15.1km/L 993.4円
G 4WD(8人乗り) 14.3km/L 1049.0円
G X 2WD(7人乗り) 15.1km/L 993.4円
X 4WD(7人乗り) 14.4km/L 1041.7円
X 2WD(8人乗り) 15.1km/L 993.4円
X 4WD(8人乗り) 14.4km/L 1041.7円

※燃費はトヨタ公式サイトを参考

燃費とは、ガソリン1Lあたりで走行できる距離をあらわすため、距離が多ければガソリン代が安くなります。

ガソリンとハイブリッドでは、燃費の差があるため、どのくらい差があるかも確認していきましょう!

今回は、中間グレードである「Gグレード(4WD)」のガソリンとハイブリッドで検証します。

ガソリン車の場合

ガソリン車(4WD)の場合、燃費は14.3km/Lとワンボックスカーとしては一般的な燃費です。

実際、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間104,895円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間73,427円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 年間52,448円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間31,469円

続いて、ハイブリッド車のガソリン代を確認していきましょう。

ハイブリッド車の場合

ハイブリッドの場合、燃費は22.0km/Lとなっており、7人~8人乗りのワンボックスカーとしては非常に良い燃費となっています。

ガソリン車同様に、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間68,182円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間47,727円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 年間34,091円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間20,455円

ガソリン車とハイブリッド車を比較すると、10,000km走行する場合、40,000円近くも差があります。

ハイブリッド車の場合、多く走れば走るほど、ハイブリッドの恩恵が受けられます。

しかし、本体価格はハイブリッド車の方が40万近く高くなっているので注意が必要です。

本体価格40万の差額は、ガソリン代だけでは埋めるにはたくさんの距離を走行する必要があります。

そのため、総額でみるとガソリン車の方が安かったというパターンもあり、購入する際は、自分が車に乗る頻度や所有する期間なども考慮して購入の検討が必要です。

任意保険

ノアの任意保険は、30代ゴールド免許の場合でおよそ年間50,000円程度になります。

任意保険は、ドライバーによって加入する・しないが選べますが、当然入ることをオススメしています。
保証内容は種類が多く金額もバラバラなので、内容によっては年間で100,000円くらいになる場合もあります。

また、年齢や運転歴、免許の色といった加入者によっても保険料が変わるので、内容を確認してから加入するようにしましょう!

ほとんどの保険会社で、オンライン無料見積もりをおこなっているので自分が希望する保険内容で金額を一度確認してみるのがオススメです!

自動車税

ノアは排気量が、ガソリン車が1,986㏄で、ハイブリッド車が1,797ccのため、どちらも自動車税が36,000円に該当します。

下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。

排気量(cc) 年税額 対象車種
軽自動車一律 10,800円 N-BOX(ホンダ)、 ジムニー(スズキ)
1,000cc以下 25,000円 ルーミー(トヨタ)、 クロスビー(スズキ)
1,000cc超1,500cc以下 30,500円 ノート(日産)、フィット(ホンダ)
1,500cc超2,000cc以下 36,000円 ノア(トヨタ)、オデッセイ(ホンダ)
2,000cc超2,500cc以下 43,500円 デリカD:5(三菱)
2,500cc超3,000cc以下 50,000円 アルファード(トヨタ)
3,000cc超3,500cc以下 57,000円 ランドクルーザー300(トヨタ)など
3,500cc超4,000cc以下 65,500円 以下、一般利用ではないため省略
4,000cc超4,500cc以下 75,500円
4,500cc超5,000cc以下 87,000円
5,000cc超 110,000円

※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表

自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月30日)

ちなみに、車にはもう一つ支払わなければならない税金があります。

それは重量税です。
「重量税はいつ支払うの?」と疑問に思う方も多いようですが、重量税は次に紹介する車検代に含まれてます。

続いては、ノアの車検費用について確認していきましょう!

車検

ノアの車検代の相場は、62,250円(ニコニコ車検の場合)です。

車検費用は大きく分けると2つ「法定費用」と「基本料金」

それぞれの内訳は以下の通りです。

◇法定費用 52,250円
・重量税 32,800円
・自賠責保険 17,650円
・印紙税 1,800円
◇車検基本料金(ニコニコ車検の場合)
・基本料金 11,000円

ニコニコ車検の場合、ネットで予約をすると1,000円の割引が適応されます。
そのため、合計で62,250円となります。

ニコニコ車検公式サイト参照

価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。

ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!

【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!

メンテナンス・消耗品

車を所有していると、最低限必要な消耗品があります。

ノアだと年間で90,000円程度です。

消耗品代は、毎年かかる費用が変わります。

特に、価格が高いタイヤを購入した年は高くなります。

消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。

項目 参考価格 寿命目安
夏タイヤ(16インチ) 40,000円(4本セット) 3年~5年 or 20,000km
冬タイヤ(16インチ) 80,000円(4本セット) 2年~4年
ワイパー 5,000円 1年~2年
エンジンオイル 5,000円 半年 or 走行距離5,000km

上記は車を維持するために必要な備品です。
定期的に確認を行い、安全に走行できるように交換するように心がけましょう!

カーリースで維持費の負担を抑える

車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。

悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!

サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。

そのため、急な出費を防ぐことが可能です。

月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。

ノアのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!

あなたに向いているのはカーリース?購入?メリットとデメリットを比較!

まとめ

今回は、ファミリー層に非常に人気があるトヨタ ノアの維持費についてご紹介しました。

当然個人差はありますが、年間の維持費、ガソリンとハイブリッドそれぞれ、ガソリン車が約35.0万円、ハイブリッド車が約30.5万円となっています。

内訳は以下のとおり。

  1. ガソリン代
    ガソリン車の場合:年間31,469円~年間104,895円
    ハイブリッドの場合:年間20,455円~年間68,182円
  2. 任意保険 年間約50,000円
  3. 自動車税 年間36,000円
  4. 車検 2年で62,250円
  5. メンテナンス・消耗品 90,000円

維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が変化します。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。

ノアのハイブリッド車は、大人数乗車できるにも関わらず燃費が22km/Lと、ファミリーカーとしてコスパ最強だと思います。

「デザインにもっとこだわりたい!」という方は、ノアの兄弟車であるヴォクシーもオススメです!

自分や家族にピッタリな車を選んで、楽しいカーライフを過ごしましょう!

この記事の執筆者
香西 享

香西 享

北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。