ジムニーシエラの内装や収納力は?人気の理由や魅力をあわせて紹介!
アウトドアで使うならジムニー!だけど軽四だから長距離移動や高速道路だと大変そう。
兄弟車にジムニーシエラがあるけどなにが違うの?
よく似たスタイルをしている2台ですが、じつはまったく別物と言っていいほどの違いがあります。
この記事では、ジムニーシエラとはどういう車なのか詳しく解説していきます。
ジムニーシエラの特徴に、グレードごとの内装や収納、そして兄弟車であるジムニーとの違いなどもあわせて紹介。気になる人は参考にしてもらえたら幸いです。
国内外から愛される世界最小クラスの本格オフロード車の魅力を知り、ジムニーとの違いを知れば、あなたにぴったりな車はどちらなのか選べることでしょう。
- 目次
ジムニーシエラの特徴は?
軽自動車のジムニーをベースに、いわゆる「普通車」規格で作られているのがジムニーシエラです。
主な違いはこの通り。
ジムニーシエラ | ジムニー | |
---|---|---|
排気量 | 1,460cc | 658cc |
全長 | 3,550mm | 3,395mm |
全幅 | 1,645mm | 1,475mm |
全高 | 1,730mm | 1,725mm |
タイヤサイズ | 195/80R15 | 175/80R16 |
一番の違いは排気量です。排気量658ccの軽規格であるジムニーに対し、ジムニーシエラは約1,500ccという大きな排気量のエンジンが搭載されています。
全長・全幅・全高とも普通車規格に拡大され、エクステリアは専用のバンパーのデザインを採用、樹脂製のオーバーフェンダーが装備されています。それにより走行安定性がジムニーより上と言えるでしょう。
逆に、タイヤサイズはジムニーより1インチ小さいサイズが採用されているので、タイヤに厚みがある分クッション性が増し、より乗り心地が良くなっています。
これらの違いによりジムニーシエラは、高い走破性に加え、長距離移動もジムニーより快適にこなせるモデルだと分かります。
ジムニーシエラのグレードごとの内装
過酷な操作環境でも確実に操作できるように内装が工夫されています。
乗り込んだ時すぐに気が付く水平基調のダッシュボード。これは車の傾きなど車両姿勢が把握しやすいようデザインされています。
運転席の正面には見やすい位置にメーターがあり、常時照明が採用されているので知りたい情報がすぐに見られ、頻繁に操作するスイッチなどはインパネ中央とステアリングに集約されており、押す・つまむ・握るすべてにおいて操作しやすいよう、適切な場所と大きさに配置されています。瞬時に知りたい、操作したいに応えるために作りこまれた内装と言えるでしょう。
エントリーモデルのJL
エントリーモデルとはいえ、乗る人にはうれしい快適装備が充実しています。現行モデルから初採用されたオートエアコンはもちろん標準装備です。
アウトドアユーザーはもちろん、日常でもお手入れしやすい撥水加工シートが採用されていますし、冬場にはなくてはならない、シートヒーターも前席に標準装備されているのも嬉しいポイントです。
ハイグレードのJC
JCグレードは快適装備に加え、インテリアの質感が高いモデルとなっています。
ドアハンドルやエアコン吹き出し口のリングにはメッキ加飾が施され、ステアリングオーディオスイッチ付き本革巻きステアリングが採用されています。
ステアリングスイッチの中にはクルーズコントロールシステムを操作するスイッチもあり、高速道路などでアクセル操作をしなくても、一定速を保って走行してくれます。
外装になりますが、LEDヘッドライトや15インチアルミホイール装備も重要な違いです。見た目や手触りで上級グレードだと分かります。
ジムニーシエラの魅力は?人気の秘密は?
