中古車リース完全ガイド 料金相場・おすすめ5社比較から“もらえる”契約の裏側まで

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中古車リース完全ガイド 料金相場・おすすめ5社比較から“もらえる”契約の裏側まで

中古車リースは、初期費用を抑えながら車を利用できる賢い選択肢として注目を集めています。新車の納期長期化や物価高の影響で、月額定額で車に乗れる中古車リースの需要が急速に拡大。本記事では、中古車リースの仕組みから料金相場、おすすめ5社の比較、さらに契約満了後に車を"もらえる"プランまで、失敗しない中古車リース選びのポイントを徹底解説します。

中古車リースとは?

中古車リースとは?

中古車リースは、新車購入や新車リースとは異なる独自のメリットを持つサービスです。ここでは、中古車リースの基本的な仕組みから、他の選択肢との違い、そして注目される背景まで詳しく解説していきます。

中古車リースの仕組み

中古車リースとは、リース会社が保有する中古車を月額定額で利用できるサービスです。車検費用や自動車税、自賠責保険料などの諸費用が月額料金に含まれているため、突発的な出費を抑えながら車を利用できるのが最大の特徴です。

中古車リースの基本的な流れ
  1. リース会社が車両を保有 - リース会社が良質な中古車を仕入れ、整備・点検を実施
  2. メンテナンス・登録手続き - 車検や法定点検を済ませ、ナンバー登録まで完了
  3. リース契約締結 - 利用者と契約を結び、月額料金を設定
  4. 月額支払いで利用開始 - 毎月定額を支払いながら、マイカーのように使用
  5. 契約満了後の選択 - 返却、乗り換え、延長、買い取りから選択可能

このサブスクリプション型の利用形態により、車の所有に伴うリスクを回避できます。例えば、車の価値が下がることによる損失や、売却時の手間などを心配する必要がありません。

特筆すべきは、車検費用や自動車税が月額料金に含まれていることです。通常、車を所有すると年に一度の自動車税(軽自動車で10,800円〜)や、2年に一度の車検費用(軽自動車で5〜10万円程度)が必要ですが、中古車リースではこれらが月割りされて料金に組み込まれているため、家計管理が格段に楽になります。

中古車リースと新車購入・新車リースとの違い

中古車リースが本当にお得なのか、新車購入や新車リースと具体的に比較してみましょう。ここでは、人気の軽自動車「ダイハツ ミライース」を例に、3つの選択肢を詳しく比較します。

ダイハツ ミライース 取得方法別比較表

項目 新車購入 新車リース 中古車リース
初期費用 約20〜30万円(頭金+諸費用) 0〜10万円(頭金なしプランあり) 0円(頭金不要)
月額費用 ローン返済額約2〜3万円 約2万円〜(7年契約の場合) 約1.1万円〜(ボーナス払い併用)
納車期間 3〜6ヶ月 2〜4ヶ月 最短1週間
車検・税金 別途必要(2年ごと5〜10万円) 月額に含む 月額に含む
総支払額(7年) 約150〜180万円 約170万円 約123万円
メンテナンス 自己負担 プランによる 基本プランに含む
所有権 あり なし(買取オプションあり) なし(もらえるプランあり)

※中古車リースは実際の見積もりデータを参照、新車購入・新車リースは市場平均値を使用

この比較から分かるように、中古車リースは初期費用がゼロで、月々の支払いも抑えられるため、総コストで見ると最もお得な選択肢となっています。特に、同じ車種で比較した場合、7年間の総支払額で約50万円以上の差が生まれることもあります。

