カーリースの信販会社はどこがいい?最適な選択肢を見つけるためのポイント

カーリースの利用を検討している方から「審査が心配」という声をよく耳にします。車が欲しいと考えているものの「クレジットの審査に通らなかったことがある」「過去に金融関係でトラブルを抱えた」などの経験がある人にとって、審査は高いハードルと感じるでしょう。
しかし、市場には比較的審査基準が緩いとされる信販会社も存在し、多くの方にカーリースのチャンスを提供しています。
この記事では、カーリースを取り扱う信販会社のなかで、審査基準が緩いとされる会社や、どの会社があなたにとって最適な選択肢となり得るのかを詳しく解説していきます。
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カーリースにおける審査基準
カーリースは、車を所有せずマイカーと同じように利用できる方法として人気があります。しかし、リース契約には必ず審査があり、審査基準の内容は誰でも知りたいところです。
カーリース業界では、信販会社ごとに審査通過率が大きく異なることが知られています。銀行系信販会社の審査通過率が約60~70%である一方、独自審査を行う信販会社では80~90%の通過率を誇る会社もあります。この差が生まれる理由は、各社が重視する審査項目や基準に違いがあるためです。
それでは、カーリースの審査基準についてのポイントを挙げていきます。
信用情報のチェック
リース会社は、はじめに申し込む人の信用情報をチェックします。これには、信用偏差値(クレジットスコア)や過去の貸付履歴が含まれます。申し込む人のクレジットに対する履歴が良好であるほど、審査に通りやすくなるのです。
信用情報機関であるCIC、JICC、KSCでは、過去5年間のクレジットヒストリーが記録されており、延滞や債務整理の履歴がある場合は審査に影響します。ただし、延滞から5年経過すれば記録は削除されるため、時間の経過とともに審査通過の可能性は高まります。多くの信販会社では、軽微な延滞(1~2回程度)であれば審査対象から除外しない傾向にあり、現在の収入状況や返済能力を重視する姿勢を見せています。
収入の確認
収入が安定していることも審査基準の重要な要素です。カーリース会社は、申し込む人がリース料金を支払う能力があるかどうかを確認します。リース会社の一般的な審査では、収入証明書や雇用契約書などの提出が求められます。
年収については、一般的に200万円以上が目安とされていますが、これは絶対的な基準ではありません。月額料金との比率で判断されることが多く、年収の30%以内であれば審査通過の可能性が高いとされています。また、正社員以外の雇用形態であっても、パートやアルバイトで安定した収入があれば審査対象となります。特に、同じ職場で3年以上勤務している場合は、雇用形態に関係なく安定性が評価される傾向があります。
年齢と運転歴
リース会社により違いはありますが、申し込み人の年齢や運転歴も審査に考慮されます。特に、若年層や初心者ドライバーの場合、審査基準が厳しくなることもあるため、事前確認が必須です。
年齢制限については、下限が18歳(高校生は除く)、上限が75歳程度に設定されている会社が一般的です。高齢者の場合は保証人が必要になることが多く、運転歴が浅い場合は任意保険の加入条件が厳しくなる傾向があります。しかし、これらの条件をクリアできれば、年齢による極端な不利はないというのが業界の現状です。
車両保険の有無
カーリース契約には、車両保険が含まれているものもあります。しかし、一部のリース会社では、申し込み者が車両保険に加入しているかが審査の対象となります。特に、車両保険込みプランでない場合は、任意保険への加入が審査の前提条件となることがあります。
近年では、車両保険料込みのリースプランが主流となりつつありますが、保険料を抑えたい利用者向けに保険別契約のプランも用意されています。この場合、利用者自身で任意保険に加入する必要があり、保険会社からの加入証明書の提出が求められることがあります。
