カーリースの利用時に発生する追加料金とは?料金の仕組みと注意点を紹介

カーリースの利用時に発生する追加料金とは?料金の仕組みと注意点を紹介

「カーリースで追加料金が発生するのはどんな時?」「追加料金を払わないためにはどうすればいい?」などと気になっていませんか?

カーリースの追加料金は、契約中と契約終了後に発生する場合があります。契約内容をよく理解し、適切な利用を心がけることで回避可能です。

本記事では、カーリースの基本から契約中・契約終了後に発生する可能性のある追加料金について解説します。カーリースで追加料金を払わないための注意点もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

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カーリースの基本

カーリースは、新車を月々の定額で利用できるサービスです。通常3〜5年の契約期間で、車両の所有権はリース会社にあります。

カーリースの仕組み

カーリースの契約期間中は車両を自由に使用でき、期間終了後は返却または買取りを選択できます。カーリースは月額料金に車両代金や税金、保険料などが含まれており、初期費用は購入する時より安く抑えることが可能です。

契約期間中の車両維持費用の大部分が、月額料金でカバーされます。ただし、燃料費や駐車場代など、一部の費用はユーザー負担です。

月額料金に含まれる基本的な費用

カーリースの月額料金に含まれる基本的な費用をまとめると、以下のとおりです。

  • 車両代金(減価償却費)
  • 自動車税
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 登録費用
  • 任意保険料
  • メンテナンス費用
  • サポート費用

具体的に何が含まれるかは、リース会社やプランによって異なります。一部のオプションサービスは、別途料金が必要な場合もあるため、契約前の確認が必要です。

カーリース契約中に発生する追加料金

カーリースの契約中、初期費用とは別で以下の追加料金が発生する可能性があるため注意しましょう。

  • 早期解約手数料
  • 支払いの遅延料
  • 任意保険
  • 駐車場代
  • ガソリン代
  • 消耗品交換費用

詳しく解説します。

早期解約手数料

契約期間満了前に解約する場合、残りのリース料金の50〜100%程度の解約手数料が発生します。解約手数料が発生する理由は、リース会社の損失を補填するためです。

やむを得ず解約する場合は、事前にリース会社と相談し、最善の方法を探ることが重要です。契約の時点で解約が難しいと説明を受ける場合もあるため、事前に契約書を確認しましょう。

支払いの遅延料

月々のリース料金の支払いが遅れると、1日ごとに遅延料が発生します。契約書に明記されている場合が多く、支払いが遅れるほど料金は加算されていきます。

支払い遅延を避けるため、口座引き落としの設定や支払い日の管理を徹底することが大切です。

任意保険

任意保険料は通常、月額のリース料金に含まれていません。保険はあくまで任意ですが、年間で10万円前後の費用がかかる場合があります。

ただし、一部のリース会社では任意保険込みのプランを提供しているため、契約時に直接確認してみましょう。

駐車場代

駐車場代は通常、ユーザー負担です。都市部では月額1〜3万円程度かかる場合があり、カーリースの利用料金に毎月加算されます。

契約前に駐車場の確保と費用を確認し、月々の支出に組み込むことが重要です。駐車場を確保していない状態ではカーリースを利用できないため、車庫証明を事前に取得しておきましょう。

ガソリン代

ガソリン代はユーザー負担で、月間走行距離や燃費によって大きく変動します。たとえば、月間1,000km走行する場合、燃費10km/Lの車で月額約1.5万円程度かかります。

車種によって燃費は大きく変わるため、節約したい場合は燃費の良い車を選びましょう。

消耗品交換費用

タイヤやワイパー、バッテリーなどの消耗品の交換費用は、通常ユーザー負担となります。たとえば、タイヤ4本の交換で5〜10万円程度かかるのが一般的です。

車の中で使う消耗品は定期的なメンテナンスを行い、突然の高額出費を避けることが大切です。

カーリース契約終了後に発生する追加料金

カーリース契約終了時には、車両の状態や使用状況によって追加料金が発生する可能性があります。契約終了後に発生する可能性のある追加料金が、以下のとおりです。

  • 車両損傷修理費
  • 走行距離超過料金
  • 遅延返却料
  • 改造や装飾の原状回復費用
  • 車両返却時の燃料補充費
  • 予想残存価額を下回った場合の不足分

車両損傷修理費

契約終了時、通常の使用による劣化以外の損傷がある場合、修理費用が請求されます。もし大きな傷や凹みがある場合、修理に5〜10万円かかる事例も多いです。

修理費用の追加料金を避けるためにも、日頃から丁寧な取り扱いを心がけ、小さな傷はすぐに修理することが重要です。

走行距離超過料金

契約で定められた走行距離を超過すると、1km当たり5〜20円程度の追加料金が発生します。たとえば、10,000km超過すると50〜200万円の追加料金が発生する計算です。

