ヴェゼルの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説
ホンダの人気車種「ヴェゼル」はコンパクトSUVながらも低燃費で、デザイン・走行性・機能性がとても人気のある車です。
車もエコを気にするのが当たり前となってきていますが、ホンダの最新技術を使ったSUVということもあり、非常に注目を集めています。
購入を検討している方にとって、年間どれだけの維持費がかかるのかを忘れてはいけません。
今回は、ヴェゼルの年間かかる維持費について基本情報をもとに計算したので、わかりやすく解説していきます。
- 目次
ヴェゼルの基本情報
ヴェゼルの基本情報は以下の通りです。
車名 | ヴェゼル |
---|---|
メーカー | ホンダ |
発売日 | 2013年5月 |
モデル |
|
新車価格 | 2,399,100円〜3,418,800円 |
排気量 | 1,496㏄ |
ヴェゼルは、2021年に大きくモデルチェンジしたことで、人気がさらに上昇しました。
その理由として、ホンダならではのハイブリッドシステム「e:HEV(イー・エイチイーブイ)」が導入されたからです。
e:HEVとは、エンジンとモーターを組み合わせ、低速時はモーター、高速時はエンジンを使い分けて効率よく走行するハイブリッドシステムです。低速域でのモーターのトルクと高速域でのエンジンの出力を最適化し、燃費を向上させる技術となっています。
最新ハイブリッドシステムが導入された「ホンダ ヴェゼル」を維持するためには一体何にいくらくらいかかるでしょうか?
ここからが本題、ヴェゼル維持費用をさっそく確認していきましょう!
ヴェゼルの維持費は年間約31.2万円~34.0万円!
ヴェゼルを維持するのにかかる費用は、ガソリン車が約35.0万円、ハイブリッド車が約32.2万円となっています。
今回紹介する維持費は、2年に1回の車検やタイヤ交換を行った年を想定しました。
車検の対象ではない年やタイヤ交換が不要な年は、もう少し安くなります。
車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。
今回は、ヴェゼルを所有するうえで知っておきたい維持費用をわかりやすく紹介します。
ヴェゼルにかかる維持費
ヴェゼルを所有する上で必要な維持費用は大きく以下の5つです。
- ガソリン
- 任意保険
- 自動車税
- 車検
- メンテナンス・消耗品
最初にご理解していただきたいのが、車の費用は月・年によって大きく差が出るため、毎年同じ金額ということはありません。
そのため、維持費用の目安としてご購入前の参考にしていただければと思います。
5つの項目が「いつ」「いくら」必要になるのかまで詳しく解説していくので、ヴェゼルの維持費についてより詳しく確認していきましょう!
ガソリン
ヴェゼルは、グレードごとにガソリン車とハイブリッド車が販売されています。
それぞれのガソリン代は以下のとおりです。
ガソリン車の場合は、年間28,846円~年間96,154円
ハイブリッド車の場合は、年間28,846円~年間68,182円となっています。
ガソリン代は、ドライバーの走行距離によって大きな差が出るため、ご自身のカーライフに合わせた概算費用の確認が必要です。
はじめに、ガソリン代の基準となるグレードごとの燃費を確認しましょう。
グレード | タイプ | 燃費 | 100㎞走行した場合(ガソリン価格150円) |
---|---|---|---|
e:HEV X(FF) | ハイブリッド | 25.0 km/L | 600.0円 |
e:HEV X(4WD) | ハイブリッド | 22.0 km/L | 681.8円 |
e:HEV Z(FF) | ハイブリッド | 24.8 km/L | 604.8円 |
e:HEV Z(4WD) | ハイブリッド | 22.0 km/L | 681.8円 |
G(FF) | ガソリン | 17.0 km/L | 961.5円 |
G(4WD) | ガソリン | 15.6 km/L | 961.5円 |
e:HEV PLaY(FF) | ハイブリッド | 24.8 km/L | 604.8円 |
燃費とは、ガソリン1Lあたりで走行できる距離をあらわすため、距離が多ければガソリン代が安くなります。
ガソリン車とハイブリッド車では燃費の差が6.4kmもあるため、ガソリン代にどのくらい差があるかも確認していきましょう!
