「必要ない」は危険!カーリースで任意保険に入るべき4つの理由

カーリースの利用を検討する際、「任意保険は必要ないのでは?」と思っている人がいます。しかし、カーリースは返却時の原状回復が条件のひとつです。事故時の修理費や日常利用中のトラブルなど、予期せぬ出費は自己負担となることも多く、車両保険を含む任意保険に加入していないと思わぬ負担が重くのしかかることも少なくありません。それでは、どのような補償があればいいのでしょうか。
この記事では、カーリースで任意保険に入るべき理由や返却時のリスクについて解説します。
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任意保険なしでも運転はできる?
カーリースでも自賠責保険だけで走行可能ですが、それだけで十分かというと話は別です。まずは、基本的な保険の仕組みとリース契約における注意点を押さえておきましょう。
自賠責保険だけで走行可能
自賠責保険は、人身事故の被害者に対する最低限の補償を目的としています。つまり、事故で相手がケガをした場合には補償されますが、車両の損害や相手方の物損は対象外です。そういった面からすると法的には走行可能ですが、現実的なリスクは非常に高いといえます。
リース会社の契約条件を確認
多くのカーリース会社で、任意保険への加入を契約条件としています。加入していない場合、契約自体ができなかったり、契約解除のリスクがあったりするため、事前に確認することが大切です。なかでも、車両保険を含む任意保険加入を必須としている会社もあるため、契約前に条件を確認しておきましょう。
返却時に自己負担が発生するリスク
カーリースの最大の特徴は、契約満了時に車を返却する点です。ここで小さなキズや凹みがあるだけでも、高額な原状回復費用を請求されることがあります。日常的な使用でも、ちょっとした事故や飛び石で車が傷つくことは珍しくありません。
それでは、原状回復にかかる費用や相場についてみていきましょう。
原状回復費とは何か?
原状回復費とは、契約終了時に車を借りた状態に戻すための修理費用です。リース会社によって査定基準は異なりますが、一般的には小さなキズやヘコミでも費用が発生します。たとえば、ドアの小さなへこみやバンパーの擦り傷でも、修理費が数万円程度かかることがあります。
キズや凹みによる追加費用の相場
実際にリース利用者の例では、リース車の返却時のチェックは厳しく、小さな傷でも高額になる、ということを理解しておく必要があります。
主な修理内容と追加費用相場は、以下のとおりです。
| 損傷箇所・内容 | 修理内容 | 費用相場(目安) |
|---|---|---|
| バンパー擦り傷 | 塗装・交換 | 2万円~10万円 |
| ドアのへこみ | 板金・塗装(デントリペア含む) | 2万円~15万円 |
| フロントガラスのひび | 補修または交換 | 5万円~15万円 |
| 塗装の剥がれ・広範囲の傷 | 再塗装・パネル交換 | 10万円~ |
このように、たとえ軽微な損傷であっても数万円単位、場合によっては10万円を超えることもあります。また、上記のような修理は任意保険でカバーできますが、内装の汚れやホイールの損傷など保険対象外の修理は自己負担となります。
カーリースで必須の任意保険の種類
カーリースを利用する場合、契約期間中は自分の車と同じように安全に運転する必要があります。特に、リース車は返却時に原状回復が求められるため、事故の際に修理費用をカバーできる任意保険への加入は必須です。
それでは、カーリース利用時に最低限押さえておきたい任意保険の種類について詳しくみていきましょう。
対人賠償責任保険
対人賠償責任保険は、事故で他人を死傷させてしまった場合の補償をする保険です。自賠責保険でも最低限の補償はありますが、上限があり高額な賠償には対応できません。重大事故を起こした場合には数千万円〜億単位の賠償が発生することもあり、自賠責だけではカバーしきれない賠償金をカバーしてくれます。そのため無制限での補償が基本となっています。
対物賠償責任保険
対物賠償責任保険は、事故で他人の車や建物、ガードレール、店舗などを壊してしまった場合の損害を補償する保険です。店舗や電柱などを壊した場合は、修理代だけでなく営業損失や復旧にかかる費用も請求される可能性があります。こうした賠償額は高額になることも多く、対物保険も無制限の補償額を設定するのが一般的です。
人身傷害保険
人身傷害保険は、契約者本人や同乗者が事故によってケガを負った場合の治療費や休業損害、後遺障害などを補償します。相手の過失割合に関係なく、実際にかかった費用を保険会社が支払ってくれるのがメリットで、交通事故における被害者、加害者双方のリスクに備えることができます。運転中や同乗者の安全を守るために加入しておくと安心です。
車両保険
車両保険は、契約者自身の車が事故や災害、盗難、いたずらなどで損害を受けたときの修理費用を補償します。一般条件とエコノミーから選択が可能です。一般条件は、自損事故や単独事故など、幅広い補償があるのに対し、エコノミーは相手がいる事故など限定的な補償にとどまります。
任意保険に加入するメリットと具体的な理由
任意保険に加入することで、カーリースに関わるさまざまなリスクを軽減できます。
それでは、加入の具体的なメリットを詳しくみていきましょう。
事故やトラブル時の経済的負担を軽減
事故や接触トラブルの修理費用、相手方への賠償金は高額になることがあります。任意保険があれば、これらの費用を自己負担せずに済みます。もし、相手の車が修理代に100万円かかっても対物賠償責任保険で補償してもらえるので、経済的負担を恐れることはありません。
返却時の原状回復費用リスクをカバー
たとえ小傷やへこみでもリース満了時には原状回復をして返却しなければなりません。車費用は数万円〜10万円以上の請求が発生することがありますが、車両保険に加入していれば保険で補償されます。これにより、返却時の負担を大幅に減らすことが可能です。
安心して日常のカーライフを送れる
通勤、買い物、レジャーなどの日常利用中に万が一の事故が起きても、保険があることで安心して運転できます。さらに、家族や友だちが同乗する機会の多い場合には人身傷害保険があると精神的な安心感も大きくなります。
長期契約でも予算管理がしやすい
カーリースは、数年単位の契約が一般的です。長期間の契約であれば、事故や故障のリスクも積み重なります。任意保険に加入することで、月々のリース料と保険料で経済的負担を管理でき、突発的な出費を防ぐことができます。
まとめ
カーリースでは、自賠責保険だけではカバーできないリスクが多く存在します。返却時の原状回復費用や事故・修理費の高額リスクを考えると、車両保険を含む任意保険は必須です。安心してカーライフを送るためにも、リース契約時には任意保険の加入を検討しましょう。
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- この記事の監修・執筆者
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河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。

