カーリース契約中に転勤が決まったらどうすればいい?

カーリース契約中に転勤が決まったらどうすればいい?

カーリースを契約している最中に、転勤が決まることもあるでしょう。その際、「カーリース契約中の車はどうすればいい?」「引っ越し先でも使える?」「解約はできるの?」といった、疑問や不安を抱く人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、カーリース契約中に転勤が決まった場合の対応方法や手続きに加え、注意点についてわかりやすく解説します。さらに、転勤が多い方に向けたカーリース契約の選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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カーリース契約中に転勤が決まったときの対応

ここでは、カーリース契約中に転勤が決まったときの対応として、以下の3つのパターンを紹介します。

  • リース契約を継続する
  • 引っ越し先で住所変更・登録変更を行う
  • リース車を返却・中途解約する

リース契約を継続する

引っ越し先でも今の車をそのまま使用し続けるという選択肢があります。

カーリースの契約は全国対応が可能な会社が多く、住所変更の手続きさえ行えば、原則としてどこに引っ越しても車の利用は継続可能です。ただし、カーリース会社やプランによって制限や条件が設けられているケースもあります。

また、メンテナンスできる店舗が限定されている場合があり、引っ越し先でのサポート体制が弱くなることもあるでしょう。

引っ越し先で住所変更・登録変更を行う

継続して車を使用する場合でも、車の登録住所やナンバーを変更する必要があります。とくに、運輸支局の管轄が変わる場合には、ナンバープレートの変更が必要になるため、引っ越し後は速やかに手続きを行わなければなりません。

リース車を返却・中途解約する

引っ越し先で車が不要になった、もしくは車を持っていけない場合には、リース契約の中途解約や早期返却を検討することになります。

ただし、カーリースは原則として契約期間の途中解約が認められていない場合が多く、仮に解約する場合でも、違約金や残りのリース料の一部または全額の支払いが発生する可能性があります。

中途解約を検討する場合は、契約書に記載されている「中途解約条項」や「精算ルール」をよく確認し、リース会社に直接相談した上で進めるのが安心です。

必要な手続きと注意点

ここでは、それぞれの対応ごとに必要な手続きと注意点について解説します。

継続利用:駐車場確保・メンテナンス拠点の変更

転勤先で車を使い続ける場合には、車庫証明を取得できる駐車場があるかどうかが重要なポイントとなります。

都心部や集合住宅では、そもそも駐車場がなかったり、空きがなかったりするケースもあります。そのため、引っ越し前に駐車場の確保ができるかを必ず確認しておきましょう。

また、契約プランに点検・整備・オイル交換などのメンテナンスが含まれている場合は、引っ越し先でサービスを受けられるかを確認しておく必要があります。とくに、地方や郊外では、提携店舗が少ない場合もあるので、リース会社に問い合わせて、対応可能な拠点の有無を事前に確認しておきましょう。

住所変更・登録手続き:車検証・車庫証明・ナンバーの扱い

転勤先が現在の運輸支局の管轄区域外である場合、ナンバー変更が必要です。車検証に記載されている使用の本拠(住所)と実際の居住地が一致していないと、車庫証明や自動車保険に影響が出る可能性があります。

以下の手続きが必要となります。

  • 【車庫証明】…新住所で取得し、保管場所の証明として使用
  • 【住所変更】…運輸支局で車検証上の住所を変更
  • 【ナンバー変更】…新しいナンバープレートを取得
  • 【保険の住所変更】…任意保険・自賠責保険の情報も更新