今回は、中間グレードであるガソリンタイプのGグレード(4WD)とハイブリッドのe:HEV Z(4WD)とで検証します。
ガソリン車の場合
Gグレード(4WD)の場合、燃費は15.6kmでコンパクトSUVとしては、悪くはありませんがすごく良いわけではありません。
燃費が15.6km/Lだと、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。
- 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間96,154円
- 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間67,308円
- たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 年間48,077円
- 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間28,846円
続いて、ハイブリッドのe:HEV Zのガソリン代を確認していきましょう。
ハイブリッド車の場合
e:HEV Z(4WD)の場合だと、燃費が22.0kmでコンパクトSUVとして非常に良い燃費となっています。
ガソリン車同様に、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。
- 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間68,182円
- 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間47,727円
- たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 年間34,091円
- 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間20,455円
ガソリン車とハイブリッド車を比較すると、10,000km走行する場合、30,000円近く差がついていますね。
ハイブリッド車の場合、多く走れば走るほど、ハイブリッドの恩恵が受けられます。
しかし、本体価格はハイブリッド車の方が40万近く高くなっているので注意が必要です。
本体価格40万の差額は、ガソリン代だけでは埋めるにはたくさんの距離を走行する必要があります。
そのため、総額でみるとガソリン車の方が安かったというパターンもあり、購入する際は、自分が車に乗る頻度や所有する期間なども考慮して購入の検討が必要です。
任意保険
ヴェゼルの任意保険は、30代ゴールド免許の場合でおよそ年間50,000円になります。
任意保険は、ドライバーによって加入するしないが選べますが、当然入ることをオススメしています。
保証内容は種類が多く金額もバラバラなので、内容によっては年間で100,000円くらいになる場合もあります。
また、年齢や運転歴、免許の色といった加入者によっても保険料が変わるので、内容を確認してから加入するようにしましょう!
ほとんどの保険会社で、オンライン無料見積もりをおこなっているので自分が希望する保険内容で金額を一度確認してみるのがオススメです!
自動車税
ヴェゼルは排気量が、1.49L(1,496cc)のため、自動車税が30,500円に該当します。
新型のヴェゼルであれば、2021年以降の発売なので、30,500円です。
旧型を中古で購入した場合は、新車登録した日付で金額がかわります。
旧型を買う場合は、新車登録日を確認すると毎年支払う自動車税を確認できますよ!
下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。
排気量(cc) | 年税額 | 対象車種 |
---|---|---|
軽自動車一律 | 10,800円 | ジムニー(スズキ) |
1,000cc以下 | 25,000円 | ルーミー(トヨタ) クロスビー(スズキ) |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500円 | ヴェゼル(ホンダ) ヤリスクロス(トヨタ) |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000円 | ハリアー、RAV4(トヨタ) |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500円 | ハリアー HV、RAV4HV(トヨタ) |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000円 | ランドクルーザー250(トヨタ) |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000円 | ランドクルーザー300(トヨタ) など |
3,500cc超4,000cc以下 | 65,500円 | 以下、一般利用ではないため省略 |
4,000cc超4,500cc以下 | 75,500円 | |
4,500cc超5,000cc以下 | 87,000円 | |
5,000cc超 | 110,000円 |
※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表
自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月31日)
乗用車と比較するとかなり軽自動車は自動車税が安いのが大きなポイントですね!
ちなみに、車にはもう一つ支払わなければならない税金があります。
それは重量税です。
「重量税はいつ支払うの?」と疑問に思う方も多いようですが、重量税は次に紹介する車検代に含まれてます。
車検
ヴェゼルの車検代の相場は、54,050円(ニコニコ車検の場合)です。
車検費用は大きく分けると2つ「法定費用」と「基本料金」。
それぞれの内訳は以下の通りです。
- ◇法定費用 44,050円
- ・重量税 24,600円
- ・自賠責保険 17,650円
- ・印紙税 1,800円 ※指定整備工場の場合
- ◇車検基本料金(ニコニコ車検の場合)
- ・基本料金 11,000円
ニコニコ車検の場合、ネットで予約をすると1,000円の割引が適応されます。
そのため、合計で54,050円となります。
価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。
ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!
【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!
メンテナンス・消耗品
個人差がかなり出る項目ではありますが、ヴェゼルの場合年間110,000円です。
メンテナンスと消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。
項目 | 参考価格 | 寿命目安 |
---|---|---|
夏タイヤ(18インチ) | 60,000円(4本セット) | 3年~5年 or 20,000km |
冬タイヤ(18インチ) | 100,000円(4本セット) | 2年~4年 |
ワイパー | 5,000円 | 1年~2年 |
エンジンオイル | 5,000円 | 半年 or 走行距離5,000km |
車を維持するために必要な備品です。
定期的に確認を行い、安全に走行できるように交換するように心がけましょう!
カーリースで維持費の負担を抑える
車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。
悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!
サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています
そのため、急な出費を防ぐことが可能です。
月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。
ヴェゼルのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!
まとめ
今回は、ホンダの最先端ハイブリッドシステム「e:HEV」を導入したヴェゼルの維持費についてご紹介しました。
当然個人差はありますが、年間の維持費、ガソリンとハイブリッドそれぞれ、ガソリン車が約34.0万円、ハイブリッド車が約31.2万円となっています。
内訳は以下のとおり。
-
- ガソリン代
- ガソリン車の場合:年間28,846円~年間96,154円
- ハイブリッドの場合:年間20,455円~年間68,182円
- 任意保険 年間約50,000円
- 自動車税 年間30,500円
- 車検 2年で54,050円
- メンテナンス・消耗品 110,000円
維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が変化します。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。
ヴェゼルはホンダの最先端ハイブリッドシステム「e:HEV」がやはり気になりますよね。
デザイン性・走行性など自分にピッタリな車を選んで、楽しいカーライフを過ごしましょう!
- この記事の執筆者
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香西 享
北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。