フィットの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

フィットの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

ホンダのフィットは、シンプルで「柴犬」の人懐っこさをモチーフとした、誰もが親しみやすい柔らかなデザインが特徴のコンパクトカーです。

「心地よい」を追求しただけあって、滑らかに加速し、路面からの衝撃も感じにくい作りとなっています。

購入を検討している方にとって、年間どれだけの維持費がかかるのかを忘れてはいけません。

今回は、フィットの年間かかる維持費について基本情報をもとに計算したので、わかりやすく解説していきます。

フィットの基本情報

フィットの基本情報は以下の通りです。

車名 フィット
メーカー ホンダ
発売日 2001年6月
モデル
  1. 初代 GD1/2/3/4型(2001年6月~2007年10月)
  2. 2代目 GE6/7/8/9型(2007年10月〜2013年9月)
  3. 3代目 GK3/4/5/6型(2013年9月〜2020年2月)
  4. 4代目 GR1/2/3/4/5/6/7/8/GS4/5/6/7型
    (2020年2月〜)
新車価格 1,655,500円~2,748,900円
排気量 1,496㏄

フィットを維持するためには一体何にいくらくらいかかるでしょうか?

ここからが本題、フィットの維持費を確認していきましょう!

フィットの維持費は年間約25.9万円~29.3万円!

フィットを維持するのにかかる費用は、ガソリン車で年間29.3万円程度、ハイブリッド車で年間約25.9万程度の維持費がかかります。

上記の金額は、2年に1回の車検やタイヤ交換を行った年の維持費です。
車検の対象ではない年やタイヤ交換がない年は、もう少し安くなります。

車は、本体価格以外にも維持するために多くの費用がかかるため、購入前にどれくらいの維持費がかかるか把握しておくことが重要です。

今回は、フィットを所有するうえで知っておきたい維持費用をわかりやすく紹介します。

フィットにかかる維持費

フィットを所有する上で必要な維持費用は大きく以下の5つです。

  1. ガソリン
  2. 任意保険
  3. 自動車税
  4. 車検
  5. メンテナンス・消耗品

最初にご理解していただきたいのが、車の費用は月・年によって大きく差が出るため、毎年同じ金額ということはありません。

そのため、維持費の目安としてご購入前の参考にしていただければと思います。

5つの項目が「いつ」「いくら」必要になるのかまで詳しく解説していくので、フィットの年間維持費を一緒に確認していきましょう!

ガソリン

フィットは、グレードごとにガソリン車とハイブリッド車が販売されています。

それぞれのガソリン代ですが、ガソリン車の場合は年間29,819円〜年間99,398円、ハイブリッド車の場合は年間19,565円〜年65,217円となっています。

ガソリン代は、ドライバーの走行距離によって大きな差が出るため、ご自身のカーライフに合わせた概算費用の確認が必要です。

はじめに、ガソリン代の基準となるグレードごとの燃費を確認しましょう。

【ガソリン車】
グレード 燃費 100㎞走行した場合(ガソリン価格165円)
BASIC (FF) 18.7km/L 882.4円
BASIC (4WD) 16.6km/L 994.0円
HOME (FF) 18.5m/L 891.9円
HOME (4WD) 16.6km/L 994円
RS (FF) 17.9km/L 921.8円
CROSSTAR (FF) 17.6km/L 937.5円
CROSSTAR (4WD) 16.1km/L 1024.8円
LUXE (FF) 17.9km/L 921.8円
LUXE (4WD) 16km/L 1031.3円
【ハイブリッド車】
グレード 燃費 100㎞走行した場合(ガソリン価格165円)
e:HEV BASIC (FF) 30.2km/L 546.4円
e:HEV BASIC (4WD) 25.4km/L 649.6円
e:HEV HOME (FF) 29.0km/L 569.0円
e:HEV HOME (4WD) 25.3km/L 652.2円
e:HEV RS (FF) 27.2km/L 606.6円
e:HEV CROSSTAR (FF) 27.1km/L 608.9円
e:HEV CROSSTAR (4WD) 24.2km/L 681.8円
e:HEV LUXE (FF) 27.6km/L 597.8円
e:HEV LUXE (4WD) 23.5km/L 702.1円

※燃費はホンダ公式サイトを参考

燃費とは、ガソリン1Lあたりで走行できる距離をあらわすため、距離が多ければガソリン代が安くなります。

ガソリン車とハイブリッド車では、燃費の差があるため、どのくらい差があるかも確認していきましょう!

