サクラの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

サクラの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

日産のサクラは、2022年の販売開始から電気自動車の販売車両で2年連続1位を記録した車です。

なんと、電気自動車を保有する方のうち41%がサクラを保有し、電気自動車の普及に大きく貢献しています。

購入を検討している方にとって、年間どれだけの維持費がかかるのかを忘れてはいけません。

今回は、サクラの年間維持費をわかりやすく解説していきます。

サクラの基本情報

サクラの基本情報は以下のとおりです。

車名 サクラ
メーカー 日産
発売日 2022年5月
モデル
  1. 初代 B6AW(KE0)型(2022年 - )
新車価格 2,548,700円~3,040,400円
排気量 0cc

電気自動車の価格が高く手が出せない人が多くいる中、比較的お買い求めやすい価格ということもあり普及率が急拡大しています。

ここからが本題、サクラ維持費をさっそく確認していきましょう!

サクラの維持費は年間約12.4万円!

サクラを維持するのにかかる費用は、年間約12.4万円の維持費がかかります。

上記の12.4万円という金額は、2年に1回の車検やスタッドレスタイヤの交換を行った年の維持費です。
車検の対象ではない年やタイヤ交換がない年は、もう少し安くなります。

車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。

今回は、サクラを所有するうえで知っておきたい維持費をわかりやすく紹介していきます。

サクラにかかる維持費

サクラを所有する上で必要な維持費は大きく以下の5つです。

  1. 燃料(電気)代
  2. 任意保険
  3. 自動車税
  4. 車検
  5. メンテナンス・消耗品

月々支払うもの、2年に1回支払うものなど、支払いは固定されているわけではありません。

この記事を参考に「自分はどれくらい維持費がかかりそうかな?」と確認していきましょう!

燃料(電気)代

サクラの燃料代は、年間約11,529円~約38,430円です。

ガソリンに比べるとかなり安く感じますよね。

とはいえ、乗る回数が多ければ当然、充電の回数が増えて維持費は高くなります。

車の乗り方や乗る距離によって、ガソリン代が変化することを理解しておきましょう。

サクラのグレードごとの燃費と100km走行した場合、燃料代はいくらになるか計算してみました。

グレード 電費 100kmあたりの充電料金(31円/KWhの場合)
X (2WD) 124Wh/km 384.3円
G (2WD) 124Wh/km 384.3円

燃費は日産公式サイトを参考

燃料代の計算方法を補足説明します。

電力会社によっても電気代が異なりますが、全国平均で1KWhあたり31円(1Whあたり0.031円)です。

サクラの場合、1km走行するためには、124Wh必要とされています。

つまり、124Wh×0.031円=3.844円が1kmあたりにかかる燃料代という計算になります。

ご自身が契約している電力会社の価格を確認してみましょう!

走行距離によって燃料代が変化するので、カーライフごとに必要な年間の燃料代を算出してみました。

1KWhあたり31円の場合

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km) 約38,430円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000 km) 約26,901円
  • たまにお出かけする人(年間走行距離5,000 km) 約19,215円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000 km) 約11,529円

急速充電器で充電した場合は、充電代として5分間で250円などの料金が必要になります。

エアコンの使用料も大きく影響するので、季節によっても変化しやすいため、カタログ等に記載されている燃費よりも、少なくなってしまうのが一般的です。

それでも、一般的な自動車よりは確実に安くなっているので、充電できる環境が整っていれば、燃料代を抑えられます。

任意保険

サクラの任意保険は、30代ゴールド免許の場合でおよそ年間40,000円程度です。

電気自動車だから任意保険がお得になる!という例はなく、通常の軽自動車と同じ保険料となっています。
保証内容は種類が多く金額も走行距離や対象運転者の範囲によっても異なるので、年間で100,000円を超える方も多いです。

必ず自分で内容を確認してから加入するようにしましょう!

オンライン無料見積もりをおこなっている保険会社が多いので、自分が希望する保証内容で金額を一度確認してみるのがオススメです!

