シエンタの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

シエンタの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

シエンタは、コンパクトながらもゆとりのある室内で、最大で7人まで乗車可能なことからファミリーカーとしても非常に人気のある車です。

いくら乗りやすくても維持費が高ければ、購入しても管理が大変だしなと考える人も少なくないはずです。

この記事では、シエンタに必要な維持費が、いつ必要になるかまで理解できます。

ご購入を検討する際の情報として、お役立ていただければと思います!

シエンタの基本情報

車名 シエンタ
メーカー トヨタ
発売日 2003年9月
モデル
  1. 初代 XP8#G型(2003年-2015年)
  2. 2代目 XP17#G型(2015年 - 2022年)
  3. 3代目 MXP1#G型(2022年 - )
新車価格 1,950,000円~3,108,000円
排気量 1,490cc

2023年に年間13万台以上を売上げた新型シエンタ、ワンボックスほど大きくないのに、最大7人乗りということもあり、非常に人気がある車です。

気になるシエンタの年間の維持費を確認していきましょう!!

シエンタの維持費は年間約28万円!

シエンタは、多い年で約28万円の維持費が必要になります。

シエンタに乗るうえで、必要な維持費用は大きく以下の5つです。

  1. ガソリン
  2. 任意保険
  3. 自動車税
  4. 車検
  5. メンテナンス・消耗品

最初にご理解していただきたいのが、車の維持費用は月・年によって異なるため、毎年同じ金額ということはありません。

今回の検証結果28万円は、車検やタイヤの買い替えが重なった年の費用となっています。

次の章からは、それぞれの項目で「いつ」「いくら」かかるのかを、具体的に解説していくので、シエンタの維持費についてより詳しく確認していきましょう!

ガソリン

2022年にフルモデルチェンジとなったシエンタは、各グレードごとにガソリン車とハイブリッド車が販売されています。

それぞれのガソリン代は以下のとおりです。

  • ガソリン車の場合は、 27,049円~90,164円
  • ハイブリッド車の場合は、19,565円〜65,217円となっています。

ガソリン代は、ドライバーの走行距離によって大きな差が出るため、ご自身のカーライフに合わせた概算費用の確認が必要です。

本章の後半では、利用頻度(走行距離)による金額も細かく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

はじめに、ガソリン代の基準となるグレードごとの燃費を確認しましょう。

グレード 燃費燃費(km/L)WLTCモード 100㎞走行した場合(ガソリン価格165円)
Z HYBRID Z 2WD 5人乗り 28.4 581.0円
7人乗り 28.2 585.1円
HYBRID Z E-Four 5人乗り 25.3 652.2円
7人乗り 25.3 652.2円
Z 2WD 5人乗り 18.4 896.7円
7人乗り 18.3 901.6円
G HYBRID G 2WD 5人乗り 28.4 581.0円
7人乗り 28.2 585.1円
HYBRID G E-Four 5人乗り 25.3 652.2円
7人乗り 25.3 652.2円
G 2WD 5人乗り 18.4 896.7円
7人乗り 18.3 901.6円
X HYBRID X 2WD 5人乗り 28.8 572.9円
7人乗り 28.5 578.9円
HYBRID X E-Four 5人乗り 25.3 652.2円
7人乗り 25.3 652.2円
X 2WD 5人乗り 18.4 896.7円
7人乗り 18.3 901.6円

※燃費は2024年2月トヨタ公式サイトを参考

燃費とは、ガソリン1Lあたりで走行できる距離をあらわすため、走行できる距離が多ければガソリン代が安くなります。

今回は、中間グレードである「HYBRID G E-Four(4WD)」で検証します。

同じトヨタが販売している、人気ファミリーカーのノアは15.3kmなので、シエンタの方がかなり燃費がいいです。

実際、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km) 65,217円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km) 45,652円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 32,609円 
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km) 19,565円

ガソリン車の「G 2WD」では、以下のとおりです。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km) 90,164円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km) 63,115円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 45,082円 
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km) 27,049円

2WDのみガソリン車とハイブリット車が販売されており、2タイプを比較すると、年間で10,000km走行する場合、約2.5万円の差額が発生します。

多く走れば走るほど、ハイブリッドの恩恵が受けられますが、本体価格は30万〜40万ほど高くなるので、購入する場合は、よく検討して選ぶようにしましょう!

任意保険

シエンタの任意保険は、「30代ゴールド免許・車両補償あり」の場合でおよそ年間50,000円です。

任意保険は、ドライバーによって加入するしないが選べますが、万が一の事故のために、当然入ることをオススメしています。

任意保険には、補償内容の種類が多く金額もバラバラなので、補償を手厚くすると年間で100,000円くらいになる場合もあります。

自動車保険会社で、オンライン無料見積もりが簡単にできるため、自分の条件や希望する内容で金額を一度確認してみるのがオススメです!

シエンタに乗車しているドライバーの任意保険の相場は、年間50,000円となっているので参考として覚えておきましょう!