今回は、中間グレードである「HOME(4WD)」のガソリン車とハイブリッド車で検証します。

ガソリン車の場合

フィットのガソリン車だと燃費は16.6Km/Lで、すごく良い!というわけではありませんが、悪い燃費ではないです。

実際、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間99,398円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間69,578円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 年間49,699円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間29,819円

続いて、ハイブリッド車のガソリン代を確認していきましょう。

ハイブリッド車の場合

フィットのハイブリッド車だと、燃費が25.3km/Lで十分良い燃費です。

一番燃費の良いグレードだと30.2km/Lもあり、最高水準の燃費となっています。

ガソリン車同様に、どのくらいのガソリン代がかかるか、ドライバーの利用頻度(走行距離)ごとに算出しました。

  • 毎日車を使う人(年間走行距離10,000km)年間65,217円
  • 休みの日にドライブを楽しむ人(年間走行距離7,000km)年間45,652円
  • たまにお出かけしたりする人(年間走行距離5,000km) 年間32,609円
  • 近所に買い物や送り迎えに乗る程度の人(年間走行距離3,000km)年間19,565円

ガソリン車とハイブリッド車を比較すると、10,000km走行する場合、30,000円までは差が付かないです。

ハイブリッド車の場合、多く走れば走るほど、ハイブリッドの恩恵が受けられます。

しかし、本体価格はハイブリッド車の方が40万円ほど高くなっているので注意が必要です。

本体価格40万円の差額は、ガソリン代だけでは縮めるには多くの距離を走行する必要があります。

そのため、総額でみるとガソリン車の方が安かったというパターンもあり、購入する際は、自分が車に乗る頻度や所有する期間なども考慮して購入の検討が必要です。

任意保険

フィットの任意保険は、ガソリン車、ディーゼル車どちらも、30代ゴールド免許の場合でおよそ年間50,000円になります。

任意保険は、ドライバーによって加入する・しないが選べますが、当然入ることをオススメしています。
保証内容は種類が多く金額もバラバラなので、内容によっては年間で100,000円くらいになる場合もあります。

また、年齢や運転歴、免許の色といった加入者によっても保険料が変わるので、内容を確認してから加入するようにしましょう!

オンライン無料見積もりをおこなっている保険会社が多いので、自分が希望する保証内容で金額を一度確認してみるのがオススメです。

自動車税

フィットの排気量は1,496ccのため、自動車税が30,500円に該当します。

下記は、排気量ごとの自動車税の金額を表にしたものです。

排気量(cc) 年税額 対象車種
軽自動車一律 10,800円 N-VAN(ホンダ)
1,000cc以下 25,000円 ルーミー(トヨタ)、 クロスビー(スズキ)
1,000cc超1,500cc以下 30,500円 フィット(ホンダ)、ソリオ(スズキ)
1,500cc超2,000cc以下 36,000円 ノア(トヨタ) オデッセイ(ホンダ)
2,000cc超2,500cc以下 43,500円 デリカD:5(三菱)
2,500cc超3,000cc以下 50,000円 ランドクルーザー250(トヨタ)
3,000cc超3,500cc以下 57,000円 キャンピングカーなど
3,500cc超4,000cc以下 65,500円 以下、一般利用ではないため省略
4,000cc超4,500cc以下 75,500円
4,500cc超5,000cc以下 87,000円
5,000cc超 110,000円

※2023年5月1日からの自動車重量税の税額表

自動車税は、毎年5月の上旬に「納税通知書」が届き、5月31日までに支払う必要があります。(青森県と秋田県は6月30日)