唯一無二とも言える存在感が、国内外の人を惹きつけてやまない理由でしょう。
ジムニーシエラは現在の車に多い流線型のフォルムとは一線を画す、真四角と言ってよいほどの無骨なボディ。どこにでも行けて、帰ってこられる。一般の人は一生使わないであろう、明らかにオーバースペックな走破性も有しています。
さらに現行型は走破性はもちろん、乗り心地も大きく進歩し「ジムニーは乗り心地が悪い」という今までの常識を見事にくつがえしました。
先代ジムニーシエラから20年分の進化が凝縮されています。
大きく進化したのはそれだけではありません。前席まわり・後部座席・荷室スペースもいちから見直し、生まれ変わりました。
その進化を詳しく解説していきます。
運転席・助手席まわり
「快適性は二の次」と言われていたジムニーシリーズの「乗用車」としての進化がうかがえます。
フルオートエアコンやキーレスプッシュスタートシステムもジムニーシエラでは初採用となります。
さらにチルトステアリング採用により、上下35mm幅でハンドルの位置調整が可能となりました。
スズキセーフティサポートによる安全機能も充実。衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車線逸脱警報機能、踏み間違いによる誤発進抑制機能(AT車)、ふらつき警報など予防安全機能が十分装備されています。運転に自信のない人でも安心して乗れますね。
後部座席
後席に座る人の快適性も損なわれていません。
乗り心地を確保できるよう、座面形状と中のウレタンを工夫しています。撥水シート採用なのでアウトドアで濡れてしまった時はもちろん、飲み物をこぼしてしまった時にもふき取りしやすくなっています。
左右独立してリクライニングできる機能は12段階で調整可能です。さらに5:5分割で後席シートは前に倒せるので、荷室は完全フラットになります。
後席シートベルトはめずらしい脱着可能なバックルが採用されています。ベルト部分をすっきり収納できて、後席シートを倒して荷室を使う際の利便性に貢献します。
荷室スペース
ジムニーシエラの荷室スペースの大きな特徴は、色々な使い方ができる拡張性にあります。
まずラゲッジボックスが標準装備となっており、樹脂素材を使用した防汚タイプなのでアウトドアで使った汚れ物や濡れたものも放り込んでおけますし、その後のお手入れも簡単です。
荷室スペースの側面にはユーティリティーナットや荷室フックナットが装備されており、純正アクセサリーはもちろん、自分のアイデア次第で使い方が無限に広がります。
アクセサリーソケットも装備されているので、カメラのバッテリーなど充電できるのも嬉しいポイントですね。
ジムニーシエラの収納力はどれくらい?
後席を倒したら352Lの大容量の荷室が出現します。床面が完全フラットになるので荷物の積み下ろしもラクラク。
後席背もたれ裏側から荷室スペースまで樹脂素材が張られているので汚れにも強いです。
四角いボディにより荷室を余すことなく使えるので、9.5インチのゴルフバッグなら横に2個、ボストンバッグと一緒に積載できますし、登山道具なら2人分積めます。
荷室の内側の張り出しを小さくしたことで、横幅1,300mmというワイドなスペースを確保できました。
バックドアの開口部も大きくなりました。旧型ジムニーシエラと違い、テールレンズを横ではなく下側に配置したためです。
まとめ
現行ジムニーは従来の高い走破性に加え、乗り心地などの快適性も進化しました。
ジムニーシエラはさらに一回り大きいボディーサイズにより走行安定性を獲得、逆にジムニーよりタイヤをインチダウンさせたことで乗り心地を向上させています。
1,500ccの排気量は軽規格のジムニーとの違いは明らかなのですが、ジムニーシエラは開発段階で推奨速度130キロとされるドイツのアウトバーンに持ち込み試験しました。
問題ないことは実証済みなので、長距離移動する人はジムニーシエラがおすすめです。
気になる人はぜひ参考にしてみてください。
- この記事の執筆者
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今井祐樹
Tire1外資系自動車部品メーカーでシステムエンジニアとして7年の勤務経験があり、自動車業界に関する幅広い知見と過去にはレーシングカー開発にも従事した経験などから、記事執筆や監修を行う。プライベートでは、週末にドライブやモータスポーツを楽しむなど、様々なカーライフに沿った提案が得意。また、本業の傍らWebマーケターとして業界問わずWebを活用した集客支援なども行っており、約半年で売上を前年比2倍以上にした実績なども持ち合わせている。