自動車税

サクラの自動車税は、軽自動車一律の10,800円です。

しかし、完全電気自動車であるサクラは、グリーン化特例の対象車のため免税と減税が適応されます。

2024年5月時点では、

1年目が免税となり0円

2年目が75%減税となり2,700円

3年目からは、通常の軽自動車同様の10,800円の自動車税が必要になります。

ちなみに、乗用車は排気量によって、自動車税が異なります。

サクラと乗用車の自動車税の違いを確認しておきましょう。

排気量(cc) 年税額 対象車種
軽自動車一律 10,800円 サクラ(日産)
1,000cc以下 25,000円 ルーミー(トヨタ)クロスビー(スズキ)
1,000cc超1,500cc以下 30,500円 ステップワゴン(ホンダ)ソリオ(スズキ)
1,500cc超2,000cc以下 36,000円 エクストレイル(日産) オデッセイ(ホンダ)
2,000cc超2,500cc以下 43,500円 デリカD:5(三菱)
2,500cc超3,000cc以下 50,000円 ランドクルーザー250(トヨタ)
3,000cc超3,500cc以下 57,000円 キャンピングカーなど
3,500cc超4,000cc以下 65,500円 以下、一般利用ではないため省略
4,000cc超4,500cc以下 75,500円
4,500cc超5,000cc以下 87,000円
5,000cc超 110,000円

※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表

自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月30日)

乗用車と比較するとかなり軽自動車は自動車税が安いのが大きなポイントですね!

ちなみに、車にはもう一つ支払わなければならない税金があります。

それは重量税です。
「重量税はいつ支払うの?」と疑問に思う方も多いようですが、重量税は車検代に含まれています。

続いては、サクラの車検費用について確認していきましょう!

車検

サクラの車検代は、36,940円~(ディーラー車検の場合)です。

エコカー減税が対象となるため、新車購入後から3年後に実施する車検には重量税が必要ありません。

そのため、約29,340円になります。

車検費用は大きく分けると2つ「法定費用」と「基本料金」

それぞれの内訳は以下の通りです。

◇法定費用 25,940円
・重量税 6,600円(1回目のみ0円になる)
・自賠責保険 17,540円
・印紙税 1,800円
◇車検基本料金
・基本料金 11,000円~

そのため、最低でも36,940円は必要になります。

価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。

ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!

【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!

メンテナンス・消耗品

車を所有していると、最低限必要な消耗品があります。

サクラだと年間で約35,000円ですが、消耗品代は毎年変化するため、今回は最低限必要な消耗品やメンテナンス費用を参考に計算しました。

消耗品代は、毎年かかる費用が変わります。

特に、価格が高いタイヤを購入した年は高くなります。

項目 参考価格 寿命目安
夏タイヤ(14インチ) 25,000円(4本セット) 3年~5年 or 20,000km
冬タイヤ(14インチ) 30,000円(4本セット) 2年~4年
ワイパー 5,000円 1年~2年

上記は車を維持するために必要な備品です。

通常のガソリン車に必要な、エンジンのオイル交換は不要です。

その他の消耗品については定期的に確認を行い、安全に走行できるよう適切な交換を心がけましょう!

カーリースで維持費の負担を抑える

車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。

悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!

サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。

そのため、急な出費を防ぐことが可能です。

月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。

サクラのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!

あなたに向いているのはカーリース?購入?メリットとデメリットを比較!

まとめ

今回は、電気自動車の普及率を引き上げたといえる、「日産 サクラ」の維持費についてご紹介しました。

当然、個人差はありますが、年間の維持費は約12.4万円です。
内訳は以下のとおり。

  1. ガソリン代 年間約11,529円~年間約38,430円
  2. 任意保険 年間約40,000円
  3. 自動車税 年間10,800円
  4. 車検 2年で約36,940円
  5. メンテナンス・消耗品 約35,000円

サクラは、1回の充電で走行できる距離がそこまで長くないですが、非常に人気があります。

一方、アウトドアが好きで山に行くよ!という方には、4WDモデルが販売されていないため積雪地域にあまり向いていないかもしれません。

また、本記事では、電気の算出方法についても「3-1.燃料(電気)代」で紹介したので、参考にご確認いただければと思います。

年間必要な維持費なども参考にして、自分にピッタリの車をみつけ楽しいカーライフを過ごしましょう!

この記事の執筆者
香西 享

香西 享

北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。