ちなみに、車にはもう一つ支払わなければならない税金があります。

それは重量税です。
「重量税はいつ支払うの?」と疑問に思う方も多いようですが、重量税は次に紹介する車検代に含まれてます。

車検

フィットの車検代の相場は、54,050円(ニコニコ車検の場合)です。

車検費用は大きく分けて「法定費用」と「基本料金」の2つに分けられます。」

それぞれの内訳は以下の通りです。

◇法定費用 44,050円
・重量税 24,600円
・自賠責保険 17,650円
・印紙税 1,800円 ※指定整備工場の場合
◇車検基本料金(ニコニコ車検の場合)
・基本料金 11,000円

ニコニコ車検の場合、ネットで予約をすると1,000円の割引が適応されます。
そのため、合計で54,050円となります。

ニコニコ車検公式サイト参照

価格・サービス内容・口コミといった情報をもとに、車検を受ける会社を探しましょう。

ネットで概算見積もりもお願いできるので、複数社で比較して選ぶのがオススメです!

【注意】車検切れの車を運転した場合は点数が6点引かれてしまい、30日間の免許停止処分がくだされます。期限が切れてしまう前に必ず車検を受けるようにしましょう!

メンテナンス・消耗品

車を所有していると、最低限必要な消耗品があります。

フィットだと年間で60,000円程度です。

消耗品代は、毎年かかる費用が変わります。

特に、価格が高いタイヤを購入した年は高くなります。

消耗品の参考価格と寿命を一覧表にしたので参考にしてみてください。

項目 参考価格 寿命目安
夏タイヤ(15インチ) 40,000円(4本セット) 3年~5年 or 20,000km
冬タイヤ(15インチ) 50,000円(4本セット) 2年~4年
ワイパー 5,000円 1年~2年
エンジンオイル 5,000円 半年 or 走行距離5,000km

上記は車を維持するために必要な備品です。
定期的に確認を行い、安全に走行できるように交換するように心がけましょう!

カーリースで維持費の負担を抑える

車検やメンテナンス費用など一度に大金が必要なため、急な出費に悩む人も多いです。

悩みや心配がある場合は、購入ではなくカーリースも検討してみましょう!

サービス内容にもよりますが、基本的には車検代やメンテナンス費用は月々のリース代に含まれています。

そのため、急な出費を防ぐことが可能です。

月々支払う額は固定されるので支払いの管理が楽になります。

フィットのカーリースについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

自分にとって「購入」「カーリース」どちらがいいか確認できます!

あなたに向いているのはカーリース?購入?メリットとデメリットを比較!

まとめ

今回は、「心地よい」を追求したホンダコンパクトカー・フィットの維持費についてご紹介しました。

当然個人差はありますが、年間の維持費、ガソリンとハイブリッドそれぞれ、ガソリン車の場合29.3万円程度、ディーゼル車の場合は25.9万円程度の維持費用がかかります。

内訳は以下のとおり。

  1. ガソリン代
    ガソリン車の場合:年間29,819円~年間99,398円
    ハイブリッド車の場合:年間19,565円~年間65,217円
  2. 任意保険 年間約50,000円
  3. 自動車税 年間30,500円
  4. 車検 2年で約54,050円
  5. メンテナンス・消耗品 約65,000円

維持費は個人差があるものなので、乗り方や管理方法によって維持費が変化します。
維持費を抑えるだけでなく、最後に紹介したカーリースのように、維持費の負担を軽減することも一つの手段です。

コンパクトカーでありながらディーゼルモデルが登場している「フィット」はとても人気があります。

フィットは私も乗車したことがありますが、路面状況が悪い中で走っていても、静かで安定していたので安心して運転できました。

この記事を参考にして自分にピッタリな車を選び、楽しいカーライフを過ごしましょう!

この記事の執筆者
香西 享

香西 享

北海道在住。広大な北の大地を車で走り回るWEBライターです。ライター歴は2年目で、自動車関連に特化したWEBライターを目指して活動しています。自動車にあまり詳しくない方でも理解できるようなわかりやすい記事作成を心がけ、読んでいただいた方のお悩みを解決できるように情報発信させていただきます。