レンタカーの返却が間に合わないとどうなる?延滞時の対処法とペナルティを徹底解説

レンタカーの返却が間に合わないとどうなる?延滞時の対処法とペナルティを徹底解説

レンタカーを利用する際、「返却時間に間に合わないとどうなるのか」気になる人もいるでしょう。予定が押してしまったり、渋滞や事故などのトラブルが起きたりすると、返却時間に遅れてしまうこともあります。

ただ、返却時間に間に合わなかった場合、どのようなペナルティがあるのか、そして、どのような対応をすればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「レンタカーの返却が間に合わないとどうなる?」をテーマに、レンタカーの返却時間に遅れたときのペナルティや延滞料金の仕組み、返却遅れを防ぐために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

返却時間の管理に不安を感じている方、はじめてレンタカーを利用する方はぜひ参考にしてください。

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レンタカーの返却が間に合わないとどうなる?

レンタカーを利用するとき、「返却時間に間に合わないかもしれない」と不安になることもあるでしょう。実際に返却が遅れてしまった場合、どういった対応が必要で、どのような影響があるのでしょうか。

延滞扱いになるケースとならないケース

基本的に、契約時に定めた返却時間を過ぎると延滞扱いになります。ただし、数分程度の遅れであれば、店舗側の裁量で「延滞」と見なされないことがほとんどです。

一方で、30分以上の遅れや、次の予約に影響が出てしまう場合は、延滞料金が発生することも珍しくありません。

どれくらい遅れると「延滞」になるのか

多くのレンタカー会社では、15分や30分単位で延滞料金を設定しています。そのため、返却時間を1分でも過ぎれば、料金が発生する可能性もゼロではありません。あくまで「1分でも遅れれば延滞扱い」と認識しておくのが安全です。

ただし、先述の通り、レンタカー会社の裁量によって、数分程度であれば延滞料金を請求されないといったケースもあります。

延滞料金の計算方法とその相場

延滞料金は、車種や会社によって異なりますが、1時間あたり1,000~2,000円程度かかることがあります。たとえば、某レンタカー業者の場合、軽自動車で1時間延滞すると1,100円が加算されます。高級車やワンボックスカーの場合はさらに高額になることがあるので、注意が必要です。

返却遅れの主な原因とは?

実際に返却が遅れてしまう背景には、さまざまな要因があります。ここでは、返却が遅れてしまう代表的な原因を紹介します。

渋滞・事故など予測不能なトラブル

高速道路や市街地での渋滞、突然の事故などは、予測できないトラブルです。とくに、都市部や観光地を走行するときや、長期休暇のシーズンは、通常の移動時間よりも余裕をもったスケジュールを組むことが求められます。

時間の勘違いや返却場所のミス

「返却は明日だと思っていた」「別の店舗に返す予定だった」など、認識ミスによる遅れも少なくありません。予約内容をよく確認し、スマートフォンのリマインダー機能などを活用することが有効です。

給油忘れや忘れ物での時間ロス

レンタカーは「ガソリン満タン返し」が原則です。返却直前に給油を忘れてガソリンスタンドを探す時間や、忘れ物に気づいて取りに戻るなどの行動によって、返却時間に間に合わないといったケースも少なくありません。

返却に遅れたときの正しい対応方法

万一、返却時間に間に合わないときは、誠実に対応することが大切です。

レンタカー会社に連絡する

返却が遅れそうな場合は、できるだけ早くレンタカー会社に連絡しましょう。「あと10分で到着予定」「渋滞中で30分ほど遅れそう」など、具体的に状況を伝えることが大切です。遅れる前に連絡しておくことで、柔軟に対応してもらえるケースもあります。

連絡した場合としなかった場合の違い

連絡があれば店舗側も対応の準備ができ、最悪の事態を避けやすくなります。逆に連絡なしで遅れた場合、「無断延滞」として厳しく扱われることもあり、ペナルティや次回の利用制限につながる可能性があるので注意が必要です。

誠実な対応が重要な理由

遅れる際の対応によって、レンタカー会社への信頼が変わります。素直に謝罪して、今後の対応策も伝えることで、トラブルを最小限に抑えられるでしょう。

延滞で発生するペナルティと影響

返却遅れによって発生するのは、単なる延滞料金だけではありません。場合によっては、思わぬトラブルにつながることもあります。

延滞料金の請求例と計算例

たとえば「18時返却予定だったが、19時半に返却した」場合、30分単位で延滞料金が発生する会社では「2時間分」の延滞料金が請求される可能性があります。つまり、2,000円〜4,000円程度の追加出費になることもあるのです。

保険・補償の適用範囲に影響

一部の保険プランでは、契約時間を超えた利用中に発生した事故や故障は補償対象外となる場合があります。返却遅れによって「無保険状態」になる可能性もあるので、注意が必要です。

今後の利用制限の可能性

悪質な延滞がつづくと、今後の利用が拒否されることもあります。店舗間で利用履歴を共有している可能性があり、ほかの店舗でもレンタルできなくなる可能性も否定できません。

返却トラブルを防ぐための事前準備

返却遅れを未然に防ぐには事前準備をしておくことが大切です。

時間に余裕のあるスケジュールを組む

予定通りに進まないことを前提に、余裕のある返却時間を設定しましょう。とくに、遠出を伴う旅行の場合は1時間以上の余裕を見ておくと安心です。

返却場所・営業時間を事前に確認

店舗によっては営業時間外の返却を受け付けていない場合もあります。乗り捨て可能かどうか、営業時間は何時までかを確認しておきましょう。

給油や荷物整理は早めに済ませておく

返却前の給油、忘れ物のチェックは直前ではなく、余裕をもっておこないましょう。とくに、ガソリンを満タンにせず返却すると、燃料代を割高で請求されることがあります。

こんな時はどうする?返却が遅れそうな場合のQ&A

ここでは、実際の事例をもとに、返却が遅れそうなときの対策を見ていきましょう。

延滞にならないために事前に延長できる?

多くのレンタカー会社では、電話やWebで返却時間の延長が可能です。早めに連絡をすれば、延滞ではなく「延長」として扱ってもらえるため、追加料金も明確で安心です。

夜間や営業時間外に返却したいときは?

一部の店舗では夜間返却用のキーボックスを設置している場合もあります。ただし、営業時間外の返却は「翌営業日の朝」に処理されるため、延滞扱いになることもあるので注意が必要です。

返却遅れでほかの予約客に迷惑がかかる?

とくに、繁忙期や人気車種の場合、次の利用者がすでに決まっていることが多いので、返却遅れによって、ほかの人の予定が狂ってしまう可能性があります。社会的なマナーとしても、時間厳守を心がけましょう。

まとめ

レンタカーの返却に間に合わないと、延滞料金の発生だけでなく、保険・補償への影響、今後の利用制限といったリスクが伴います。大切なのは「返却時間に余裕を持つこと」と「遅れると分かった時点で速やかに連絡すること」です。

それだけでトラブルを未然に防ぎ、安心してレンタカーを利用できます。計画的に利用し、安心・安全なドライブを楽しみましょう。

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この記事の監修・執筆者
岡本 修

岡本 修

自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。