自動車税

シエンタは排気量が、1.49L(1,490cc)のため、自動車税が30,500円に該当します。

中古車の場合は、新車登録した日付で金額がかわります。新車登録日が、2019年9月30日以前であれば、左側記載の価格34,500円となります。

下記は、排気量ごとの自動車税の金額です。

排気量(cc) 自動車税額 対象車種
2019年9月30日以前 2019年10月1日以降
軽自動車一律 10,800円 N-BOX(ホンダ) 、ジムニー(スズキ)など
1.0L(1,000cc)以下 29,500円 25,000円 ルーミー(トヨタ) 、クロスビー(スズキ)など
1.0L(1,000cc)超1.5L(1,500cc)以下 34,500円 30,500円 シエンタ(トヨタ) 、フリード(ホンダ)など
1.5L(1,500cc)超2.0L(2,000cc)以下 39,500円 36,000円 オデッセイ(ホンダ)など
2.0L(2,000cc)超2.5L(2,500cc)以下 45,000円 43,500円 デリカ(三菱)など
2.5L(2,500cc)超3.0L(3,000cc)以下 51,000円 50,000円 アルファード(トヨタ)など
3.0L(3,000cc)超3.5L(3,500cc)以下 58,000円 57,000円 ランドクルーザー300(トヨタ) など
3.5L(3,500cc)超4.0L(4,000cc)以下 66,500円 65,500円 以下、一般利用ではないため省略
4.0L(4,000cc)超4.5L(4,500cc)以下 76,500円 75,500円
4.5L(4,500cc)超5.0L(5,000cc)以下 88,000円 87,000円
5.0L(5,000cc)超 110,000円 110,000円

※対象車種は、年式やグレードによって変わる場合があるので参考程度にご覧ください。

自動車税の支払いについてですが、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月31日)

グレードによって、排気量が異なる車種もありますが、シエンタは、ガソリン・ハイブリッド共に、1.49L(1,490cc)のため、自動車税は30,500円となっています。

中古車で買う場合は、新車登録日なども確認するようにしましょう!

車検

維持費用で忘れてはいけないのが、2年に1回おこなう必要がある車検です。ニコニコ車検の金額を参考にした場合、シエンタは54,050円で車検を受けられます。

車検とはいったい、どのような内訳になっているのか確認しましょう! 内訳は以下のとおり。

  • ・重量税 24,600円
  • ・自賠責保険 17,540円
  • ・印紙税 1,800円

法定費用は、どこの会社も一律の料金となっていて43,940円かかります。

重量税や自賠責保険の支払いは、車検を受ければ完了です。

基本料金は業者によって異なりますが「ニコニコ車検の場合」は、

  • 基本料金:11,000円(Web予約だと1,100円の割引)

そのため合計で54,050円となります。

ニコニコ車検公式サイト参照

価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける業者を探しましょう。

ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!

【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!

メンテナンス・消耗品

個人差がかなり出る項目ではありますが、シエンタの場合年間10,000円〜82,000円のメンテナンスや消耗品の取り替えが必要になります。

メンテナンスと消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。

項目 参考価格 寿命目安
夏タイヤ(18インチ) 20,000円(4本セット) 3年~5年 or 2万km
冬タイヤ(18インチ) 40,000円(4本セット) 2年~3年
ワイパー 5,000円 1年~2年
エンジンオイル 5,000円 半年 or 走行距離5,000km
洗車 1,000円/回 月1回程度

上記は、車を維持するために必要な備品ですがギリギリまで交換しない人もいれば、余裕をもって交換する人もいます。

タイヤ交換をする年は、車にかかる費用が高くなりますが、劣化したタイヤは大きな事故にも繋がります。

定期的に確認を行い、安全に走行できるように交換するよう心がけましょう!

メンテナンスの維持費は、タイミングによって差がありますが、最低でも10,000円、多い時では、82,000円が必要です。

続いては、まとまったお金を支払うのが負担になる方にオススメの「維持費を抑える方法」を紹介します。

個人向けカーリースで維持費の負担をおさえる

車検やメンテナンス費用などは一度に大金が必要なため、急な出費に悩む方も多いです。悩みや心配がある場合は、個人向けカーリースも検討してみてはいかがでしょうか?

個人向けカーリースとは、利用者が一定期間カーリース会社から車を借りられるサービスとなっていて、月々の支払いに車検や自動車税、メンテナンス費用といったサービスも含まれています。

月々の支払いがばらつきやすい車の維持ですが、カーリースを使うことで負担がおさえられます。

「カーリースについて気になる!」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます。

あなたに向いているのはカーリース?購入?メリットとデメリットを比較!

まとめ

今回は、コンパクトながらゆとりのある空間でファミリーカーとしても人気なシエンタの年間維持費を紹介しました。

当然個人差はありますが、目安にしていただきたい年間の維持費は約28万円です。
内訳は以下のとおり。

  1. ガソリン代 年間19,565円~65,217円
  2. 任意保険 年間約50,000円
  3. 自動車税 年間30,500円
  4. 車検 2年で54,050円
  5. メンテナンス・消耗品 年間10,000円~82,000円

維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が、高くなったり安くなったりします。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。

自分に合った方法で愛車を見つけて、楽しいカーライフを過ごしましょう!

この記事の執筆者
香西 享

香西 享

北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。