中古車リースが注目される背景

なぜ今、中古車リースへの関心が高まっているのでしょうか。その背景には、社会情勢の変化と消費者意識の変化が大きく影響しています。

  1. 物価高による「支出を抑えたい」需要の増加
    2024年以降も続く物価上昇により、家計の見直しを行う世帯が増加しています。特に車関連の支出は家計に占める割合が大きいため、初期費用を抑えられる中古車リースが選ばれています。
    出典:総務省統計局「消費者物価指数」 https://www.stat.go.jp/data/cpi/
  2. 新車納期の長期化
    新車の納期長期化は依然として続いており、人気車種では6〜12ヶ月待ちも珍しくありません。現在の主な要因は以下の通りです。
    • 輸出優先の生産体制:円安傾向により、自動車メーカーは利益率の高い海外市場向けの生産を優先
    • 人気車種への注文集中:特定の車種(SUVやハイブリッド車など)に需要が集中し、生産が追いつかない状況
    • サプライチェーンの複雑化:部品の一部でも供給が滞ると生産全体に影響
    • 受注調整:メーカーが意図的に受注を制限し、適正な生産ペースを維持
  3. サブスクリプション型消費の定着
    音楽や動画配信サービスに代表されるサブスクリプション型サービスが生活に浸透し、「所有」から「利用」へと価値観がシフトしています。車についても、必要な期間だけ利用できるリースという選択肢が自然に受け入れられるようになりました。
  4. 環境配慮意識の高まり
    SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、既存の資源を有効活用する中古車リースは環境にやさしい選択として評価されています。新車製造時のCO2排出を抑制し、車の寿命を最大限活用することで、持続可能な社会の実現に貢献できます。

中古車リースの料金相場とおすすめ5社比較早見表

中古車リースの料金相場とおすすめ5社比較早見表

中古車リースを検討する際、最も気になるのが「実際にいくらかかるのか」という料金面でしょう。ここでは、車種別の料金相場から、主要5社のサービス比較まで、選択の参考となる情報を詳しく解説します。

月額料金の目安(軽~ミニバン)

中古車リースの月額料金は、車種や契約年数によって大きく異なります。以下は、主要な車種カテゴリー別の料金相場です。

車種別・契約年数別 月額料金相場表

車種カテゴリー 1年契約 3年契約 5年契約 代表車種例
軽自動車
最安値帯 15,000円〜 12,000円〜 9,000円〜 N-BOX、タント
平均相場 20,000円〜 16,000円〜 13,000円〜 スペーシア、ムーヴ
コンパクトカー
最安値帯 20,000円〜 17,000円〜 14,000円〜 フィット、ノート
平均相場 28,000円〜 23,000円〜 19,000円〜 アクア、ヤリス
ミニバン
最安値帯 35,000円〜 30,000円〜 25,000円〜 フリード、シエンタ
平均相場 45,000円〜 38,000円〜 32,000円〜 ヴォクシー、セレナ

※ボーナス払い併用の場合は、月額がさらに抑えられます

※上記は車検・税金込みの料金です

契約年数が長いほど月額料金は下がりますが、総支払額は増加する傾向にあります。自身のライフプランに合わせて、最適な契約期間を選ぶことが重要です。

おすすめ中古車リース会社5社比較

数ある中古車リース会社の中から、サービス内容や料金面で特に優れた5社を厳選し、詳細に比較しました。

主要中古車リース会社 比較表

項目 ニコノリ中古車 オリックスカーリース KINTO 定額カルモくん コスモMyカーリース
最低月額 5,500円〜 10,000円台〜 30,000円台〜 10,000円台〜 10,000円台〜
頭金 0円 0円 必要 0円 0円
契約期間 1〜7年 3〜9年 2年 3〜8年 車により異なる
走行距離制限 制限あり 〜2,000km/月 1,500km/月 1,500km/月(7年以上で無制限) 500・1,000・1,500km/月
車検・税金 プランにより含む 含む 含む 含む プランにより含む
残価精算 なし(もらえる) なし(もらえる) なし(もらえる) なし(もらえる) なし(もらえる)
保証期間 1年 1年 車により異なる 1年 プランにより異なる
納車目安 最短3日(軽自動車の場合) 3週間程度 1〜2ヶ月 最短3週間 車により異なる

多くの会社が頭金0円から利用できる一方で、KINTOのように申込金が必要なサービスもあります。また、月額料金や契約期間、走行距離制限、納車スピード、保証内容などには各社ごとに大きな違いがあります。特に「残価精算が不要でもらえるかどうか」は、契約満了後に車を所有したい方にとって重要な比較ポイントとなるでしょう。

サービス範囲とオプション早見表

中古車リース各社のサービス範囲は、基本プランに含まれるものと、オプションで追加できるものがあります。以下、主要サービスの対応状況をまとめました。

サービス・オプション対応表

サービス内容 ニコノリ中古車 オリックスカーリース KINTO 定額カルモくん コスモMyカーリース
オイル交換 ○ プランにより含む ◎ 無料クーポン利用 ◎ 月額込み ○ プランにより含む ○ プランにより含む
タイヤ交換 × × ◎ 月額込み × ×
任意保険 × × ◎ 月額込み × ×
ガソリン割引 × × × × ○ プランにより割引率が異なる
ロードサービス × ○ プランにより含む ◎ 月額込み ○ 契約後1年間のみ付帯 ○ プランにより含む
代車サービス × × × × ×

