カーリースの利用に必要な年収の目安は?審査基準や落ちた時の対処法を解説

カーリースの利用に必要な年収の目安は?審査基準や落ちた時の対処法を解説

「カーリースを利用するにはどれくらいの年収が必要?」「年収以外の審査基準は何かある?」などと悩んでいませんか?

カーリースを利用する場合、年収が最低でも200万円以上必要になります。ただし、年収以外にも会社の勤続年数や現在の借入状況などが審査基準となるため、事前に条件を確認しておくことが大切です。

本記事では、カーリースの年収目安と審査基準、落ちた時の対処法について詳しく解説します。年収を考慮したカーリースの選び方もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
ニコノリ 公式サイト

カーリースの利用に必要な年収の目安

カーリースを利用する際、一般的には年収200万円以上がカーリースの審査に通るためのひとつの基準とされています。ただし、あくまで目安であり、リース会社やプランによって異なる場合が多いです。

年収が200万円を下回る場合でも、他の条件が良ければ審査に通る可能性は十分にあります。重要なのは、月々のリース料金を安定して支払い続けられるかどうかです。

そのため、自身の収入状況を正確に把握し、無理のないプラン選びが求められます。

「年収の30%以内」が合格ライン

一般的にリース会社は月額リース料が手取り月収の30%以下になるかどうかを重視します。下表は「ボーナス払いなし・メンテ込みプラン」を想定したシミュレーションです。

想定年収 手取り月収(目安) 30%上限 選びやすい車格
200万円 約15万円 ~45,000円 軽自動車/中古リース
300万円 約20万円 ~60,000円 軽上級グレード/コンパクト
400万円 約26万円 ~78,000円 コンパクトSUV/ミニバン小型
500万円 約33万円 ~99,000円 ハイブリッドSUV/ミニバン

ポイント

  • ボーナス併用払いは月額が下がる反面、賞与ゼロの年があると延滞リスクが高まります。まずは「ボーナス払いなし」でシミュレーションし、余裕があれば併用を検討しましょう。

カーリースの年収以外の審査基準

カーリースの審査では、年収以外にも多くの項目がチェックされます。審査基準をまとめると以下の通りです。

審査項目 合格ラインの目安 通過率アップのコツ
勤続年数 1年以上 転職予定があるなら転職後3か月以降に申込む
返済比率(年収に対する他社ローン返済総額) 30~35%以下 クレカ分割・スマホ端末割賦を繰上げ完済
クレジットヒストリー 直近 24 か月延滞なし 携帯料金の未払いがないか確認
保証人の有無 連帯保証人がいれば加点 配偶者または親きょうだいに依頼
居住形態 持ち家・社宅はプラス査定 賃貸でも長期居住ならマイナスになりにくい

上記の基準を満たすことが、審査に通るための鍵となるでしょう。それぞれ詳しく解説します。

勤続年数

勤続年数は、収入の安定性を示す重要な指標の1つです。一般的に、勤続年数が長いほど、雇用が安定していると見なされ、審査に有利に働く場合があります。

また、年齢も審査の際に考慮されることも多く、若年層や定年を迎える年齢層では審査の結果に影響を与える可能性が高いです。しかし、あくまで一部の要素に過ぎず、全体の審査内容や他の条件と合わせて総合的に評価されます。

返済比率

返済比率(年収に対する年間返済額の割合)は、現在抱えているローンを無理なく返済できているかを示す重要な指標です。一般的に、カーリース審査では「返済比率30〜35%以内」が安全圏とされ、それ以下であれば可処分所得に余裕があると判断されやすくなります。

一方、住宅ローンやカードローン、スマホ端末割賦などの合計返済額が多く、返済比率が高い場合は「新たな負債を増やす余力が乏しい」とみなされ、審査に不利に働く可能性があります。申し込み前に繰上げ返済やリボ払い残高の整理を行い、返済比率を下げておくことが通過率向上のポイントです。

クレジットカードヒストリー(支払い状況)

クレジットカードの支払い履歴は、あなたの信用情報の重要な部分を占め、カーリースの審査にも影響を及ぼします。定期的に支払いを行い、遅延や未払いがないことが理想的です。

支払い遅延があると、財務管理能力に疑問が生じ、審査に悪影響を与える可能性があります。カーリースの申し込み前には、クレジットカードの支払い状況を確認し、必要に応じて未払い分を清算することが重要です。

