ekクロス EVの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説
三菱の「ekクロス EV」は、2022年6月に発売された軽自動車タイプの電気自動車です。
手頃な価格帯でありながら、充実した装備と高い燃費性能を兼ね備えており、多くのドライバーに支持されています。
電気自動車の維持費はどれくらい違うのか気になる方も多いと思うので、今回は、ekクロス EVの年間維持費をわかりやすく解説していきます。
- 目次
ekクロス EVの基本情報
ekクロス EVの基本情報は以下の通りです。
車種名 | ekクロス EV |
---|---|
メーカー | 三菱 |
発売日 | 2022年6月 |
新車価格帯 | 2,568,500円~3,131,700円 |
排気量 | EV (0㏄) |
ekクロス EVは、電気自動車でありながらもコンパクトで使いやすく、環境にも優しい車として注目されています。
ここからが本題、ekクロス EVの維持費用をさっそく確認していきましょう!
ekクロス EVの維持費は年間約17.0万円!
ekクロス EVを維持するのにかかる費用は、年間約17.0万円です。
上記の17.0万円という金額は、2年に1回の車検やタイヤの交換を行った年の維持費です。車検の対象ではない年やタイヤ交換がない年は、もう少し安くなります。
車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。
今回は、ekクロス EVを所有するうえで知っておきたい維持費をわかりやすく紹介していきます。
ekクロス EVにかかる維持費
ekクロス EVを所有する上で必要な維持費は大きく以下の5つです。
- 燃料(電気)代
- 任意保険
- 自動車税
- 車検
- メンテナンス・消耗品
月々支払うもの、2年に1回支払うものなど、支払いは固定されているわけではありません。
この記事を参考に「自分はどれくらい維持費がかかりそうかな?」と確認していきましょう!
燃料(電気)代
ekクロス EVの燃料代は、年間約11,529円~約38,430円です。
ガソリン車に比べると電気代はかなり安く感じます。
乗る回数が多ければ、当然、充電の回数が増えて維持費は高くなります。車の乗り方や乗る距離によって、燃料代が変化することを理解しておきましょう。
ekクロス EVのグレードごとの電費と100km走行した場合の充電料金がいくらになるか、計算してみました。
グレード | 電費 (Wh/km) | 100kmあたりの充電料金 (円) |
---|---|---|
G | 124 | 384.3円 |
P | 124 | 384.3円 |
電力会社によっても電気代が異なりますが、全国平均で1KWhあたり31円(1Whあたり0.031円)です。ekクロス EVの場合、1km走行するためには、124Wh必要とされています。
つまり、124Wh×0.031円=3.844円が1kmあたりにかかる燃料代という計算になります。走行距離によって燃料代が変化するので、ご自身のカーライフに合わせて計算してみましょう。
1KWhあたり31円の場合
- 毎日車を使う人(年間走行距離10,000Km)38,430円
- 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000Km)26,901円
- たまにお出かけする人(年間走行距離5,000Km)19,215円
- 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000Km)11,529円
急速充電器で充電した場合は、充電代として5分間で250円などの料金が必要になります。
エアコンの使用量も大きく影響するので、季節によっても変化しやすいため、カタログ等に記載されている燃費よりも、少なくなってしまうのが一般的です。
任意保険
ekクロス EVの任意保険は、30代ゴールド免許の場合でおよそ年間40,000円程度です。
電気自動車だから任意保険がお得になるという例はなく、通常の軽自動車と同じ保険料となっています。
保証内容は種類が多く、走行距離や対象運転者の範囲によっても異なるので、年間で100,000円を超える方も多いです。必ず自分で内容を確認してから加入するようにしましょう!
オンライン無料見積もりをおこなっている保険会社が多いので、自分が希望する保証内容で金額を一度確認してみるのがオススメです。
自動車税
ekクロス EVの自動車税は、軽自動車一律の10,800円です。
しかし、完全電気自動車であるekクロス EVは、グリーン化特例の対象車のため免税と減税が適応されます。
2024年8月時点では、1年目が免税となり0円、2年目が75%減税となり2,700円、3年目からは、通常の軽自動車同様の10,800円の自動車税が必要になります。
下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。
排気量(cc) | 年税額 | 対象車種 |
---|---|---|
軽自動車一律 | 10,800円 | ekクロスEV(三菱) |
1,000cc以下 | 25,000円 | ルーミー(トヨタ)、トール(ダイハツ) |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500円 | エクリプスクロス(三菱) |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000円 | オデッセイ(ホンダ) |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500円 | デリカD:5(三菱) |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000円 | ランドクルーザー250(トヨタ) |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000円 | キャンピングカーなど |
3,500cc超4,000cc以下 | 65,500円 | 以下、一般利用ではないため省略 |
4,000cc超4,500cc以下 | 75,500円 | |
4,500cc超5,000cc以下 | 87,000円 | |
5,000cc超 | 110,000円 |
※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表
ただし、電気自動車に対する優遇措置が適用される場合があるため、実際の税額は少なくなる可能性があります。詳細は各自治体にお問い合わせください。
車検
ekクロス EVの車検代は、35,940円です。
エコカー減税が対象となるため、新車購入から3年後に実施する車検には重量税が必要ありません。
車検費用は大きく分けて「法定費用」と「基本料金」の2つに分けられます。
それぞれの内訳は以下の通りです。
- ◇法定費用 25,940円
- ・重量税 6,600円(1回目のみ0円になります)
- ・自賠責保険 17,650円
- ・印紙税 1,800円 ※指定整備工場の場合
- ◇車検基本料金
- ・基本料金 11,000円
ニコニコ車検では、ネット申込で1,000円が割引きされるため合計で35,940円となります。
価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。
ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!
【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!
メンテナンス・消耗品
車を所有していると、最低限必要な消耗品があります。
ekクロス EVだと年間で約45,000円です。
消耗品代は、毎年かかる費用が変わります。特に、価格が高いタイヤを購入した年は高くなります。
消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。
項目 | 価格 | 交換目安 |
---|---|---|
夏タイヤ(15インチ) | 35,000円 (4本セット) |
3年~5年 or 20,000km |
冬タイヤ(15インチ) | 40,000円 (4本セット) |
2年~4年 |
ワイパー | 5,000円 | 1年~2年 |
通常のガソリン車に必要な、エンジンのオイル交換は不要です。
その他の消耗品については定期的に確認を行い、安全に走行できるよう適切な交換を心がけましょう!
カーリースで維持費の負担を抑える
車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。
悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!
サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。そのため、急な出費を防ぐことが可能です。
月々支払う額は固定されるので、支払いの管理が楽になります。ekクロス EVのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!
まとめ
今回は、三菱「ekクロス EV」の維持費についてご紹介しました。
当然、個人差はありますが、年間の維持費は約17.0万円です。
内訳は以下のとおりです。
- 燃料代 年間約11,529円~年間約38,430円
- 任意保険 年間約40,000円(30代ゴールド免許の場合)
- 自動車税 年間10,800円
- 車検 2年で35,940円
- メンテナンス・消耗品 約45,000円
ekクロス EVは、電気自動車の中でも手頃な価格であり、燃費性能が高いため、環境に優しい選択肢となっています。
特に日常の移動手段として、近距離を中心に使用する方にとっては理想的な車です。
みなさんも自分にピッタリな車を選んで、楽しいカーライフを過ごしましょう!
- この記事の執筆者
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香西 享
北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。