◎:標準装備 ○:オプション対応 △:一部対応 ×:非対応

KINTOは任意保険まで含まれた「オールインクルーシブ型」である一方、月額料金は高めに設定されています。一方、ニコノリ中古車は、付帯するサービスを限定することで、コストパフォーマンスの高いサービスを提供しています。

中古車リース各社の補償・メンテナンスの違い

車両保険の上限額と自己負担

中古車リースを選ぶ際、月額料金だけでなく、補償内容やメンテナンスサービスの充実度も重要な判断材料となります。ここでは、各社のサービスの違いを具体例で解説します。

【ニコノリ中古車】【オリックスカーリース】【定額カルモくん】【コスモMyカーリース】共通

中古車リースにおいて最も重要な違いの一つが、事故時の車両保険の取り扱いです。

  • 車両保険は月額料金に含まれず、任意保険は利用者が別途加入

事故時の修理費用は、加入した任意保険の内容に依存

【KINTO】
  • 業界唯一、車両保険を含む任意保険が月額料金に標準装備
  • 自己負担(免責)は最大5万円で、それ以上の修理費は保険でカバー

全損事故時は自己負担なしで解約可能

車検・整備費用の範囲

「車検込み」と謳っていても、その内容には大きな差があります。

ニコノリ中古車
メンテナンスプラン加入で車検費用込み。未加入の場合は法定費用(重量税・自賠責)のみ込み
オリックスカーリース
車検無料クーポン付帯で基本点検整備費用が無料。法定費用(重量税・自賠責)は月額込み
KINTO
車検・法定点検・整備すべて込み。正規ディーラーでの整備を保証
定額カルモくん
メンテナンスプラン加入で車検整備まで対応。未加入の場合は法定費用のみ
コスモMyカーリース
ゴールドパック加入で車検整備込み。それ以外は法定費用のみ

これらの違いを理解した上で、自分の使用頻度や走行距離、リスク許容度に応じて最適なサービスを選ぶことが大切です。単に月額料金が安いだけでなく、トータルでの安心感とコストパフォーマンスを考慮しましょう。

中古車リースのメリット・デメリット

中古車リースのメリット・デメリット

中古車リースには多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。ここでは、実際の利用者の声や具体的な数値を交えながら、中古車リースの長所と短所を詳しく解説します。

中古車リースの4つのメリット 初期費用0円から始められる理由

中古車リースが選ばれる理由を、具体的な数値とともに4つのメリットとして整理しました。

  1. 初期費用がほぼ0円
    新車を購入する場合、車両価格の他に登録諸費用として10〜25万円程度が必要になります。内訳は以下の通りです。
    • 自動車税:10,800円(軽自動車)/30,500円〜(普通車1.5L)
    • 自動車重量税:6,600円(軽自動車)/24,600円(普通車1t以下)
    • 自賠責保険料:17,540円(24ヶ月分)
    • 登録代行費用:40,000円〜50,000円程度
    • 車庫証明費用:15,000円〜20,000円程度
    • リサイクル料金:7,140円(軽自動車)〜18,000円(大型車)
    これらの費用が中古車リースではすべて月額料金に含まれており、契約時に必要なのは初回の月額料金のみです。まとまった資金がなくても、すぐに車を利用開始できるのは大きなメリットといえるでしょう。
  2. 納車最短3日の圧倒的スピード
    新車の納期が3〜6ヶ月かかる現在、中古車リースの納車スピードは大きな強みです。各社の「在庫車即納サービス」を利用すれば、最短で以下の納期で車を手に入れることができます。
    • ニコノリ中古車:最短3日(軽自動車の場合)
    • 定額カルモくん:最短3週間
    • オリックスカーリース:3週間程度
    特に転勤や家族の増加など、急に車が必要になった場合には、この納車スピードが決め手となることも多いです。
  3. 月額が割安&総コスト圧縮
    同じ車種で新車リースと中古車リースを比較すると、その差は歴然としています。
    ダイハツ ミライースの場合
    • 新車リース(ニコノリ・もらえるパック9年リース・月々均等払い)
      月額16,265円 × 108ヶ月 = 総額約176万円
    • 中古車リース(ニコノリ中古車・7年リース・月々均等払い)
      月額13,420円 × 84ヶ月 = 総額約113万円
    ミライースの中古車リースはこちら
    契約期間は異なりますが、どちらも契約満了後に「もらえる」という点では一緒です。新車リースと中古車リースの月額料金の差は2,845円あり、総額でも約63万円の差になります。この差額分でガソリン代や駐車場代など、他の車関連費用を十分に賄うことができます。
  4. 自動車税・重量税・車検代も月額に込み
    車を所有すると、以下のような維持費が定期的に発生します。
    • 自動車税(年1回):軽自動車10,800円、普通車30,000円〜
    • 車検費用(2年ごと):軽自動車50,000〜80,000円、普通車80,000〜120,000円
    • 自賠責保険(車検時):約20,000円
    年間で計算すると、軽自動車でも5〜6万円、普通車なら10万円以上の出費となります。これらが月額料金に含まれることで、家計管理が格段に楽になります。突発的な出費を心配する必要がなく、毎月定額での支払いで済むのは、家計を預かる方にとって大きな安心材料です。