保証人の有無

カーリースの審査における保証人の有無は重要な要素です。自身の信用情報や財務状況に不安がある場合、信頼できる保証人を立てることで審査の成功率を高められます。

保証人は、申し込み者がリース料金を支払えなくなった場合に代わりに支払いを行う責任を負います。保証人の信用状況も審査の対象となるため、財務状況が安定しており、信用情報に問題がない人を選ぶことが重要です。

居住形態

居住形態は、生活基盤の安定性を測る指標としてカーリース審査でチェックされます。一般的に、自己所有(持ち家)や社宅・官舎などは「長期的に住み続ける可能性が高い」と評価されるためプラス査定になりやすく、賃貸でも同一住所に長く居住していれば大きなマイナスにはなりません。

一方で、短期の転居を繰り返している場合やウィークリー・マンスリーマンションなどの仮住まいは「居住の継続性が低い」とみなされ、審査に不利に働く可能性があります。申込時には直近の住所変更履歴が少ないこと、賃貸であれば長期契約の賃貸借契約書を提示できるようにしておくと、居住形態に関するマイナス評価を抑えられます。

カーリースの審査に落ちた時の対処法

カーリースの審査に落ちた場合、まずは落ち込むことなく、次のステップに進むことが重要です。審査が落ちた場合、以下の方法にて対処しましょう。

  • 連帯保証人を立てつつ保証会社を利用する
  • 借り入れや滞納金を返済する
  • ファミリーカーとして申請する
  • 安定した収入を得ている証明書を用意する
  • 条件を変更する
  • 他のリース会社に申し込む

それぞれ詳しく解説します。

連帯保証人を立てつつ保証会社を利用する

カーリースの審査に落ちた場合、連帯保証人を立てることが1つの有効な手段です。連帯保証人は、リース契約者が支払いを怠った際に代わって支払いを行う責任を負う人物です。

親族や親しい友人など、信頼できる人物を連帯保証人として立てることで、審査通過の可能性を高められます。また、保証会社を通じてリース契約を結ぶことで、個人の信用情報に依存せずに審査をクリアすることも期待できるでしょう。

ただし、追加の保証料が発生することが一般的なため注意が必要です。

借り入れや滞納金を返済する

既存の借入れや滞納金がある場合、返済することで信用情報が改善し、再審査の際に有利に働きます。カーリースの審査では申込者の返済能力が重要視されるため、負債を減らすことは審査通過の可能性を高める重要な要素です。

返済計画を立て、可能な限り迅速に借入れや滞納金を清算しましょう。

ファミリーカーとして申請する

家族名義でカーリースを申請することも、審査に通るための1つの戦略です。家族の中で信用情報が良好で、安定した収入を有する人物を契約者として選びましょう。

しかし、名義人が実際に車を使用することが前提であり、名義貸しに該当しないよう注意が必要です。名義貸しをしてしまうと詐欺罪にあたります。

安定した収入を得ている証明書を用意する

安定した収入があることを証明する書類を提出することで、再審査が通りやすくなるでしょう。審査に落ちた主な理由の一つに、収入の安定性が挙げられるため、証明できる書類は審査合格の可能性を高めます。

給与明細や所得証明書など、収入を証明できる公的な書類を準備し、申請時に提出しましょう。非正規雇用やフリーランスなど収入の安定性を疑問視されがちな場合には、過去の収入実績や将来の契約内容を示す書類が有効です。

条件を変更する

審査に落ちた場合、申し込み条件の見直しも有効な対策です。たとえば、以下の条件を変更することで審査に通りやすくなります。

  • 希望する車種を変更する
  • リース期間を短くする
  • 初期費用を増やす

条件を変更する際は、リース会社と相談しながら、自分の状況に最適なプランを選択しましょう。

他のリース会社に申し込む

1つのリース会社の審査に落ちたからといって、他のリース会社でも同様の結果になるとは限りません。リース会社によって審査基準や提供しているサービスが異なるため、他に申し込むことで希望に合ったプランを見つけられる可能性があります。

複数のリース会社を比較検討し、自分にとって最適な条件を提供している会社を選ぶことが大切です。

年収を考慮したカーリースの選び方

年収はカーリースを選ぶ際の重要な要素です。自分の年収に見合ったリースプランを選ぶことで、無理なく快適に車を利用できます。

選び方をまとめると以下の通りです。

  • 必要なオプションの確認をとる
  • 中古車を検討する
  • 複数のリース会社を比較する

それぞれ詳しく解説します。

必要なオプションの確認をとる

カーリース契約を結ぶ際には、必要なオプションを事前に確認し、ライフスタイルや使用目的に合ったサービスを選択することが大切です。たとえば、長距離を頻繁に運転する場合は、メンテナンスパッケージが充実しているプランを選ぶと良いでしょう。

