フォレスターの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

フォレスターの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

スバルのフォレスターは、街乗りはもちろん、山道などの悪路でも安定した走行が可能なSUV車です。

街乗りでも違和感がない上品なデザインで、2018年度にはグッドデザイン賞を受賞するなど発売当初から非常に人気があります。

走行面でも、新世代のアイサイト搭載により衝突回避をサポートするため、ドライバーの不注意による事故の削減に繋がっています。

性能やデザインも重要ですが、購入を検討している方にとって、年間どれだけの維持費がかかるのかを忘れてはいけません。

今回は、フォレスターの年間かかる維持費について基本情報をもとに計算したので、わかりやすく解説していきます。

フォレスターの基本情報

フォレスターの基本情報は以下の通りです。

車名 フォレスター
メーカー スバル
発売日 1997年2月
モデル
  1. 初代 SF系(1997年~2002年)
  2. 22代目 SG系(2002年~2007年)
  3. 3代目 SH系(2007年~2012年)
  4. 4代目 SJ系(2012年~2018年)
  5. 5代目 SK系(2018年~)
新車価格 3,069,000円~3,850,000円
排気量(ガソリン) 1,795cc
排気量(ハイブリッド:e-BOXER) 1,995cc

※e-BOXERとは、エンジンとモーターを組み合わせ、エンジンをメインとしてモーターはアシストする役割を担うことで効率よく走行するハイブリッドシステムです。

1997年2月に発売してからスバルの中でも根強い支持を受けている、フォレスターを維持するためには一体何にいくらくらいかかるでしょうか?

ここからが本題、フォレスター維持費用をさっそく確認していきましょう!

フォレスターの維持費は年間約33.4万円〜約33.7万円!

フォレスターを維持するのにかかる費用は、ガソリン車で年間約33.7万円、ハイブリッド車で年間約33.4万円の維持費がかかります。

上記の金額は、2年に1回の車検やタイヤ交換を行った年の維持費です。
車検の対象ではない年やタイヤ交換がない年は、もう少し安くなります。

車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。

今回は、フォレスターを所有するうえで知っておきたい維持費をわかりやすく紹介します。

フォレスターにかかる維持費

フォレスターを所有する上で必要な維持費用は大きく以下の5つです。

  1. ガソリン
  2. 任意保険
  3. 自動車税
  4. 車検
  5. メンテナンス・消耗品

最初にご理解していただきたいのが、車の費用は月・年によって大きく差が出るため、毎年同じ金額ということはありません。

そのため、維持費の目安としてご購入前の参考にしていただければと思います。

5つの項目が「いつ」「いくら」必要になるのかまで詳しく解説していくので、フォレスターの年間維持費を一緒に確認していきましょう!

ガソリン

フォレスターは、グレードごとにガソリン車とハイブリッド車が販売されています。

それぞれのガソリン代ですが、ガソリン車の場合は年間約36,397円 ~年間約121,324円、ハイブリッド車の場合は年間約35,357円~年間約117,857円となっています。

ガソリン代は、ドライバーの走行距離によって大きな差が出るため、ご自身のカーライフに合わせた概算費用の確認が必要です。

はじめに、ガソリン代の基準となる燃費をグレードごとに確認しましょう。

【ガソリン車】
グレード 燃費 100km走行した場合 (ガソリン価格165円)
SPORT (1.8L・AWD) 13.6km/L 1213.2円
XT-EDITION (1.8L・AWD) 13.6km/L 1213.2円
STI Sport Black Interior Selection (1.8L・AWD) 13.6km/L 1213.2円
【ハイブリッド車】
グレード 燃費 100㎞走行した場合(ガソリン価格165円)
Touring (2.0L・AWD) 14.0km/L 1178.6円
X-EDITION (2.0L・AWD) 14.0km/L 1178.6円
X-BREAK (2.0L・AWD) 14.0km/L 1178.6円
Advance (2.0L・AWD) 14.0km/L 1178.6円

※燃費はスバル公式サイトを参考

燃費とは、ガソリン1Lあたりで走行できる距離をあらわすため、距離が多ければガソリン代が安くなります。

ガソリン車とハイブリッド車では、燃費の差があるため、どのくらい差があるかも確認していきましょう!

今回は、同じグレードであるガソリン車「XT-EDITION (1.8L・AWD)」とハイブリッド車「X-EDITION (2.0L・AWD)」で検証します。

ガソリン車の場合

フォレスターのガソリン車だと燃費は13.6km/Lで、SUV車のため、軽自動車やコンパクトカーに比べるとあまり良い燃費とは言えません。

実際、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)約121,324円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)約84,926円
  • たまにお出かけする人(年間走行距離5,000km) 約60,662円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)約36,397円

続いて、ハイブリッド車のガソリン代を確認していきましょう。

ハイブリッド車の場合

フォレスターのハイブリッド車だと、燃費が14.0km/Lでガソリン車との違いは0.4km/Lしか差がありません。

ガソリン車同様に、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)約117,857円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)約82,500円
  • たまにお出かけする人(年間走行距離5,000km) 約58,929円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)約35,357円

ガソリン車とハイブリッド車を比較すると、燃費は0.4km/Lしか差がないので、10,000km走行する場合で3,000円の差しか付きません。

本体価格は、ガソリン車の方が6万円ほど高くなります。

ガソリン車の方が高いのは、ハイブリッド車のハイブリッドシステム「e-BOXER」より、ガソリン車のターボシステムのほうが高額だからです。

そのため、「ターボ付きのガソリン車でパワフルな走りを楽しみたい」という方はガソリン車がおすすめです。

一方で、年間の維持費を少しでも抑えたい方はハイブリッド車を選ぶのがオススメです!