中古車リース契約前に知っておくべき4つのデメリット

メリットが多い中古車リースですが、契約前に知っておくべきデメリットもあります。ここでは、利用者が後悔しないよう、注意点を詳しく解説します。

  1. 走行距離制限がある
    中古車リースには月間走行距離の制限が設定されています。一般的な制限は以下の通りです。
    • 標準プラン:月1,000〜1,500km(年間12,000〜18,000km)
    • 短距離プラン:月500km(年間6,000km)
    • 長距離プラン:月2,000km以上(オプション料金発生)
    制限を超過した場合の追加料金は、1kmあたり5〜15円が相場です。例えば、月1,000km制限で年間3,000km超過した場合、15,000〜45,000円の追加費用が発生します。
    ただし、最近では「走行距離無制限プラン」を用意する会社も出てきています。営業車として使用する場合や、長距離通勤の方は、こうしたプランを検討するとよいでしょう。
  2. 中途解約に違約金が発生する
    リース契約は原則として中途解約ができません。やむを得ず解約する場合は、「残りのリース料全額」を違約金として一括で支払う必要があります。
    例:5年契約で2年後に解約する場合
    月額15,000円 × 残り36ヶ月 = 540,000円の違約金
    ただし、以下のような救済措置を用意している会社もあります。
    • 「乗り換え保証」:一定期間後は違約金なしで別の車に乗り換え可能
    • 「中途解約オプション」:月額料金に上乗せすることで、解約時の負担を軽減
    • 「免責特約」:病気や失業など、特定の理由での解約は違約金を減免
  3. 車種やグレードの選択肢が限られる
    中古車リースは在庫ベースでの提供となるため、新車のように好きな色やオプションを自由に選ぶことはできません。
    • 人気車種(N-BOX、プリウスなど):在庫は豊富だが、色やグレードは限定的
    • 希少車種:そもそも取り扱いがない場合が多い
    • 装備オプション:後付け可能なもの以外は、既存の装備で妥協が必要
    ただし、主要なリース会社では常時数十台以上の在庫を保有しており、実用上は十分な選択肢があります。「この車種のこの色でなければダメ」というこだわりがなければ、大きな問題にはならないでしょう。
  4. 残価リスク(もらえない場合の損失可能性)
    「残価設定あり」のプランでは、契約満了時の車の価値(残価)をあらかじめ設定し、その分を差し引いて月額料金を計算します。しかし、返却時の査定で以下のような場合は追加費用が発生します。
    • 事故による修復歴がある:残価から20〜50%減額
    • 内装の著しい汚れや臭い:クリーニング費用10,000〜50,000円
    • 規定以上の走行距離:上述の超過料金に加え、残価も減額
    例:残価30万円の車を返却時、査定額が20万円だった場合
      差額の10万円を追加で支払う必要がある
    このリスクを避けるためには、「残価なしプラン」や「もらえるプラン」を選択するか、車を大切に扱い、定期的なメンテナンスを欠かさないことが重要です。

中古車リースの税制・経費メリット(個人事業主/法人向け)

個人事業主や法人にとって、中古車リースには大きな税制上のメリットがあります。ここでは、具体的な節税効果について解説します。

リース料は全額損金算入可能

中古車リースの月額料金は、事業用として使用する場合、全額を経費として計上できます。これは購入の場合と大きく異なる点です。

【購入の場合の経理処理】
車両は固定資産として計上
減価償却により、数年かけて経費化(軽自動車は4年、普通車は6年)
初年度の経費計上額は限定的
【リースの場合の経理処理】
(借方)リース料 55,000円 / (貸方)普通預金 55,000円

毎月の仕訳はこれだけで完了。面倒な減価償却計算は不要です。

具体的な節税効果の例

年間リース料66万円(月額5.5万円)の場合の節税効果

個人事業主(所得税率20%の場合):66万円 × 20% = 年間13.2万円の節税

法人(法人税率23.2%の場合):66万円 × 23.2% = 年間15.3万円の節税

さらに、消費税の納税義務者であれば、リース料に含まれる消費税も仕入税額控除の対象となります。

キャッシュフローの安定化につながるメリットも!