保証金や頭金の要求
一部の信販会社では、審査基準をクリアするために保証金や頭金の支払いを求める場合があります。これらの支払いを行えばリスクを軽減し、審査基準に反映させることが可能です。頭金の相場は車両価格の10~30%程度で、審査通過率の向上に効果的とされています。
頭金を支払うことで月額料金を抑えられるだけでなく、信販会社にとってはリスク軽減となるため、審査が有利に進む場合があります。ただし、カーリースの大きなメリットである「初期費用の軽減」を活かしたい場合は、頭金なしで審査に通る信販会社を選ぶことが重要です。
以上が、一般的なカーリースの審査基準のポイントです。ただし、リース会社ごとに基準は異なるため、申し込み前に各社の要件をよく確認することが重要です。また、審査基準が厳しい場合でも、他の選択肢があることを忘れずに、自分に最適なプランを見つけるよう努めましょう。
リース会社と信販会社を選ぶ際のポイント
カーリースを利用する際、リース会社や信販会社の特徴、条件など、いくつかの要素を考慮すべきポイントとなります。信販会社は、車の購入だけでなくリースやローンの提供も行っているため、そのサービス内容や条件をよく比較したうえで検討することが重要です。
それでは、カーリースを利用する際のリース会社や信販会社選びのポイントを挙げていきます。
信頼性と評判
信販会社の信頼性や評判は非常に重要です。口コミやレビューを参考にして、信販会社の評判を確認しましょう。信頼できる会社であれば、契約後も安心して取引ができます。
信頼性を判断する際は、創業年数と実績、金融庁への登録状況、消費者トラブルの有無、顧客満足度調査の結果などを確認することが有効です。特に、長期契約となるカーリースでは、契約期間中の安定したサービス提供が重要となるため、企業の継続性や財務安定性も重要な判断材料となります。
プランの柔軟性
カーリースのプランが柔軟であるかどうかも重要なポイントです。契約期間や月額料金、走行距離など、自分のニーズに合った柔軟なプランが選択できる会社を選ぶことが大切です。
柔軟性の具体例としては、契約期間を3年から11年まで幅広く選択できること、走行距離を月間500kmから3,000km、または無制限オプションまで用意していること、支払い方法についても均等払い、ボーナス併用払い、前払い割引などの選択肢があることなどが挙げられます。これらの選択肢が豊富な会社ほど、利用者の多様なライフスタイルに対応できると言えるでしょう。
金利や手数料の比較
カーリースの金利や手数料は会社によって異なります。複数の信販会社の金利や手数料を比較して、費用面で最もお得な選択肢を見つけましょう。
サポート体制
カーリース契約後、万が一のトラブルが発生した場合に迅速かつ適切なサポートを受けられるかというのは重要なポイントです。信販会社のサポート体制やカスタマーサービスの質を確認しましょう。
確認すべきサポート内容には、24時間365日のコールセンター対応、全国展開のサービス拠点数、ロードサービスの充実度、事故時の対応フローなどがあります。特に、夜間や休日のトラブル対応、代車サービスの有無、修理工場との提携状況などは、実際にトラブルが発生した際の利便性に大きく影響します。
オプションや特典の有無
信販会社のなかには、無料の定期点検やロードサービス、保険など追加のオプションや特典を提供しているところもあります。自分にとって有益なオプションや特典が付いているかどうかも確認しましょう。
主要なオプションサービスとしては、メンテナンスパック、24時間ロードサービス、代車サービス、ガソリン代割引、契約満了時の選択肢などがあります。これらのサービスが基本プランに含まれている場合は、別途契約する必要がないため、結果的にコストパフォーマンスが向上する可能性があります。
これらのポイントを考慮して、自分のニーズに合ったリース会社や信販会社を選ぶことが重要です。しっかりと比較したうえで検討していきましょう。
カーリースを取り扱っている信販会社はどこがいい?
