ディーラーとサブディーラーの違いとは?どっちが自分に合うか分かる選び方

ディーラーとサブディーラーの違いとは?どっちが自分に合うか分かる選び方

車を購入するときに「ディーラーとサブディーラー、結局どっちがいいの?」と迷う方は少なくありません。ディーラー、サブディーラーそれぞれにメリットがありますが、それぞれに強みと注意点があり、どちらが自分に合うかは目的やライフスタイルによって異なります。

この記事では、ディーラーとサブディーラーの違いやメリット・デメリットを整理し、自分に合った選び方を分かりやすく解説します。

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ディーラーとサブディーラーの基本的な違い

ディーラーとサブディーラー、どちらも新車や中古車を販売していますが、仕入れルートや契約関係、提供できるサービス内容には明確な差があります。

それでは、メーカー特約の有無や取扱ブランドの幅、アフターサービス体制という3つの視点から、その基本的な違いを整理していきましょう。

メーカー特約の有無

ディーラーとサブディーラーを分ける大きな違いの一つは、メーカーとの契約関係にあります。ディーラーは、自動車メーカーと特約店契約を結び、メーカーから直接新車を仕入れています。そのため、最新モデルの展示やメーカー純正オプションの提供が可能で、保証やキャンペーンもメーカーと連動して適用されるのが特徴です。

一方でサブディーラーはメーカーと特約契約を持たず、ディーラー経由で仕入れることが多い店舗です。そのため「正規ディーラー」という肩書きはありませんが、複数メーカーの車を扱える柔軟さが魅力です。

取扱ブランドの幅

ディーラーは特定メーカー専属のため、トヨタディーラーならトヨタ車のみ、日産ディーラーなら日産車のみを販売します。特定ブランドに強い安心感がある反面、他メーカーとの横並び比較ができません。

一方、サブディーラーは複数メーカーの車種を取り扱えるため、たとえば、「SUVを探したいが、トヨタとホンダの両方を見たい」といったニーズを1店舗で満たせます。中古車に関しても幅広いラインナップを揃えることが多く、ブランドに縛られない自由度が選ばれる理由のひとつになっています。

アフターサービス体制の違い

ディーラーとサブディーラーでは、購入後のアフターサービス体制にも両者の違いがあります。ディーラーは自社の整備工場を備え、メーカー研修を受けた整備士が点検や修理を担当します。純正部品を使った高品質な整備やリコール対応もスムーズに受けられる点は大きな安心材料です。

一方、サブディーラーも整備工場を併設している場合があります。しかし、店舗によっては外部工場へ委託するケースも少なくありません。そのため、サービスの質にはばらつきが出やすく、保証範囲や修理対応に違いが出ることもあります。

それぞれのメリット・デメリットを比較

ディーラーとサブディーラーには、それぞれ強みと弱みが存在します。そのため、どちらが優れているというよりも、利用する人の目的や重視したいポイントによって「合う・合わない」が変わるのです。

それでは、ディーラーとサブディーラーのメリット・デメリットをみていきましょう。

ディーラーのメリット・デメリット

はじめにディーラーのメリット・デメリットを挙げていきます。

ディーラーのメリット

ディーラーのメリットは、安心感と信頼性の高さです。メーカー直営もしくは特約店として運営されているため、最新モデルの取り扱いや純正パーツの供給がスムーズで、長期保証やリコール対応もしてもらえます。整備士もメーカー研修を受けているため、技術力の面でも信頼できます。加えて、残価設定ローンやメーカー独自のキャンペーンも利用できるのは大きな魅力です。

ディーラーのデメリット

デメリットは「価格の高さ」です。値引き幅が限定されることが多く、他メーカーとの横並び比較ができないため、条件交渉の自由度は低めとなっています。また、点検や車検費用もサブディーラーや一般整備工場に比べて割高になることがあります。

サブディーラーのメリット・デメリット

次に、サブディーラーのメリット・デメリットを挙げていきます。

サブディーラーのメリット

サブディーラーの最大のメリットは「価格と選択肢の幅」です。複数メーカーの車を取り扱えるため、競合車種を一度に比較でき、ユーザーにとって選びやすい環境が整っています。また、価格面では値引きに柔軟な店舗も多く、同じ車をより安く購入できる可能性があります。中古車の在庫が豊富な点も見逃せません。

サブディーラーのデメリット

デメリットとしては「保証やサービスのばらつき」が挙げられます。メーカー正規の保証が受けられないケースもあり、店舗独自保証に依存することも考えられます。そのため、購入前に「どこまで保証がつくのか」「整備はどこで行うのか」を確認しなければなりません。また、アフターサービスの品質は店舗ごとの差が大きいため、信頼できるサブディーラーを見極めることが重要です。

保証・保険の違い

ディーラーで購入した場合、メーカー保証がそのまま適用されます。新車なら3年保証(または走行距離制限つき)に加え、延長保証を選べるケースもあり、全国の正規ディーラーでサポートを受けられる点は大きな安心材料です。また、ディーラー系保険代理店を通じて自動車保険を契約すれば、事故対応から修理手配まで一括して任せることも可能です。

サブディーラーの場合は、メーカー保証が引き継がれることもありますが、すべての車両で保証が受けられるわけではありません。そのため独自保証や提携整備工場での対応になるケースも多いです。保険についても、代理店機能を持つ店舗はありますが、ディーラーのようにメーカーと一体化したサポート体制ではないため、内容の確認が必須です。

「どっち」にする?ディーラーとサブディーラーの選び方

ディーラーとサブディーラーの特徴を理解したうえで、実際にどちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。大切なのは「何を優先したいか」です。安心感を重視するのか、価格や選択肢の幅を重視するのかによって、最適な選び方は変わってきます。

それでは、目的別にディーラーとサブディーラーの選び方についてみていきましょう。

メーカー対応と安心重視ならディーラー

メーカーと直結しているディーラーは、やはり「信頼性」と「安心感」が最大の強みです。新車保証やリコール対応などのアフターサポートが充実しているため、長く安心して乗りたい人や、初めて車を購入する人に向いています。また、純正パーツを使ったメンテナンスや全国どこでも同水準のサービスを受けられる点も魅力です。

ブランドへのこだわりが強い人にとっても、ディーラーは心強い選択肢となるでしょう。

価格・車種の幅・柔軟性を重視するならサブディーラー

コストを抑えたい人や複数メーカーを比較して選びたい人にはサブディーラーが適しています。新車だけでなく中古車も取り扱いが多く、幅広い選択肢から希望に合った車を探せるのが魅力です。また、価格交渉に柔軟な店舗が多いのもサブディーラーの良さとなっています。

購入費用を重視する人や、「とにかく選択肢を広げたい」という人には大きなメリットがあります。

目的別の選び分け例

長く同じ車を乗り続けたい、ブランドやメーカーの安心感を優先したい、という人はディーラーを選ぶのがおすすめです。反対に、できるだけ安く購入したい、複数メーカーを比較してから決めたい、という人はサブディーラーが向いています。

また、2台目以降の購入で、すでに車に慣れている、特定メーカーにこだわらない、という場合はサブディーラーが選択肢を広げやすいでしょう。

まとめ

ディーラーとサブディーラーには、それぞれに強みと弱みがあり、どちらが正解ということはありません。大切なのは、自分のライフスタイルや重視するポイントに合った選択をすることです。車の購入は大きな買い物だからこそ、購入後のサポート体制やコスト面まで含めて検討することが大切です。

今回紹介したポイントを参考に、自分にとって最適な販売店を見極め、納得のいく一台を手に入れましょう。

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この記事の監修・執筆者
河野みゆき

河野みゆき

自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。