カーリースの「もらう」と「買い取り」の違いは?それぞれのメリットと注意点

カーリースは、毎月定額で新車に乗れる便利なサービスとして人気を集めています。しかし、カーリース契約の終了時には車を返却しなければなりません。そこで、注目されているのがリース終了後に「もらう」または「買い取る」という選択肢です。どちらも車を自分のものにすることができる方法ですが、その仕組みや費用、メリット・注意点には大きな違いがあります。
この記事では、カーリース終了時のもらうと買い取りについて、メリットと注意点をわかりやすく解説していきます。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
- ニコノリ 公式サイト
- 目次
「もらえるカーリース」のメリットと注意点
もらえるカーリースは、リース契約終了後に車がそのまま自分のものになるという魅力的なプランです。しかし、一見お得に見えるこのプランにも、契約内容によっては見落としがちな注意点が潜んでいます。
それでは、もらえるカーリースの仕組みとともに、メリットと注意点を具体的にみていきましょう。
「もらえるプラン」の最大の魅力
もらえるカーリースとは、契約終了時にリースしていた車を追加費用なし、もしくはごく少額で譲渡してもらえる仕組みを指します。通常のリース契約では車両を返却するのが基本ですが、もらえるプランでは契約満了と同時に車が自分のものになるのが最大の魅力です。
このプランのメリットは、毎月の支払いが明確でありながら、将来的に車が手に入るというお得感といえるでしょう。車を返却する手間が省け、リース中に気に入った車をそのまま長く乗り続けたい人にとっては非常に魅力的なプランです。
契約条件に隠れた落とし穴
一方で、もらえるとはいっても無条件でもらえるわけではありません。契約時に設定された走行距離制限や、車両の状態(傷や汚れなど)によっては追加費用が発生するケースもあります。また、月額料金は通常のリースよりもやや高めに設定されていることが多いです。そのため、結果的に総支払額が高くなるケースもあります。
さらに、リース期間が長期(7年〜9年)に設定されているプランも多く、途中解約が難しいという点に注意しなければなりません。
もらうプランが向いている人
もらうプランは、同じ車を長く乗り続けたい人に向いています。たとえば、通勤や買い物など日常の移動が中心で、年間走行距離が多くない人、車の状態を大事に保てる人には特におすすめです。また、車検やメンテナンスがセットになっている場合もあり、手間を減らしたい人にも向いています。
ただし、途中で車種を変えたい、短期で乗り換えたいと考えている人にはあまり向きません。
リース車を買い取るメリットと注意点
カーリースでは、リース期間が終わったあと、気に入った車をそのまま自分のものにできる「買い取り」という選択肢があります。これまで乗り慣れた車を手放すことなく所有できるのは大きな安心感となるでしょう。しかし、買い取りにはメリットだけでなく、注意しておきたいポイントもあります。
それでは、リース車を買い取る際の具体的なメリットと、契約前に確認すべき注意点についてみていきましょう。
気に入った車をそのまま所有できる
リース車を買い取る最大のメリットは、リース期間を通して使用してきた車に愛着が湧き、そのまま手放したくない場合でも、買い取って所有できる点です。さらに、購入のタイミングで名義が自分に変更され、それ以後は走行距離も気にせず自由に使えます。
契約中には制限のあったカスタマイズも可能となり、車検や保険も自分で選んで自由に管理できます。
買い取り価格や査定で注意すべきポイント
買い取りには査定が伴い、契約終了時点での車両の状態によっては、想定よりも高額な買い取り費用が発生する場合があります。特に、事故歴や大きな損傷、過走行などがあると査定額が下がる可能性があるため注意が必要です。
また、買い取り金額が明示されていない契約では、あとから高額請求がくることもあるため、契約前に「買い取り価格が明示されているか」を確認しておかなければなりません。
購入後のメンテナンス・車検の扱いは?
もらうプラン同様、リース契約中はメンテナンスパックが含まれていた場合でも、買い取った後はすべて自己負担になります。車検費用やオイル交換、タイヤなどの消耗品の交換費用も含め、維持費を自分で見積もっておくと安心です。
中古車としての耐用年数や修理費用のリスクも考慮し、買い取る価値がある車両かどうか見極めましょう。
「もらう」と「買い取り」の違い
もらうと買い取り、どちらもリース車を最終的に自分のものにする手段ですが、その仕組みや費用、自由度には明確な違いがあります。この違いを認識しておかなければ、契約満了後のトラブルにもつながりかねません。
それでは、もらうと買い取りの違いを所有権、費用、利用スタイルの観点から比較し、自分に合った選び方を見極めるためのポイントについてみていきましょう。
所有権と費用面の明確な違い
もらう場合は、リース契約期間中の料金に車両代金が含まれており、リース期間満了時に所有権が移転します。一方、買い取りはリース契約終了時点で新たに費用を支払い、所有権を取得する仕組みです。
費用面では、もらうは総額で割高になる傾向があるものの追加費用が少なく、買い取りはリース料金が安めでも、最後に一括費用が発生することが多いです。
各プランの向き・不向きを見極めよう
もらうプランは、走行距離が少なく丁寧に乗る人に向いています。長期契約に抵抗がなく、車をずっと使い続けたい人に最適です。
一方、買い取りは短期契約後に判断したい人、ライフスタイルの変化を見越して柔軟に対応したい人に向いています。気に入ったら買い取るというスタンスで、比較的自由度が高いのが特徴です。
契約前に確認すべきチェックポイント
いずれのプランも、契約前に内容をしっかり確認することが何より重要です。「所有権の移転時期」「追加費用の有無」「中途解約の可否」「車両の状態基準」など、細かな条件まで把握しておきましょう。
特にリース会社によって内容が異なるため、複数の会社を比較し、自分のニーズに合ったプランを選ぶことが失敗を防ぐコツです。
まとめ
カーリースのもらうと買い取りは、どちらも契約満了後に車を手に入れられる手段ですが、仕組みや費用、向き・不向きには明確な違いがあります。長く同じ車に乗りたい人にはもらうプラン、契約後に判断したい人や自由度を重視する人には買い取りが向いています。それぞれのメリットと注意点を理解し、どちらが自分のライフスタイルや予算に合っているか見極めることがカーリースを契約するためのポイントのひとつです。
そのために、契約前には必ず詳細な条件を確認し、信頼できるカーリース会社を選びましょう。賢い選択をして快適なカーライフへの第一歩につなげてください。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
- ニコノリ 公式サイト
- この記事の監修・執筆者
-
河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。