自分でも手続きできますが、時間と労力がかかってしまうので、カーリース会社や行政書士に相談するといいでしょう。

中途解約:違約金・残月支払い・車両の精算

カーリース契約は原則として途中解約不可ですが、どうしても解約が必要な事情がある場合は、以下のような費用負担が発生することがあります。

  • 違約金:契約内容によって金額は異なる
  • 残リース料の清算:契約残月数に応じた費用
  • 原状回復費用:傷・へこみ・喫煙臭などの修復費

契約満了前に解約することで、結果的に数十万円以上の請求が発生するケースもありますので、しっかりと確認しましょう。

転勤前後で確認すべきチェックリスト

ここでは、転勤前後で押さえておきたいチェックリストを見ていきましょう。

契約書の確認

まずリース契約書をしっかりと読み直しましょう。とくに、以下のポイントについてはしっかりと確認しましょう。

  • 中途解約の可否と条件
  • 契約満了までの残期間と残額
  • 住所変更に関する手続きの記載
  • 付帯サービス(メンテナンス、保険など)の範囲

自分で判断が難しい場合は、カーリース会社に確認することをおすすめします。

駐車場・車庫証明の可否を調べる

転勤先住所で、車を駐車できるスペースがあるか、かつ車庫証明が取得できるかをチェックしましょう。また、月極駐車場を利用する場合は、使用承諾書などの書類が必要になることもあります。

リース会社の対応可能拠点を確認する

転勤先での整備・点検・車検対応がスムーズに行えるかどうかは、カーリースを継続利用するうえで非常に重要なポイントといえるでしょう。

カーリース契約の中には、指定の整備工場や提携ガソリンスタンドでのみメンテナンスを受けられるタイプもあります。新しい居住地がサービス対象エリア外の場合、メンテナンス費用を自己負担することになる可能性もあるため、注意が必要です。

保険・税金・車検の住所変更の準備を行う

車に関する公的な登録情報(自動車税の送付先や保険の契約住所など)は、すべて最新の住所に変更する必要があります。

  • 【自動車税】…都道府県が変更になると課税元が変更される。
  • 【任意保険(自動車保険)】保険会社に住所変更を届け出ないと、万一の際に保険金が支払われない可能性がある。
  • 【自賠責保険】…契約住所と車検証の住所を一致させる。
  • 【車検時期】…新しい地域で車検を受ける予定がある場合、そのタイミングで手続きをまとめて行うとスムーズ。

転勤が多い人におすすめのリース契約タイプ

ここでは、転勤が多い人におすすめのカーリース契約プランを紹介します。

短期契約・途中解約オプション付きプラン

通常のカーリースは3年、5年、7年など長期契約が主流です。しかし、昨今は1年〜2年などの短期リースプランや、途中解約ができるオプション付きのプランも増えています。

こうしたプランなら、万一転勤が発生しても、以下のようなメリットがあります。

  • 解約時の違約金を抑えられる
  • 契約期間が短いため柔軟に乗り換えられる
  • 状況に応じて次回の契約を再検討できる

転勤がある可能性はあるものの、車は必要な方にとって、リスクを最小限に抑えられる選択肢といえるでしょう。

全国対応サービスや拠点網が広いリース会社を選ぶ

転勤先が全国どこになるかわからない方は、リース会社選びが重要です。

具体的には以下のような特徴を持つ会社を選ぶと安心です。

  • 全国に整備・点検対応のネットワークがある
  • 引っ越し・転勤に伴う住所変更などをスムーズにサポートしてくれる
  • 中途解約や車両乗り換えに柔軟な対応をしている

契約前に、「転勤がある場合でも対応可能か?」を相談してみるのもいいでしょう。契約後に慌てないよう、契約内容とサポート体制を確認しておくことが、安心してカーリースを利用するためのポイントです。

まとめ

カーリース契約中に転勤が決まったしまうこともあるでしょう。転勤先でも継続して車を使用したい場合や、車を使用しなくなったので解約したいと考える人もいるでしょう。

カーリース契約は、原則として途中解約ができません。カーリース業者によっては途中解約に対応してくれるケースがあるものの、中途解約の違約金が発生するケースが一般的です。なお、転勤先でも継続して車を利用する場合は、住所変更などの手続きが必要となります。

手続きについては、カーリース会社と相談したうえで進めていきましょう。

【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
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この記事の監修・執筆者
岡本 修

岡本 修

自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。