カーリースの車検はどこでやる?おすすめの方法と費用相場

カーリースを利用中の人やこれからリースを検討している人が、「車検はどこで受けるのか?」と疑問を感じることは多いです。月額料金に車検費用が含まれているプランもあれば、車検依頼から完了まで容易です。しかし、制約もいくつかありプランの違いによって手間や費用、安心感は大きく変わります。
この記事では、カーリース車両の車検をどこで受けるべきかという基本から、メンテナンス付きプランとの違い、費用相場、メリット・デメリットまでを解説していきます。
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カーリースにも関係のある車検とは?
カーリースを利用していると「車検ってどうなるの?」と疑問に思う人も多いです。購入した車とは異なり、リース車はリース会社が所有するものですが、定期的な点検、整備である「車検」はやはり必要になります。
それでは、そもそも車検とは何か、どのタイミングで必要になるのか、どれくらいの費用がかかるのかといった車検の基本事項についてみていきましょう。
車検の目的
車検とは「自動車検査登録制度」の略称で、日本の道路交通法に基づき、自動車の安全性と公害防止性能を定期的に確認するために義務付けられている制度です。検査では、ブレーキやライトの作動確認、タイヤの摩耗状態、排出ガスの濃度などが細かくチェックされます。これはカーリースであっても例外ではなく、たとえ所有者がリース会社でも、公道を走行する以上は法律上の義務として車検を受けなければなりません。
適切に車検を受けることで、安全確保と社会全体への影響軽減が図られます。
一般的な車検のタイミング
新車を購入した場合、初回の車検は登録から3年後、その後は2年ごとに受けますが、これはカーリースも同じです。たとえば、5年契約のカーリースなら、契約期間中に2回の車検を受けなければなりません。ただし、リース契約の満了時期が車検の直前と重なる場合は、リース会社の判断で車検が省略されることもあります。
逆に、リース契約期間中に車検時期が含まれている場合は、必ず定められた時期に受ける必要があります。車検切れの車は公道を走れないため、リース車といえども注意が必要です。
車検にかかる費用の内訳
車検の費用は大きく2つに分かれます。1つは「法定費用」と呼ばれるもので、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などが含まれます。これらは国に支払うため、どの業者でもほぼ金額は変わりません。
もうひとつは「整備費用」で、ブレーキやライトの点検、オイル交換、部品交換などの実作業にかかる費用です。整備費用は、車の状態や整備の内容によって金額が大きく異なります。カーリースのなかには、この整備費用や法定費用をすべて月額に組み込んだ「メンテナンスパック」がプランとなっている契約を設けています。
カーリースの車検はどこでやる?
カーリースでの車検の取り扱いは契約形態によって大きく異なりますが、どのような方法があり、それぞれにどんな特徴があるのかを知っておくことは、賢いカーリース利用に欠かせません。
それでは、カーリース車両の車検をどこでおこなうのか、どういった方法でおこなうのかみていきましょう。
車検付きプラン(メンテナンスパック)
カーリースには、車検が月額料金に含まれている「メンテナンスパック」プランを提供しているリース会社も多くあります。このプランでは、契約期間中の定期的な点検費用が月々の支払いに含まれており、家計の負担を軽減することが可能です。
また、車検の際にかかる法定費用や整備費用もすべてパッケージになっていることが多いため、予算管理がしやすくなっています。車検を受ける場所もリース会社の提携工場に指定されることが多く、事前に整備士によるチェックや調整が行われるため、安心して任せられるでしょう。
車検の手続きもリース会社が代行してくれるため、手間も少なく車を預けておくだけで完了することができます。
自分で手配する
メンテナンスパックに車検が含まれていない場合、車検依頼は利用者自身がおこなうことになります。カーリース会社によっては、特定の工場での車検を推奨することもありますが、基本的には自分で整備工場を選ぶことが可能です。
自分で車検を依頼する場合、ディーラーや整備工場などf複数から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することができるため、コストを抑えることができます。しかし、手間がかかるうえにカーリースの場合、リース契約に基づいた整備をおこなうことが求められるため、契約内容を確認し、リース会社の規定を守らなければなりません。
そのため、車検の品質や整備状態についても含めて依頼先の選択には注意が必要です。
カーリースの車検に関するメリットとデメリット
カーリースにおける車検は、一般的な車の所有とは異なる仕組みがあり、それに伴ってメリット・デメリットも変わってきます。車検付きのメンテナンスプランを選べば、日常のメンテナンスから車検までトータルでカバーされ、費用の予測もしやすくなりますが、自由度が制限されたり、月額費用が割高になる恐れもあるのです。
それでは、カーリースの車検についてメンテナンスプランを選択した際のメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット
カーリース契約には車検やメンテナンスに対し、便利なサービスが用意されていることが多く、利用者にとってさまざまなメリットがあります。
メンテナンス費用が含まれている
カーリースで車検付きのプランを選べば、車検費用はもちろん、オイル交換やタイヤローテーション、バッテリー交換といった定期的なメンテナンス費用もパックに含まれることが多いです。これにより、突発的な出費を抑えられ、計画的なカーライフが実現しやすくなります。
手続き代行で手間がかからない
車検は書類準備から予約、持ち込み、引き取りまで多くの手間がかかります。しかし、カーリースではこうした手続きをリース会社が代行してくれることが多く、忙しい方や車の知識が少ない方でも安心して任せられます。
安心して任せられる整備環境(提携工場)
リース会社は、提携の整備工場やディーラーと契約していることが多く、経験豊富な整備士による点検、整備が受けられます。リース車専用の管理システムを通じて整備履歴も管理されているため、安全性・信頼性の高いサービスが受けられるのも大きなメリットです。
デメリット
メリットが多いカーリースですが、人によってはデメリットになることもあります。デメリットを理解したうえで契約することが、車検を含めトラブルを回避することが可能です。
自分で整備工場を選べない
車検付きプランでは、リース会社が指定する提携工場での車検となるため、個人的に信頼できる工場を利用したいと考えている人には不便に感じることがあります。また、価格交渉や整備内容の選択肢も限られる場合があるため、事前の確認が不可欠です。
月額費用が高くなる
メンテナンスや車検費用が月額料金に含まれている分、車両本体のみのリースよりも費用が割高になる傾向があります。結果的に、あまり走行距離が多くない人や、維持コストを最小限に抑えたい人にとっては不向きと感じることもあるかもしれません。
自由度が少ない
リース契約中は走行距離や改造など、いくつかの制約があります。車検も含めてリース会社の規定に沿って整備を受ける必要があるため、「自分の好きなように車を管理したい」というタイプの人には、やや不自由に感じられるかもしれません。
まとめ
カーリースの車検に関しては、リース契約の内容次第で費用や手間のかかり方が大きく変わります。メンテナンスパック付きプランを選べば、車検の時期や整備の手配を心配する必要がなく、提携工場による確実な対応が受けられるでしょう。一方、自分で工場を選びたい人にとっては、自由度の低さがデメリットに感じることもあります。どちらの方法を選ぶにしても、カーリース契約前に「車検をどこで受けるか」「費用がどこまで含まれているか」をしっかり確認することが大切です。
カーリースを検討する際は、車検も含め自分に合ったプランを見極め、快適で無駄のないカーライフにつなげていきましょう。
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- この記事の監修・執筆者
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河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。