そのため、契約時に適切な走行距離を設定し、定期的に走行距離をチェックすることが大切です。

遅延返却料

契約終了日を過ぎても車両を返却しない場合、1日ごとに遅延料が発生します。契約するカーリース会社によっては、1日ごとに高額の遅延料金を追加で請求する場合もあるため、事前の確認が大切です。

遅延返却料金を追加で支払わないためにも、返却日を事前に確認し、スケジュール管理を徹底しましょう。

改造や装飾の原状回復費用

車両に加えた改造や装飾は、契約終了時に原状回復が必要です。たとえば、ナビやドライブレコーダーを設置している場合、取り外さなくてはいけません。

もし車の専門家に依頼した場合、取り外し費用は数万円程度です。損をしないためにも、改造や装飾を行う際は契約終了時に原状回復ができるかを考慮することが大切です。

車両返却時の燃料補充費

車両返却時、ほとんどの場合において満タンでの返却が求められます。不足分は1L当たり200〜300円程度で請求され、ガソリンスタンドで入れるより割高です。

返却直前に給油すれば追加料金を避けられるため、返却前にガソリンを満タンにしておくことが大切です。

予想残存価額を下回った場合の不足分

リースする車の残価が契約者に公開されるオープンエンド契約の場合、車両の価値が予想残存価格を下回ると、差額を支払う必要があります。差額は数十万円に及ぶ場合もあるため、大きな負担です。

そのため、契約時に残価設定を確認し、適切な車種選択と丁寧な使用を心がけることが重要です。

カーリースで追加料金を払わないための注意点

カーリースで追加料金を最小限に抑えるためには、契約内容を十分に理解し、適切な車両管理を行うことが重要です。以下の点に注意すれば、予想外の出費を避けられます。

  • 追加料金が発生する条件を事前に確認する
  • 適切な契約プランを選ぶ
  • 契約で定められた走行距離制限を守る
  • 傷や破損を避ける
  • 予定残価と車両価値の差額に注意する

詳しく解説します。

追加料金が発生する条件を事前に確認する

契約書の細部まで確認し、追加料金が発生する条件を把握することが重要です。たとえば、走行距離制限や車両返却時の条件などを明確に理解しておきます。

追加料金が発生する条件を理解しておけば、普段も注意して運転するようになるため、負担がかかりません。不明点があれば、契約前にリース会社に質問し、書面で回答を得るのをおすすめします。

適切な契約プランを選ぶ

自身の使用状況に合ったプランを選択すれば、追加料金のリスクを軽減できます。たとえば、仕事だけでなくプライベートでも長距離を走るなら、走行距離制限が長めのプランを選択しましょう。

また、メンテナンスパックの有無や残価設定なども考慮し、総合的に判断することが大切です。最適なプランとオプションを選ぶことで、追加料金で損をしません。

契約で定められた走行距離制限を守る

カーリースを契約する際には、定められた走行距離制限を守りましょう。走行距離制限を超過すると、追加料金が発生します。

定期的に走行距離をチェックし、制限に近づいた場合は使用を控えるなどの対策が必要です。年間の走行距離を月別に割り振り、毎月の目標を設定することをおすすめします。

傷や破損を避ける

契約終了時の車両の状態によっては、高額な修理費用が発生する可能性があります。日頃から丁寧な取り扱いを心がけ、傷や凹みをつけないことが大切です。

また、定期的に洗車やワックスがけを行い、車両の状態を良好に保つようにしましょう。

予定残価と車両価値の差額に注意する

オープンエンド契約の場合、契約終了時の車両価値が予定残価を下回ると、差額を支払う必要があります。そのため、車種選択時に残価設定を確認し、適切な車両を選択することが重要です。

定期的なメンテナンスや丁寧な使用により、車両価値の低下を最小限に抑えられます。

まとめ

カーリースは便利なサービスですが、追加料金に注意が必要です。契約内容を十分に理解し、適切な車両管理を行うことで、予想外の出費を抑えられます。

走行距離制限の遵守や丁寧な車両管理、適切なプランを選択すれば追加料金の支払いをしなくてすみます。本記事を参考にして、カーリースを賢く活用してみてください。

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この記事の監修・執筆者
堺 彬

堺 彬

自動車運転歴15年のフリーランスライター。自身の運転歴を活かして、自動車関連の記事を執筆。自動車関連会社の人材コンサルタントの経験もあり、自動車が好きな人と企業のマッチングサポートを行なう。レンタカーを使って旅をする実体験から、最適なカーライフを提案するのが得意。