ステップワゴンの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説
ホンダのステップワゴンはボックス型デザインで、安定したなめらかな走りと広々とした空間が特徴の車です。
2022年5月に現行モデルを発売する際には5ヶ月の入荷待ちを記録しており、ファミリー層を中心に人気があります。
すべてのグレードに安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載し、快適で安全な運転をサポートしてくれるので、初心者の方でも安心して運転できます。
性能やデザインも重要ですが、購入を検討している方にとって、年間どれだけの維持費がかかるのかを忘れてはいけません。
今回は、ステップワゴンの年間かかる維持費について基本情報をもとに計算したので、わかりやすく解説していきます。
- 目次
ステップワゴンの基本情報
ステップワゴンの基本情報は以下の通りです。
車名 | ステップワゴン |
---|---|
メーカー | ホンダ |
発売日 | 1996年5月 |
モデル |
|
新車価格 | 3,053,600円~3,912,700円 |
排気量(ガソリン) | ガソリン車:1,496cc、ハイブリッド車(e:HEV):1,993cc |
ハイブリッド車には、ホンダならではのハイブリッドシステム「e:HEV(イー・エイチイーブイ)」が導入されています。
e:HEVとはエンジンとモーターを組み合わせ、低速時はモーター、高速時はエンジンを使い分けて効率よく走行するハイブリッドシステムです。
低速域でのモーターのトルクと高速域でのエンジンの出力を最適化し、燃費を向上させる技術となっています。
最新ハイブリッドシステムが導入された「ホンダ ステップワゴン」を維持するためには一体何にいくらくらいかかるでしょうか?
ここからが本題、ステップワゴンの維持費用をさっそく確認していきましょう!
ステップワゴンの維持費は年間約30.2万円〜約33.3万円!
ステップワゴンを維持するのにかかる費用は、ガソリン車で年間約33.3万円、ハイブリッド車で年間約30.2万円の維持費がかかります。
上記の金額は、2年に1回の車検やタイヤ交換を行った年の維持費です。
車検の対象ではない年やタイヤ交換がない年は、もう少し安くなります。
車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。
今回は、ステップワゴンを所有するうえで知っておきたい維持費をわかりやすく紹介します。
ステップワゴンにかかる維持費
ステップワゴンを所有する上で必要な維持費用は大きく以下の5つです。
- ガソリン
- 任意保険
- 自動車税
- 車検
- メンテナンス・消耗品
最初にご理解していただきたいのが、車の費用は月・年によって大きく差が出るため、毎年同じ金額ということはありません。
そのため、維持費の目安としてご購入前の参考にしていただければと思います。
5つの項目が「いつ」「いくら」必要になるのかまで詳しく解説していくので、ステップワゴンの年間維持費を一緒に確認していきましょう!
ガソリン
ステップワゴンは、グレードごとにガソリン車とハイブリッド車が販売されています。
それぞれのガソリン代ですが、ガソリン車の場合は年間約36,131円~年間約120,438円、ハイブリッド車の場合は年間約25,255円〜年間約84,184円となっています。
ガソリン代は、ドライバーの走行距離によって大きな差が出るため、ご自身のカーライフに合わせた概算費用の確認が必要です。
はじめに、ガソリン代の基準となる燃費をグレードごとに確認しましょう。
グレード | 燃費 | 100km走行した場合 (ガソリン価格165円) |
---|---|---|
AIR (1.5L・2WD) | 13.9km/L | 1187.1円 |
AIR (1.5L・4WD) | 13.3km/L | 1240.6円 |
SPADA (1.5L・2WD) | 13.7km/L | 1204.4円 |
SPADA (1.5L・4WD) | 13.1km/L | 1259.5円 |
SPADA PREMIUM LINE (1.5L・2WD) | 13.2km/L | 1250.0円 |
SPADA PREMIUM LINE (1.5L・4WD) | 13.1km/L | 1259.5円 |
グレード | 燃費 | 100㎞走行した場合(ガソリン価格165円) |
---|---|---|
e:HEV AIR (2.0L・2WD) | 20.0km/L | 825.0円 |
e:HEV SPADA (2.0L・2WD) | 19.6km/L | 841.8円 |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE (2.0L・2WD) | 19.5km/L | 846.2円 |
燃費とは、ガソリン1Lあたりで走行できる距離をあらわすため、距離が多ければガソリン代が安くなります。
ガソリン車とハイブリッド車では、燃費の差があるため、どのくらい差があるかも確認していきましょう!