購入の場合は多額の初期投資が必要ですが、リースなら月々の経費として処理できるため、キャッシュフローが安定します。特に創業間もない事業者や、設備投資に資金を回したい企業にとっては、大きなメリットとなるでしょう。

失敗しない3STEPで選ぶ会社・車種

失敗しない3STEPで選ぶ会社・車種

中古車リースで後悔しないためには、自分に合った会社とプランを選ぶことが重要です。ここでは、失敗しない選び方を3つのステップで解説します。

STEP1 予算とライフスタイルを整理

中古車リース選びの第一歩は、自分の状況を客観的に把握することです。以下のチェックリストを使って、必要な条件を整理しましょう。

予算・ライフスタイル整理チェックリスト

□ 月々の支払可能額
無理のない月額上限:_____円
ボーナス払い併用:可・不可
ボーナス時追加可能額:_____円
□ 年間走行距離の想定
通勤使用:往復__km × 月__日 = 月間約___km
休日使用:月__回 × 平均__km = 月間約___km
年間合計:約_____km
□ 主な利用シーン(複数選択可)
通勤・通学
子育て(送迎・買い物)
買い物・日常使い
レジャー・旅行
営業・仕事
その他(_______)
□ 必要な車のサイズ・装備
乗車人数:最大__人
荷室の広さ:大・中・小
必須装備:[ ]スライドドア [ ]バックカメラ [ ]ETC [ ]その他
□ 駐車スペースの条件
駐車場所:自宅・月極・その他
サイズ制限:全長__m × 全幅__m × 全高__m
立体駐車場利用:あり・なし

この整理により、例えば「月2万円以内、年間走行距離15,000km、4人家族でスライドドア必須」といった具体的な条件が明確になり、適切な車種とプランを絞り込めます。

STEP2 会社選びチェックリスト

リース会社を選ぶ際は、料金だけでなく、サービス全体を総合的に評価することが大切です。以下の5つのポイントで各社を比較しましょう。

リース会社評価チェックリスト

  1. 在庫台数と車種の豊富さ
    □ 希望車種の在庫が常時10台以上ある
    □ 軽自動車からミニバンまで幅広く取り扱い
    □ 在庫検索システムが使いやすい
    □ 定期的に在庫が更新されている
  2. 保証範囲の充実度
    □ 最低1年間の車両保証がある
    □ エンジン・ミッション等主要部品が保証対象
    □ 保証の延長オプションがある
    □ 故障時の代車サービスがある
  3. 納車スピード
    □ 最短1週間以内の納車実績がある
    □ 即納可能な在庫車の明示がある
    □ 納車場所の融通が利く(自宅納車など)
    □ 納車前の車両確認が可能
  4. 審査通過率と条件
    □ 審査基準が明確に示されている
    □ 連帯保証人なしでの契約が可能
    □ 自営業・フリーランスへの対応実績
    □ 審査結果が即日〜翌日に分かる
  5. アフターサポート体制
    □ 24時間対応の問い合わせ窓口
    □ 全国対応のロードサービス
    □ 定期点検の案内・予約サポート
    □ 契約内容の変更相談が可能

これらの項目で3つ以上「該当する」にチェックが付く会社を選ぶと、契約後のトラブルや不満を大幅に減らすことができます。

STEP3 車種・在庫と保証を確認

最後のステップでは、実際の車両選びのポイントを解説します。中古車だからこそ確認すべき点を押さえて、良質な1台を見つけましょう。

認定中古車 vs 一般在庫車

中古車リースで提供される車両には、大きく分けて2種類あります。

認定中古車
  • メーカーやディーラーの厳しい基準をクリア
  • 点検整備記録が明確
  • 通常より長い保証期間(1〜2年)
  • 価格は一般中古車より10〜20%高め
一般在庫車
  • リース会社独自の基準で選定
  • 基本的な点検整備を実施
  • 標準的な保証期間(6ヶ月〜1年)
  • 価格を抑えたい方向け

