カーリースの審査は職業や年収をチェックされる!審査通過のポイントを解説

カーリースは、リース会社が購入した車をリース料金を支払うことで借りるという賃貸借契約であるため、契約にあたっては審査が発生します。審査では職業や年収、勤続年数などがチェックされ、基準を満たしていないと審査に落ちる可能性があるため注意しなければなりません。
この記事ではカーリースの審査の流れや審査項目、審査に落ちる原因などを紹介しています。また、審査に通過するためのポイントも取り上げているためぜひ参考にしてください。
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- 目次
カーリースの契約には審査が必要
カーリースは、リース会社が購入した車を月額料金を支払うことで借りて乗ることのできるサービスです。一種の賃貸借契約であるため、契約を結ぶ前に支払い能力があるかどうか審査されます。当然ながら審査を通過できないと契約は結べません。マンションやアパートを借りる際にも審査がありますが、それと同じようなものだと考えてください。
リース会社はビジネスとしてカーリースサービスを提供しているため、支払い能力の低い人に対して車を貸し出すことで経営が苦しくなる恐れがあります。そのような事態を避けるために審査が行われます。
カーリース審査の流れ
カーリース審査は以下のような流れで行われます。
- 車種・契約期間・走行距離上限などプランを決定
- リース会社が残価を設定し月額リース料を算出
- 申込書+本人確認書類+収入証明などを提出
- 信用情報機関(CIC/JICC など)へ照会
- 審査通過 ⇒ 契約締結 ⇒ 納車手続き(新車は1〜2か月、中古は1〜3週間)
審査は、リース料金を決めた段階で行われます。1日〜数日程度審査にかかるとされていますが、会社によってはさらに長くなることもあるため事前に確認しておきましょう。無事審査を通過し、契約を結んだら、納車日に指定場所まで車が運ばれてきて納車という形になります。
契約を結んでから納車までには1ヶ月程度かかりますが、人気車種となるとさらに時間がかかるため、時間には余裕を持って申し込むようにしてください。
カーリース審査項目
ここではカーリース審査でチェックされる主な項目を紹介します。どういった点を審査しているのか理解しておけば、対策も立てやすいためぜひ参考にしてください。
チェック項目 | 合格ラインの目安 | 補足・対策 |
---|---|---|
職業 | 正社員・公務員・大企業役員は高評価 | フリーランス・個人事業主は青色申告決算書で実績を補強 |
勤続年数 | 1年以上 | 転職直後は試用期間満了後に申込む |
年収 | 200万円以上が目安 | 月額≦手取りの30%が基準 |
返済比率 | 30〜35%以内 | スマホ端末割賦・リボ払いを完済して圧縮 |
信用情報 | 直近2年延滞ゼロ | クレカ遅延・奨学金滞納を要是正 |
居住形態 | 持ち家・長期賃貸が有利 | 短期転居が多い場合は理由を説明 |
保証人の有無 | 安定収入の連帯保証人で加点 | 配偶者・親兄弟が最適 |
職業・勤続年数
カーリースは、複数年で契約を結ぶケースが一般的であるため、毎月のリース料を安定して支払えるかどうかは重要なポイントです。この支払能力をチェックする指標の1つとなるのが職業や勤続年数です。例えば、正社員や公務員はすぐに職を失う可能性が低いことから収入が安定していると判断されやすく、審査においても有利だと考えられます。一方でアルバイトや自営業といった職業だと収入が不安定であるとみなされるかもしれません。
また、勤続年数の長さも指標の1つです。同じ職場に長年勤めていることは信用の高さにつながるため、審査においてプラスの要素になるでしょう。
年収
先ほども説明しているように、毎月リース料の支払いが発生するため、問題なく支払いができるだけの年収があるかどうかもチェックされます。明確な基準はありませんが、一般的には200万円以上が一つの目安と言われています。ただ、200万円未満だからといって即審査落ちとなるわけではありません。詳しくは後述しますが、例えば連帯保証人を設定することで年収の低さをカバーすることも可能です。
返済比率
年収に対する年間返済額(住宅ローン・カードローン等)の割合で、30〜35%以内が安全圏。
申込前に小口ローンを完済すれば一気に審査通過率が上がります。
信用情報
審査では信用情報もチェックされます。信用情報とは客観的な取引事実を記録した情報のことであり、この信用情報に傷がついた状態だと審査に通る可能性が低くなってしまいます。例えば、ローンやクレジットカードの支払い遅延をしたことがある、未払いの税金があるといったケースです。
いくら年収が高くても、勤続年数が長くても、職業が安定していても信用情報に傷がついているとそれだけで審査に通りにくくなるため注意しなければなりません。信用情報は基本的に5年残り、その後消されます。情報の種類によっては10年残るものもあります。
居住形態
居住形態は、生活基盤の安定性を測る重要な指標としてカーリース審査でチェックされます。一般的に、自己所有の持ち家や社宅・官舎などは「長期的に同じ住所に居住し続ける可能性が高い」と評価され、審査でプラス要素となりやすい一方、賃貸の場合でも同一住所に長く住んでいれば大きなマイナスにはなりません。
反対に、短期転居を繰り返しているケースやウィークリー/マンスリーマンションなどの仮住まいは「居住の継続性が低い=支払い能力に不安がある」とみなされ、審査で不利に働く可能性があります。申込時には直近の住所変更が少ないことを示す住民票や、長期賃貸契約書・社宅利用証明などの提出を準備しておくと、居住形態に関するマイナス評価を抑えられます。