任意保険

フォレスターの任意保険は、40代ゴールド免許17等級の場合でおよそ年間約56,450円です。

任意保険は、ドライバーによって加入する・しないが選べますが、当然入ることをオススメしています。
保証内容は種類が多く金額もバラバラなので、内容によっては年間で100,000円を超える方も多いです。

また、年齢や運転歴、免許の色といった加入者によっても保険料が変わるので、保証内容を確認してから加入するようにしましょう!

オンライン無料見積もりをおこなっている保険会社が多いので、自分が希望する保証内容で金額を一度確認してみるのがオススメです。

自動車税

フォレスターの排気量は、ガソリン車が1,795cc、ハイブリッド車が1,995ccのため、自動車税が36,000円に該当します。

下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。

排気量(cc) 年税額 対象車種
軽自動車一律 10,800円 ジムニー(スズキ)
1,000cc以下 25,000円 ルーミー(トヨタ)  クロスビー(スズキ)
1,000cc超1,500cc以下 30,500円 ヤリス(トヨタ) フィット(ホンダ)
1,500cc超2,000cc以下 36,000円 フォレスター(スバル) オデッセイ(ホンダ)
2,000cc超2,500cc以下 43,500円 デリカD:5(三菱)
2,500cc超3,000cc以下 50,000円 ランドクルーザー250(トヨタ)
3,000cc超3,500cc以下 57,000円 キャンピングカーなど
3,500cc超4,000cc以下 65,500円 以下、一般利用ではないため省略
4,000cc超4,500cc以下 75,500円
4,500cc超5,000cc以下 87,000円
5,000cc超 110,000円

※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表

※対象車種は、年式やグレードによって変わる場合があるので参考程度にご覧ください

自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月30日)

ちなみに、車にはもう一つ支払わなければならない税金があります。

それは重量税です。
「重量税はいつ支払うの?」と疑問に思う方も多いようですが、重量税は次に紹介する車検代に含まれています。

車検

フォレスターの車検代の相場は、54,050円(ニコニコ車検の場合)です。

車検費用は大きく分けて「法定費用」と「基本料金」の2つに分けられます。

それぞれの内訳は以下の通りです。

◇法定費用 44,050円
・重量税 24,600円
・自賠責保険 17,650円
・印紙税 1,800円 ※指定整備工場の場合
◇車検基本料金(ニコニコ車検の場合)
・基本料金 11,000円

ニコニコ車検では、ネット申込で1,000円が割引きされるため合計で 54,050円となります。

ニコニコ車検公式サイト参照

価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。

ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!

【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!

消耗品・メンテナンス

フォレスターだと年間で約70,000円ですが、消耗品代は毎年変化するため、今回は最低限必要な消耗品やメンテナンス費用を参考に計算しました。

消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。

項目 参考価格 寿命目安
夏タイヤ(17インチ) 50,000円(4本セット) 3年~5年 or 20,000km
冬タイヤ(17インチ) 60,000円(4本セット) 2年~4年
ワイパー 5,000円 1年~2年
エンジンオイル 5,000円 半年 or 走行距離5,000km

定期的に確認を行い、安全に走行できるように交換するように心がけましょう!

カーリースで維持費の負担を抑える

車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。

悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!

サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。

そのため、急な出費を防ぐことが可能です。

月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。

フォレスターのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!

あなたに向いているのはカーリース?購入?メリットとデメリットを比較!

まとめ

今回は1997年2月に発売してから、スバルの中でも根強い支持を受けている、「フォレスター」の維持費についてご紹介しました。

当然個人差はありますが、年間の維持費はガソリン車の場合は約33.7万円、ハイブリッド車の場合は約33.4万円の維持費がかかります。

内訳は以下のとおり。

  1. ガソリン代
    ガソリン車の場合:年間約36,397円 ~年間約121,324円
    ハイブリッド車の場合:年間約35,357円~年間約117,857円
  2. 任意保険 年間56,450円(ゴールド 40代(17等級)の場合)
  3. 自動車税 年間36,000円
  4. 車検 約54,050円(基本2年に1回)
  5. メンテナンス・消耗品 約70,000円

維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が変化します。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。

フォレスターは走行性能や乗り心地が良いため快適に運転が可能です。

雪道や山道などの悪路でも安定した走行ができるためアウトドアにも使いたくなる車となっています。

みなさんも自分にピッタリな車を選んで、楽しいカーライフを過ごしましょう!

この記事の執筆者
香西 享

香西 享

北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。