今回は、同じグレードであるガソリン車「SPADA (1.5L・2WD)」とハイブリッド車「e:HEV SPADA (2.0L・2WD)」で検証します。
ガソリン車の場合
ステップワゴンのガソリン車だと燃費は13.7km/Lで、あまり良いとはいえません。
燃費は良くないですが、ターボエンジンを搭載しているので、スムーズな加速と走りを体感することができます。
実際、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。
- 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)約120,438円
- 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)約84,307円
- たまにお出かけする人(年間走行距離5,000km) 約60,219円
- 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km) 約36,131円
続いて、ハイブリッド車のガソリン代を確認していきましょう。
ハイブリッド車の場合
ステップワゴンのハイブリッド車だと、燃費が19.6km/Lでファミリーカーとしては良い燃費であると言えます。
ガソリン車同様に、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。
- 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)約84,184円
- 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)約58,929円
- たまにお出かけする人(年間走行距離5,000km) 約42,092円
- 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)約25,255円
ガソリン車とハイブリッド車を比較すると、10,000km走行する場合で、36,000円の差が付きます。
ハイブリッド車の場合、多く走るほどハイブリッドの恩恵が受けられますが、本体価格はハイブリッド車の方が38万円ほど高くなっているので注意が必要です。
総額でみるとガソリン車の方が安かったというパターンもあるので、購入する際は、自分の車に乗る頻度や所有する予定の期間なども考慮して購入の検討が必要です。
任意保険
ステップワゴンの任意保険は、50代ゴールド免許20等級の場合でおよそ年間55,000円程度です。
任意保険は、ドライバーによって加入する・しないが選べますが、当然入ることをオススメしています。
保証内容は種類が多く金額もバラバラなので、内容によっては年間で100,000円を超える方も多いです。
また、年齢や運転歴、免許の色といった加入者によっても保険料が変わるので、保証内容を確認してから加入するようにしましょう!
オンライン無料見積もりをおこなっている保険会社が多いので、自分が希望する保証内容で金額を一度確認してみるのがオススメです。
自動車税
ステップワゴンの排気量は「ガソリン車:1,496cc」で自動車税が30,500円、「ハイブリッド車:1,993cc」で自動車税が36,000円に該当します。
下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。
排気量(cc) | 年税額 | 対象車種 |
---|---|---|
軽自動車一律 | 10,800円 | ジムニー(スズキ) |
1,000cc以下 | 25,000円 | ルーミー(トヨタ) クロスビー(スズキ) |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500円 | ガソリン車:ステップワゴン(ホンダ) フィット(ホンダ) |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000円 | ハイブリッド車:ステップワゴン(ホンダ) |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500円 | デリカD:5(三菱) |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000円 | ランドクルーザー250(トヨタ) |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000円 | キャンピングカーなど |
3,500cc超4,000cc以下 | 65,500円 | 以下、一般利用ではないため省略 |
4,000cc超4,500cc以下 | 75,500円 | |
4,500cc超5,000cc以下 | 87,000円 | |
5,000cc超 | 110,000円 |
※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表
※対象車種は、年式やグレードによって変わる場合があるので参考程度にご覧ください
自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月30日)
ちなみに、車にはもう一つ支払わなければならない税金があります。
それは重量税です。
「重量税はいつ支払うの?」と疑問に思う方も多いようですが、重量税は次に紹介する車検代に含まれています。
車検
ステップワゴンの車検代の相場は、62,250円(ニコニコ車検の場合)です。
車検費用は大きく分けて「法定費用」と「基本料金」の2つに分けられます。
それぞれの内訳は以下の通りです。
- ◇法定費用 52,250円
- ・重量税 32,800円
- ・自賠責保険 17,650円
- ・印紙税 1,800円 ※指定整備工場の場合
- ◇車検基本料金(ニコニコ車検の場合)
- ・基本料金 11,000円
ニコニコ車検では、ネット申込で1,000円が割引きされるため合計で 62,250円となります。
価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。
ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!
【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!
消耗品・メンテナンス
ステップワゴンだと年間で約65,000円ですが、消耗品代は毎年変化するため、今回は最低限必要な消耗品やメンテナンス費用を参考に計算しました。
消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。
項目 | 参考価格 | 寿命目安 |
---|---|---|
夏タイヤ(16インチ) | 45,000円(4本セット) | 3年~5年 or 20,000km |
冬タイヤ(16インチ) | 55,000円(4本セット) | 2年~4年 |
ワイパー | 5,000円 | 1年~2年 |
エンジンオイル | 5,000円 | 半年 or 走行距離5,000km |
定期的に確認を行い、安全に走行できるように交換するように心がけましょう!
カーリースで維持費の負担を抑える
車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。
悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!
サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。
そのため、急な出費を防ぐことが可能です。
月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。
ステップワゴンのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!
まとめ
今回は、1996年5月に発売してからホンダの中でもファミリー層を中心に支持されている、「ステップワゴン」の維持費についてご紹介しました。
当然個人差はありますが、年間の維持費はガソリン車の場合約33.3万円、ハイブリッド車の場合は約30.2万円の維持費がかかります。
内訳は以下のとおり。
-
- ガソリン代
- ガソリン車の場合:年間約36,131円~年間約120,438円
- ハイブリッドの場合:年間約25,255円〜年間約84,184円
- 任意保険 年間55,000円(50代ゴールド免許20等級の場合)
-
- 自動車税
- ガソリン車の場合:年間30,500円
- ハイブリッドの場合:年間36,000円
- 車検 約62,250円(基本2年に1回)
- メンテナンス・消耗品 約65,000円
維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が変化します。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。
ステップワゴンのハイブリッド車には、ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」が導入され、燃費の良さが従来よりも向上しています。
そのため、普段使いはもちろん「大人数でドライブを楽しみたい!」という方にもオススメしたい車です。
みなさんも自分にピッタリな車を選んで、楽しいカーライフを過ごしましょう!
- この記事の執筆者
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香西 享
北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。