品質を重視するなら認定中古車、コストを優先するなら一般在庫車という選び方が基本です。

低走行車の価値を理解する

走行距離は中古車の状態を判断する重要な指標です。

  • 3万km以下:ほぼ新車同様の状態。故障リスクは極めて低い
  • 5万km以下:十分に程度良好。通常使用には全く問題なし
  • 7万km以下:適切にメンテナンスされていれば良好
  • 10万km以上:価格は安いが、メンテナンス費用が嵩む可能性

年式と走行距離の組み合わせも重要で、「3年落ち3万km」のような、年間1万km程度で使用された車両が理想的です。

EV・ハイブリッド車の選択肢

環境性能に優れた電動車両も、中古車リースの選択肢に入ってきています。

ハイブリッド車(HV)のメリット
  • 燃費が良く、ガソリン代を大幅削減(20〜30km/L)
  • エコカー減税により自動車税が安い
  • 中古でも人気が高く、残価が下がりにくい
電気自動車(EV)の注意点
  • 航続距離の確認や充電インフラの整備状況の把握が必須
  • バッテリー劣化状態のチェックが重要
  • 自宅充電設備の設置費用も考慮

保証内容の詳細確認

中古車リースの保証は、会社やプランによって大きく異なります。

確認すべき保証のポイント
  • 保証期間:6ヶ月 / 1年 / 2年 / それ以上
  • 保証対象:エンジン・ミッションのみ/電装品含む/消耗品除く全般
  • 保証上限:修理費用の上限額または回数制限の有無
  • 延長オプション:月額料金と延長可能期間

特に、エアコンやパワーウィンドウなどの電装品は故障しやすいため、これらが保証対象に含まれているかは重要なチェックポイントです。

審査通過率を上げるポイント

中古車リースの利用には審査がありますが、いくつかのポイントを押さえることで通過率を大幅に向上させることができます。

信用情報を事前確認しておく

審査の前に、自身の信用情報を確認することをおすすめします。

CIC(指定信用情報機関)での開示請求
  • インターネット開示:1,000円(即時確認可能)
  • クレジットカードやローンの支払い履歴を確認
  • 過去の延滞記録があれば、完済から一定期間経過後に申込み
確認すべきポイント
  • 直近2年間の支払い遅延の有無
  • 現在の借入総額と返済状況
  • 過去の金融事故情報(5〜7年間記録)

書類不備を防ぐ準備

審査に必要な書類を事前に準備し、記載ミスを防ぎましょう。

必要書類チェックリスト
□ 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
□ 収入証明書(源泉徴収票・確定申告書・給与明細3ヶ月分)
□ 住所確認書類(公共料金領収書等、現住所記載のもの)
□ 印鑑(認印可の場合が多い)
よくある記載ミス
  • 住所の番地や建物名の省略・誤記
  • 勤務先の正式名称や電話番号の間違い
  • 年収の記載ミス(手取りではなく総支給額を記載)

共同申込・家族名義の活用

審査が不安な場合は、以下の方法で通過率を上げることができます。

連帯保証人の活用
  • 安定収入のある家族(配偶者・親・成人した子)を保証人に
  • 保証人の信用力により、審査基準が緩和される
家族名義での契約
  • 使用者と契約者を分ける(例:親名義で契約、子が使用)
  • ただし、任意保険の等級引継ぎなどに注意が必要
収入合算での申込み
  • 配偶者の収入を合算して世帯収入として申告
  • パート・アルバイト収入も合算可能な場合あり
これらの方法を適切に活用することで、フリーランスや勤続年数の短い方でも、中古車リースの審査を通過できる可能性が高まります。

契約年数別シミュレーションと"もらえる"オプション解説

契約年数別シミュレーションともらえるオプション解説

中古車リースを検討する際、最も悩むのが契約年数の選択です。ここでは、実際の見積もりデータを基に、契約年数による総支払額の違いと、話題の"もらえる"オプションについて詳しく解説します。