また、車を頻繁に乗り換えたい方は、短期間での乗り換えが可能なプランを選択することが重要です。自分のニーズに合ったオプションを選ぶことで、カーリースをより便利に、そして快適に利用できます。

中古車を検討する

新車のリースだけでなく、中古車のリースも選択肢の一つとして検討する価値があります。中古車リースは新車に比べて月々の支払いが抑えられる場合が多いため、コストを抑えて車を利用したい方に最適です。

また、中古車リースでは短期間での契約変更が可能なプランもあり、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。ただし、車の状態や保証内容をしっかりと確認してから選びましょう。

複数のリース会社を比較する

カーリースを選ぶ際には、一つのリース会社だけでなく、複数の会社を比較検討することが重要です。リース会社によって提供されるプランやサービス内容、料金体系には大きな違いがあります。

自分のニーズや予算に最適なリース会社を見つけるためには、複数の会社のプランを比較し、コストやサービス内容を検討することが必要です。また、口コミや評判も参考にすると、より納得のいくリース会社選びが可能になります。

年収帯別・おすすめリース

以下は、年収帯別のおすすめリースのイメージです。ご自身のカーリースの参考にしてください。

年収 200~250 万円 とにかくコスパ重視

  • 車種:ホンダ N-BOX/ダイハツ タントなど
  • ポイント:中古リース+走行距離月 1,000km 制限で月額 2 万円台に抑える
  • オプション:車検・オイル交換だけを含む最低限メンテ

年収 300~400 万円 バランス重視

  • 車種:トヨタ ヤリス/スズキ クロスビーなど
  • ポイント:残価高め(45~55%)設定+メンテパック込み
  • オプション:タイヤ・バッテリー交換を契約に組み込むと家計管理がラク

年収 500 万円以上 走行性能と快適性を両取り

  • 車種:トヨタ シエンタ/日産 セレナ e-POWERなど
  • ポイント:ハイブリッド車+7 年契約で月額を平準化
  • オプション:走行距離無制限プランで旅行も安心

よくある質問

Q. 年収180万円でも通るケースはある?

副業収入・配偶者収入の合算や保証人追加で承認事例があります。

Q. 審査に落ちた履歴は他社に共有される?

申込情報は信用情報機関に6か月残りますが、落ちた理由までは共有されません。条件を見直せば通過の可能性あり。

まとめ

カーリースを検討する際、年収は審査通過の重要な目安となります。一般的には「年収200万円以上」「リース料が手取り月収の30%以内」が一つの基準とされていますが、それだけではなく、勤続年数・返済比率・クレジット履歴・保証人の有無・居住形態など、さまざまな条件が総合的に評価されます。

審査に落ちたとしても諦める必要はなく、保証人の設定や条件の見直し、他社への申し込みなど、再チャレンジの方法はいくつもあります。特に、年収が低めの方でも、中古リースやオプションを最小限にしたプランを選ぶことで、コストを抑えてカーリースを始めることも可能です。

改めて、カーリースを検討する際のポイントを整理しておきましょう。

  • 年収だけでなく、他の審査項目も確認
  • 月額料金が手取りの30%以内かチェック
  • 審査に落ちたら「条件の見直し」と「保証人追加」も視野に
  • 中古車リースやメンテ最小構成などでコストを調整
  • 複数社を比較して、自分に合ったプランを選ぶ

年収に見合った無理のないプランを選ぶことが、カーリースを賢く活用する第一歩です。

リース料や契約条件をしっかり確認しながら、自分のライフスタイルや家計に合った車選びをすることで、費用を抑えつつも快適で安心なカーライフを長く楽しむことができるでしょう。

【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
ニコノリ 公式サイト
この記事の監修・執筆者
堺 彬

堺 彬

自動車運転歴15年のフリーランスライター。自身の運転歴を活かして、自動車関連の記事を執筆。自動車関連会社の人材コンサルタントの経験もあり、自動車が好きな人と企業のマッチングサポートを行なう。レンタカーを使って旅をする実体験から、最適なカーライフを提案するのが得意。