カーリース車にペットを乗せてもよいか?知っておきたい4つのポイント

カーリース車にペットを乗せてもよいか?知っておきたい4つのポイント

カーリースを利用する際、多くの人が気になっている「愛犬や愛猫を車に乗せても大丈夫なのか」という点があります。ペットは大切な家族の一員であり、旅行や日常のお出かけにも一緒に連れて行きたいと思うのは自然なこと。しかし、カーリースは“借り物の車”という性質上、利用ルールや返却時の査定が大きく関わってきます。

そこで、この記事では、カーリース車にペットを乗せる際に確認しておきたいポイントについて4つの観点から解説していきます。

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ペットはカーリース車に乗せてもよい?

カーリース車にペットを乗せられるかどうかは、リース会社や契約内容によって異なりますが、一般的にはペット同乗が全面的に禁止されているわけではありません。しかし、返却時の状態に関する規定があり、契約によっては制限が設けられているケースもあります。

それでは、契約前に必ず押さえておくべきポイントをみていきましょう。

契約前に必ず確認すべき「ペット同乗可否」

まず重要なのは、契約前にペットを乗せる可否をリース会社に確認することです。公式サイトに明記されていなくても、担当者に問い合わせればルールを説明してもらえます。多くの会社は「ペット同乗そのものは禁止していないが、汚れや臭い、傷などは原状回復費用の対象になる」としています。したがって、乗せること自体は可能でも、返却時のリスクを理解しておくことが欠かせません。

ペット同乗が禁止されるケース

一部のリース会社やプランでは、ペット同乗が禁止されていることもあります。なかでも、法人契約や高級車のリースでは、車内の状態をシビアに管理する必要があるため、動物の毛や臭いによる影響を懸念しているのです。また、明確に禁止されていなくても、契約約款の中に「著しく車内を汚損・損傷させる行為は禁止」と書かれている場合があり、これにペット同乗が含まれると判断されることもあります。

見落としがちな「契約書の注意書き」

契約前に見落としがちなのが、契約書や利用規約の細かい注意書きです。表面的なパンフレットや説明では「ペット同乗OK」と思っても、実際の契約書には厳しい条件が付いていることもあります。

たとえば「返却時に臭いが残っている場合は消臭費用を請求する」「毛の付着が取れない場合は内装クリーニング費用を請求する」といった条項です。契約前には必ず原本を確認し、不安があれば担当者に明確な回答をもらいましょう。

原状回復費用や残価精算のリスク

ペットをカーリース車に同乗させる際に最も注意したいのが、返却時の原状回復費用です。リース車は、契約終了時に返却するのが基本であり、その時点での状態が査定に大きく影響します。

それでは、原状回復費用や残価精算のリスクについてみていきましょう。

汚れや毛の付着による追加請求

シートやカーペットに付着した毛は、掃除機やコロコロでは完全に取りきれないことが多く、専門的なクリーニングが必要になる場合があります。また、ペット特有の体臭や排泄物の臭いが残っていると、消臭、清掃費用として数万円単位の請求を受けるケースも少なくありません。

特に、夏場や長距離ドライブでは臭いが車内に染みつきやすく、リスクが高まります。

引っかき傷やシート破れのリスク

犬や猫の爪によるシートの引っかき傷、またはシート表面の破れにも注意が必要です。革シートの場合、補修に高額な費用がかかり、布シートでも部分交換になると数万円以上かかることがあります。小型犬や猫でも飛び跳ねたり、爪を研いだりすることで思わぬダメージを与えることがあるため、日常的にペットを同乗させるなら予防策を講じることが不可欠です。

残価精算方式の注意点

一般的なカーリースには「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」があります。オープンエンド方式では、契約満了時に想定残価と実際の査定額との差額を精算します。この場合、ペットによる汚れや傷で査定額が下がれば、その分が利用者の負担になるのです。クローズドエンド方式なら基本的に追加精算はありませんが、その分月額料金がやや高めに設定されている場合もあるため、契約前に仕組みを理解して選択することが重要です。

ペットと快適&安全に同乗するための工夫

ペット同乗を認めているカーリース会社であっても、そのまま乗せてしまうと返却時のリスクが大きくなります。リスクを回避するためにも、車内を守りつつペットと快適にドライブするための工夫を取り入れることが大切です。

それでは、 ペットと快適・安全に同乗するために工夫すべきことについて挙げていきます。

ケージやキャリーケースを活用する

最も基本的で効果的な方法は、走行中はケージやキャリーケースに入れて乗せることです。安全面でもペットの飛び出しや事故を防げるうえ、シートや床への直接的な汚れを防止できます。短距離だけでなく長距離移動でも、ケージの中にクッションやブランケットを敷いておけば快適に過ごせます。

シートカバーやマットで車内を保護

車内に直接ペットを乗せる場合は、防水性・防汚性のあるシートカバーやマットを利用すると安心です。ホームセンターやネット通販でも手軽に購入でき、装着や取り外しも簡単に行えます。ラゲッジスペースにペットを乗せる場合は専用のマットを敷くことで、抜け毛や汚れを防げます。

車内の温度・換気対策を忘れずに

夏場の車内は想像以上に高温になり、ペットにとって命の危険につながることもあります。エアコンを適切に使うだけでなく、換気や窓の開閉も工夫して快適な環境を保つことが大切です。また、休憩中に車内にペットを残すことは絶対に避けてください。ドライブ中も定期的に休憩を取り、水分補給を心がけましょう。

車がもらえるリースとは?

「ペットと一緒に気兼ねなくカーライフを楽しみたい」という人に注目されているのが、もらえるリースです。これは、契約満了後に車がそのまま自分のものになるリース方式で、返却や査定を気にする必要がありません。

「もらえるリース」とはどんな仕組み?

通常のリースでは契約終了後に車を返却します。しかし、もらえるリースでは契約期間を終えると車が利用者の所有物になるのです。残価精算や原状回復費用を心配する必要がないため、ペット同乗による汚れや傷も気にせず使えるのが大きなメリットといえるでしょう。

ペットと過ごす車をマイカー感覚で利用できる

返却を前提としないため、シートにペット専用のカバーを付けたり、ラゲッジスペースをペット仕様に改造したり、自由度が高まります。もらえるリースは、カーリースと車の購入、両方のいいとこ取りができるプランであり、マイカー感覚で気兼ねなく利用できる点が魅力です。

ペットとの長期利用を考える人におすすめ

ペットとの生活は長期的に続くものです。毎週末のドライブや旅行などで頻繁に利用する人にとって、返却時の不安がない「もらえるリース」が理想的です。費用面でも無駄が少なく、安心してカーライフを楽しめます。

まとめ

カーリース車にペットを乗せること自体は多くの会社で可能ですが、返却時の原状回復費用や残価精算のリスクを考慮する必要があります。契約前に同乗可否を確認し、契約書の細部まで目を通すことがトラブル防止につなげましょう。さらに、ケージやシートカバーの活用、温度管理などの工夫を取り入れることで、快適かつ安全にドライブを楽しめます。

愛するペットと快適に過ごすためには、契約前の確認と日常の工夫が欠かせません。正しい知識を持ってカーリースを利用すれば、安心してペットとのドライブを楽しんでください。

【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
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この記事の監修・執筆者
河野みゆき

河野みゆき

自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。