中古車リースvs購入・新車リースの総支払額シミュレーション

人気の軽自動車「ダイハツ ミライース」を例に、購入・新車リース・中古車リースの総支払額を詳細に比較してみましょう。

ダイハツ ミライース 総支払額比較シミュレーション

※新車・中古車リースは、ニコノリのプランで比較

項目 現金購入 新車リース 中古車リース
車両条件 新車 新車 3年落ち・3万km
契約期間 9年 7年
初期費用
頭金・諸費用 200,000円 0円 0円
月々の支払い
通常月 0円 16,265円 13,420円
ボーナス月加算 0円 0円 0円
契約期間内の車両費用合計
車両本体・リース料 約900,000円 約1,680,000円 約1,230,000円
7年間の維持費
自動車税 97,200円 (9年) 込み(9年) 込み(7年)
車検費用 約240,000円(4回) 込み(4回) 180,000円(3回)
自賠責保険 67,800円(9年) 込み(9年) 込み(7年)
想定燃料費
想定燃料費(年間1.2万km) 648,000円(9年) 648,000円(9年) 504,000円(7年)
契約期間内の総額 約2,150,000円 約2,330,000円 約1,920,000円
購入との差額 +約180,000円 ▲約230,000円

※燃料費は25km/L、ガソリン150円/Lで計算

※任意保険料は含まず

このシミュレーションから、中古車リースが購入と比べて約23万円、新車リースと比べて約41万円もお得になることが分かります。

さらに、この差額で得られるメリットを考えてみましょう。

  • 初期費用20万円が不要 → 他の用途に資金を活用可能
  • 車検や税金の支払い時期を気にする必要なし → 家計管理が楽に
  • 月々の支払いが少額 → 急な出費にも対応しやすい

中古車リース契約満了後の3つの選択肢

中古車リースの契約満了時には、以下の3つの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットと、向いている人を解説します。

返却する

車両を返却して契約を終了する、最もシンプルな選択肢です。

メリット
  • 追加費用なしで契約終了
  • 車の処分に悩む必要がない
  • すぐに新しい車に乗り換えられる
デメリット
  • 残価精算が発生する可能性
  • 思い入れのある車でも手放す必要がある
  • 支払った金額が資産として残らない
向いている人
  • 常に新しい車に乗りたい方
  • ライフスタイルの変化が予想される方
  • 車の所有にこだわらない方

乗り換える

同じリース会社で新たな車両の契約を結ぶ選択肢です。

メリット
  • 審査が簡略化される場合が多い
  • 乗り換え特典(割引・キャッシュバック)がある
  • 最新の安全装備の車に乗れる
デメリット
  • 新たな契約で月額料金が発生
  • 希望の車種がない可能性
  • また数年後に同じ選択を迫られる
向いている人
  • 定期的に車を乗り換えたい方
  • 家族構成の変化で車のサイズを変えたい方
  • 最新技術を体験したい方

"もらえる"(買い取る)

残価を精算・または契約期間を満了して、車を自分のものにする選択肢です。

メリット
  • 愛着のある車を手放さずに済む
  • 残価0円プランなら追加費用なし(名義変更手数料1万円とリサイクル券代は必要)
  • その後は維持費のみで乗り続けられる
デメリット
  • 残価設定ありの場合は精算金が必要
  • 古い車になるため故障リスクが上昇
  • 売却時の価値は低い
向いている人
  • 長く同じ車に乗りたい方
  • トータルコストを抑えたい方
  • カスタマイズを楽しみたい方

残価精算の仕組み

残価とは、契約満了時における車の予想価値のことです。

月額リース料 =(車両価格 - 残価)÷ 契約月数 + 諸費用

例:車両価格100万円、残価30万円、5年契約の場合
  • (100万円 - 30万円)÷ 60ヶ月 = 月額約11,700円
  • 契約満了時に30万円で買い取るか、返却するか選択

残価0円プランなら、この精算が不要で、自動的に車がもらえます。

ライフスタイル別おすすめ契約期間

契約期間の選択は、ライフスタイルや将来設計と密接に関わります。ここでは、代表的なケース別に最適な契約期間を提案します。

  1. 転勤・転職が多い方:3年契約がおすすめ
    • 勤務地の変更に合わせて車を見直せる
    • 都市部への転勤なら返却、地方なら乗り換えと柔軟に対応
    • 3年なら車の状態も良好で、残価精算リスクが低い
  2. 2. 子育て世帯:5〜7年契約がおすすめ
    • 子供の成長に合わせた長期利用が可能
    • 月額料金を抑えられるため、教育費との両立がしやすい
    • 「もらえるプラン」で、思い出の詰まった車を残せる
  3. シニア世代:3〜5年契約がおすすめ
    • 免許返納時期を見据えた契約が可能
    • 最新の安全装備付き車両に定期的に乗り換え
    • 短めの契約で、体調や生活の変化に対応しやすい
  4. 個人事業主・フリーランス:5〜7年契約がおすすめ
    • 経費計上のメリットを最大限活用
    • 事業の安定に合わせた長期契約でコスト削減
    • 走行距離が多い場合は無制限プランを選択
  5. 単身者・若年層:1〜3年契約がおすすめ
    • ライフイベント(結婚・転職)に備えた短期契約
    • 初期費用を抑えて、貯蓄と両立
    • いろいろな車種を経験できる

