軽自動車のカーリース相場ってどのくらい?基礎から押さえておきたいポイント

自動車の新しい乗り方として注目されているカーリース。なかでも、軽自動車のカーリースは手頃な価格で維持管理もラクなことから人気を集めています。しかし、実際の月額費用や契約内容の違いについては、まだよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、カーリースの仕組みから軽自動車の相場感、人気車種の選び方、契約時に気を付けるべき点について解説していきます。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
- ニコノリ 公式サイト
- 目次
カーリースの仕組みと価格相場
カーリースは、気軽に車を利用できるサービスとして近年注目を集めています。なかでも、軽自動車は、維持費の安さや扱いやすさからリース契約の人気が高く、家計を重視する層や初めて車を持つ人にも選ばれています。
それでは、カーリースの基本的な仕組みについてみていきましょう。
カーリースとは?
カーリースとは、契約期間中に車を借りる仕組みのことをいいます。リース会社が車を購入し、利用者はその車を一定期間・月額料金を払って利用します。車両本体価格に加え、税金や自賠責保険、車検費用、メンテナンスなどを含んだ「パッケージ型料金」となっているケースが多く、毎月の支出が明確になるのが特徴です。
マイカー購入との違いと向いている人
マイカー購入との大きな違いは、「所有」か「利用」かという点です。カーリースでは、車は自分のものにはならず、契約期間が終わると返却が基本です。そのため、以下のような人に向いています。
- 初期費用を抑えたい人
- 定期的に新しい車に乗り換えたい人
- 維持費込みの定額支払いで家計を管理したい人
一方、走行距離が多い人や長く同じ車に乗りたい人は、購入のほうが向いている場合もあります。
軽自動車カーリースの相場
軽自動車のカーリースは、車種や契約条件によって月額費用が大きく変動します。手軽に始められる反面、相場を知らずに契約してしまうと、想定外の出費や不満につながる恐れもあるため注意しなければなりません。
それでは、軽自動車リースの一般的な価格や費用に影響を与える契約期間・走行距離・車両グレードなどの条件についてみていきましょう。
月額費用の目安と価格帯
軽自動車のカーリースは、月額1万〜3万円台が主流です。
たとえば、スズキのアルトやダイハツのミライースなどのシンプルなモデルでは1万円台から、ホンダN-BOXやダイハツタントなど装備が充実したモデルでは2〜3万円台になることが多く見られます。
5年〜7年の契約であれば、月々の負担も軽く家計にも優しいです。また、メンテナンス込みの「フルメンテプラン」を選ぶと月額がやや高くなりますが、トータルコストは安定します。
相場に影響する条件
カーリースにおける月額費用に影響を与える主な条件は以下のようになります。
契約条件 | |
---|---|
契約期間 | 長期(7年)ほど月額は低くなる傾向 |
走行距離 | 年間1万km以内など制限あり。超過すると追加費用が発生 |
車のグレード・オプション | ターボエンジンや先進安全装備付きは割高になる |
リースプラン | 車検やオイル交換などが含まれると月額は高め |
このように、契約の条件は月額に反映されるため、契約時には自身の走行スタイルや用途に合ったプランを選ぶことが重要です。
リース料金に含まれる費用と含まれない費用
カーリースは、プランによってオイル交換やタイヤ交換などの定期整備も含まれることがあります。しかし、リース料が高くなったり、指定工場のみでのメンテナンスとなったりすることもあるため事前の確認が不可欠です。
一般的なカーリースに含まれる費用、含まれない費用は以下のようになります。
軽自動車税(自動車税) | 含まれる | 原則、契約期間中はリース会社が負担 |
---|---|---|
自賠責保険料 | 含まれる | 車検ごとにリース料金に含まれる |
車検代 | 含まれる場合あり | 契約期間やプラン内容により異なる |
メンテナンス費用 | プランにより異なる | フルメンテプランなら含まれる |
任意保険 | 含まれない | 自身で別途契約が必要 |
ガソリン代 | 含まれない | 実費負担 |
駐車場代 | 含まれない | 自宅や契約先での確保が必要 |
走行距離超過分の精算 | 含まれない | 規定距離を超えると別途請求あり |
カーリースで人気の軽自動車と選び方のコツ
軽自動車といっても、モデルや装備によって使い勝手や価格は大きく異なります。カーリースでは、契約期間中の乗り換えが基本的にできないため、車選びはとても重要です。
それでは、カーリースで人気の高い軽自動車とそれぞれの特徴を踏まえた選び方のポイントをみていきましょう。
カーリース向きの軽自動車とは?
カーリースでは、燃費が良く故障リスクが少ない車種が選ばれやすくなります。具体的には以下のような軽自動車が人気です。
ホンダ N-BOX
室内空間が広く、軽自動車とは思えない開放感が魅力の軽自動車です。衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も充実しており、特に若い世代のファミリー層から高い支持を得ています。
ダイハツ タント
助手席側のピラーレススライドドアで、乗り降りや荷物の出し入れがスムーズにおこなえます。子育て世帯に特に人気があり、視界も広く運転しやすいのが魅力の軽自動車です。
スズキ スペーシア
軽やかな走行性能と高い燃費性能を両立した軽自動車です。見た目はポップながら、衝突被害軽減ブレーキなどの先進機能も搭載し、街乗りに適しています。
日産 ルークス
高級感のある内装と先進安全装備が強みの軽自動車です。プロパイロット(運転支援機能)を搭載したグレードもあり、軽自動車ながら快適なロングドライブにも対応します。
燃費・安全性能・サイズなど注目ポイント
軽自動車をカーリースで選ぶ際には、燃費、安全性能、サイズといった実用面を重視することが重要です。
日常的に長距離を走る人にとっては、燃費の良いモデルやハイブリッドタイプがコスト面で有利になります。また、安全性能も見逃せません。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、さらには駐車支援機能など、先進装備の有無によって運転時の安心感が大きく変わってきます。
都市部での利用が多い場合には、狭い道や駐車場でも扱いやすいボディサイズかどうかも確認しておくとよいでしょう。さらに、ボディカラーや内装デザインにこだわりたい場合は、オプション扱いになる装備の内容やその費用がリース料金にどう反映されるかもチェックしておくと安心です。
中古カーリースという選択肢も検討
費用をさらに抑えたい人には、中古車をベースにしたリースという選択肢もあります。初年度登録から数年以内の高年式車が中心で、保証や整備付きのものも多く、安心して利用できます。
月額費用は、1万円以下に設定されていることもあり、コストを重視する人には魅力的です。
まとめ
軽自動車のカーリースは、毎月の支出を安定させたい人や、ライフスタイルに合わせて車を柔軟に乗り換えたい人にとって非常に有効な手段です。月額1〜3万円台を目安に、契約条件や車種によって金額は変動しますが、維持費を含めて考えるとコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
しかし、契約前には「契約期間」「走行距離制限」「メンテナンス内容」などを丁寧に確認し、自分に合ったカーリースプランを選ぶことが大切です。近年は、中古カーリースの選択肢も広がっており、予算に応じた柔軟な選択ができます。
購入ではなく賢く借りる、カーリースの基礎を押さえて自分に最適なカーライフを始めましょう。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
- ニコノリ 公式サイト
- この記事の監修・執筆者
-
河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。