カーリースを利用する際、どの会社が良心的であるかという点に加えて、取り扱い信販会社数や自社審査の有無を重視することも大切です。全国的に展開している大手の信販会社を中心に数えると、少なくとも10社以上は存在するでしょう。これに加えて、地域に密着した信販会社や、特定の車種や需要に特化した会社などもあります。
リース会社が提携している信販会社の数が多ければ、利用者はさまざまなプランや条件を比較検討することが可能です。これにより、自分に最適なプランを見つけやすくなります。複数の信販会社と提携しているリース会社では、審査通過率が単独審査の場合と比較して約15~20%向上するというデータもあります。この理由は、一つの信販会社で審査に通らなかった場合でも、異なる審査基準を持つ他の信販会社で審査を受けられるためです。
それでは、リース会社が取り扱っている信販会社について見ていきましょう。
リース会社が取り扱っている信販会社
リース会社 | 信販会社 | 特徴 |
---|---|---|
ニコノリ |
アプラス(昭和リース) ジャックスリース オリックス自動車 オリコオートリース |
複数社で審査可能 頭金・下取りOK |
KINTO | KINTO ONE |
自社リースの独自審査 解約金フリープランあり 任意保険込み |
定額カルモくん |
オリックス自動車 昭和リース |
リース会社の独自審査 新車・中古車リース可能 |
コスモマイカーリース |
セディナオートリース オリックス自動車 オリコオートリース |
残価設定あり 頭金が設定できる |
例えば、オリックス自動車やジャックスなど複数の信販会社を取り扱っているリース会社は、幅広いプランを提供しており、利用者は自分のニーズに合ったプランを選択できます。ニコノリのように4社の信販会社と提携している場合、申込者の信用状況に応じて最適な信販会社を選択できるため、審査通過の可能性が大幅に向上します。
自社審査におけるリース契約のメリット
自社審査でのリース契約は、信販会社が独自の基準で申し込み者を審査し、柔軟な審査を行うことができるということです。これにより、クレジットの履歴があまり良くない人や、収入が安定していない人でも、審査を通過しやすくなります。
自社審査の具体的メリットとしては、審査結果を迅速に伝えることができ、申し込みから契約までの時間が平均3~5営業日と短縮されることが挙げられます。急に車が必要という場合や、早く車を手に入れたい場合には特に有利です。
自社審査を行っている信販会社は、申し込み者のニーズに応じてカスタマイズされたサービスという面でも充実しています。収入やクレジット履歴に応じて、月額料金や契約条件を調整することができるため、利用者が自分に最適なプランを選択することが可能です。
カスタマイズの例としては、収入に応じた月額料金の調整、頭金の有無による金利優遇、保証人の有無による契約条件変更、個別の事情を考慮した特別プランなどがあります。特に、転職したばかりで勤続年数が短い場合や、自営業で収入が不安定な場合でも、個別の事情を考慮した審査を受けることができるのは大きなメリットです。
したがって、カーリースを利用する際には、取り扱い信販会社数が豊富であり、かつ自社審査がある企業を選ぶことが重要です。これにより、利用者は幅広い選択肢から最適なプランを見つけることができ、柔軟な審査基準で利用者のニーズに応えることができます。
カーリース利用時の注意点とトラブル回避法
カーリースを契約する際は、審査通過だけでなく契約後のトラブルを避けるための注意点も理解しておく必要があります。多くの利用者が見落としがちなポイントを事前に把握することで、安心してカーライフを楽しむことができます。
走行距離制限については、ほとんどのカーリース契約で設定されています。一般的な制限は月間1,000kmから2,000kmとなっており、超過時の精算は1kmあたり5円から15円程度かかります。通勤距離や休日の使用頻度を事前に計算し、余裕を持った距離設定を選ぶことが重要です。
車両返却時の条件も重要なポイントです。原状回復の範囲や査定基準、追加費用の可能性について契約前に明確にしておく必要があります。軽微な傷や汚れは通常の使用範囲とされることが多いですが、大きな損傷や改造は追加費用の対象となります。また、買取オプションがある場合は、その条件も確認しておきましょう。
中途解約については制限が設けられていることが一般的です。解約金の計算方法や、全損時の取り扱い、解約金フリープランの条件について理解しておくことで、予期せぬ出費を避けることができます。最近では、ライフスタイルの変化に対応できる柔軟な解約条件を提供する会社も増えています。
まとめ
自社審査を行っている信販会社でのカーリース契約は、多くのメリットがあります。これは、審査基準の柔軟性、迅速な審査結果、個別のニーズに合わせたカスタマイズされたサービス、そして全体的な取引の信頼性の向上によるものです。
これらの特徴は、クレジット履歴が不十分な人や収入が不安定な人にも、手軽にカーリースを利用できるチャンスを提供します。また、申し込みから契約までのスピーディな仕組みとなっているため、緊急に車が必要な時にも柔軟な対応が可能です。
最適な信販会社選びでは、まず審査に自信がある方は大手信販会社であるアプラスやジャックスなどを選び、金利重視で条件の良いプランを比較検討することをお勧めします。一方、審査に不安がある方は、ニコノリなどの複数信販会社提携のリース会社を選択すると良いでしょう。。
サポート重視の方には充実したメンテナンスパック、24時間サポート体制、全国対応のサービス網を提供する会社が適しており、コスト重視の方は複数社での金利比較、総支払額での比較検討、特典や割引サービスの活用を重視して選択することが重要です。
車の購入を検討している方は、信販会社が独自の審査基準を設けることで、多くの利用者にとって魅力的な選択肢となっているカーリースを視野に入れておきましょう。適切な信販会社選びにより、あなたに最適なカーライフが実現できるはずです。
- 【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
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- この記事の監修・執筆者
-
河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。