契約期間と月額料金の関係

一般的に、契約期間が長いほど月額料金は下がりますが、総支払額は増加します。

契約期間 月額料金の目安 総支払額 特徴
1年 高い 最も少ない 柔軟性重視
3年 中程度 バランス型 人気の選択
5年 安い やや多い コスパ重視
7年以上 最も安い 多い もらえる可能性

中途解約・乗り換えコストを把握する

契約期間中にライフスタイルが変わることもあります。中古車リースは原則として中途解約ができず、やむを得ない解約時には一定の違約金が発生します。以下のような費用がかかることを事前に理解しておくことで、もしもの時に備えられます。

中途解約にかかる費用の内訳

中途解約時の違約金は、基本的には次のような計算で算出されます。

違約金 =(残りの月数 × 月額リース料)+ 残価精算額 + 事務手数料 - 車両査定額

  • 「残価精算額」とは、契約終了時に車両が保持していると見込まれた価値(残価)に基づく精算額です。
  • 「車両査定額」とは、返却時の車両の実際の価値です。車両状態や走行距離により変動します。

具体例(簡易試算)

  • 契約期間:5年(60ヶ月)
  • 解約時期:契約から3年後(残り24ヶ月)
  • 月額料金:16,000円
  • 事務手数料:30,000円

違約金(概算):16,000円 × 24ヶ月 + 30,000円 = 414,000円

※上記はあくまで目安の金額であり、実際には車両査定の結果や残価精算額によって増減します。

この高額な違約金を避けるための対策として、以下のような方法があります。

乗り換え保証付きプランの活用

一部のリース会社では、一定期間経過後の乗り換えを保証するプランを用意しています。

参考例:定額カルモくんの場合
「乗り換えオプション」月額500円で加入可能
解約金補償保険の検討

月額数百円の保険料で、やむを得ない理由での解約時に補償を受けられます。

対象となる理由(例)
  • 本人の死亡・重度後遺障害
  • 失業による収入減少
  • 海外転勤
残価精算時の注意点

返却時の査定で、以下のような減額要因があると追加費用が発生します。

主な減額要因と目安金額
  • 外装のキズ・へこみ:1箇所5,000〜30,000円
  • 内装の汚れ・破損:5,000〜50,000円
  • タバコの臭い:30,000〜100,000円
  • 事故による修復歴:残価の20〜50%減額
  • 走行距離超過:1kmあたり5〜15円
残価精算を最小限に抑えるポイント
  • 定期的な洗車・車内清掃を心がける
  • 小さなキズは早めに補修する
  • 禁煙車として使用する
  • 事故時は必ずリース会社に連絡する
  • 走行距離を定期的にチェックする

賢い中途解約・乗り換えのタイミング

どうしても中途解約が必要な場合は、以下のタイミングが比較的有利です。

  • 車検直前:車検費用分が月額に含まれているため、直前の解約で実質的な節約
  • 年度末(2〜3月):中古車市場が活発で、残価査定が有利になる可能性
  • モデルチェンジ前:旧型になる前に手放すことで、残価下落を回避

これらの情報を踏まえ、契約時に「もしも」のシナリオも想定しておくことが、中古車リースを賢く活用するコツといえるでしょう。

まとめ

中古車リースは、初期費用0円で始められ、月額料金に車検や税金が含まれるため、家計管理が楽になる賢い車の乗り方です。新車購入と比較して7年間で約23万円も節約でき、最短3日(ニコノリ中古車の場合)で納車可能。中古車リースは基本的に残価0円設定のため、契約満了後は車がそのまま自分のものになり、ライフスタイルに合わせた柔軟な選択ができます(※希望により残価設定も可能)。ただし、走行距離制限や中途解約の違約金には注意が必要。自分の予算と使用目的を明確にし、保証内容やサービスを比較して、最適なリース会社とプランを選ぶことが成功の鍵となります。

この記事の監修・執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。