保証人の有無
保証人がいればリース会社の貸付リスクが下がるため、年収不足・信用情報不足を補完できます。
ただし保証人自身の信用情報も審査される点に注意が必要です。
審査に落ちる原因
審査に落ちた理由を問い合わせても明らかにすることはできません。ここではなぜ審査に落ちるのか、考えられる原因を紹介します。先ほど紹介した審査項目に関連する部分が原因となりやすいためぜひチェックしてみてください。
主な原因 | よくあるケース | リカバリー手段 |
---|---|---|
信用情報に問題がある | 61日以上の延滞 / 強制解約 / 債務整理 | 未払いを完済 → 6か月待機して再申込 |
年収不足 | 月額リース料が手取りの40%超 | ①車種ダウングレード ②頭金を入れて月額圧縮 |
勤続年数不足 | 転職3か月以内 | 試用期間後に再申込/保証人を追加 |
返済比率オーバー | リボ残高・自動車ローン・スマホ割賦 | 繰上げ返済→比率30%未満へ |
居住形態が不安定 | 単身赴任の短期契約住宅 | 社宅契約書・家賃補助証明を提出 |
信用情報に問題がある
審査に落ちる原因の1つが信用情報に問題がある場合です。信用情報に問題がある、つまり過去に何かしらの債務トラブルを起こしている人は、リース会社からしてみると「また支払いが滞るようなことがあるのではないか?」という印象を抱かせてしまいます。リース会社はあくまでもビジネスとしてカーリースサービスを提供しているため、支払いが滞ることで損失を被るようなリスクは避けようとします。そのため、信用情報に問題のある人は審査に落ちる可能性が高くなるでしょう。
年収不足・勤続年数不足
年収が低かったり、勤続年数が短かったりするために審査に落ちるケースもあります。毎月一定のリース料金を支払うためには、安定した収入が必要不可欠です。また、契約は複数年に渡るケースが一般的であるため、勤続年数の長い人の方が信用できるといえるでしょう。
一方で年収の低い人は支払い能力があるのか疑問を持たれてしまいます。また、年収が高くても転職を繰り返しているような人はリース会社からしてみると安定しているとはいえません。
返済比率オーバー
返済比率とは「年収に対する年間返済額(各種ローン・割賦)の割合」を指し、カーリースでは30〜35%以内が安全圏とされています。既存ローンやクレジットカードのリボ残高が多いと返済比率が高くなり、「これ以上の負債を抱える余力がない」と判断され、審査落ちの原因となります。小口ローンの繰上げ完済やリボ払いの一括清算によって返済比率を圧縮してから申し込むことで、通過率を大きく改善できます。
居住形態が不安定
先ほどと繰り返しとはなりますが、短期賃貸やウィークリー・マンスリー契約など“仮住まい”が続いている場合、「生活基盤が定まっておらず、連絡が取れなくなるリスクがある」と評価され、審査にマイナスとなることがあります。持ち家でなくても、同一住所に長期間居住している、社宅や官舎といった長期利用が前提の住まいであることを証明できれば問題視されにくくなります。住民票の写しや長期賃貸契約書を提出し、居住の安定性を示すことが効果的な対策です。
審査を通過するためのポイント
ここでは審査を通過するためのポイントを紹介します。年収が低い人や勤続年数がそれほど長くない人でも審査を通過できる可能性は十分あります。ここで紹介するポイントをぜひ押さえておいてください。
連帯保証人を用意する
連帯保証人を用意することで審査を通過できる可能性が高まります。学生や専業主婦など、収入が少ないもしくはない人の場合、年収面から審査を通過するのは難しいと考えるかもしれません。しかし、安定した収入のある人を連帯保証人として用意できれば、支払い能力があると判断されます。
リース会社にとっては誰が支払うかではなく、毎月の支払いが滞らないかということが重要であるため、収入が少ない人は連帯保証人を用意するといいでしょう。
他の車にする
車のグレードを下げるなど、希望する車以外の車を選択することで、審査を通過できる可能性があります。カーリースは、リース会社が車を購入し、利用者がリース料金を支払うことで車を借りる仕組みです。そのため、高級な車を選択するとその分リース料金も高くなるため、審査で求められる年収の基準も高くなると考えられます。一方で新車価格が安い車であればその分リース料金も安くなるため、収入のハードルが低くなるでしょう。車に乗ることを優先するのであれば、車両価格が安い車や軽自動車などを選ぶことをおすすめします。
頭金を支払う
リース会社によっては、頭金を支払うことも可能です。頭金を支払うことで総リース額を減らせるため、審査を通過できる可能性が高まります。例えば、貯金はあるものの年収が低いといったケースであれば、頭金を支払うことで年収の低さをカバーできるでしょう。
他社を利用する
カーリースサービスを提供する企業は数多くあるため、ある会社の審査に落ちた場合でも、他の会社を利用すれば審査に通る可能性もあります。これはリース会社と一言でいっても、その審査基準は異なるためです。例えば信販会社を経由して審査を行っている企業もあれば、自社で審査を行っている企業もあります。
年収帯別 おすすめカーリース活用法
年収帯別の攻略法を知っておくと、ムダなく・ムリなくリースプランを選べます。
まず押さえたいのは 「月額リース料は手取り月収の30%以内」 という基本ルール。これを超えると家計を圧迫しやすく、審査通過率も下がるため要注意です。
そこで以下の表では、年収帯ごとに
- 月額の目安(30%以内で設定)
- プラン例イメージ(契約年数・残価・オプションなど)
- 代表車種(コスパ重視/快適性重視など)
をまとめました。自分の年収レンジと照らし合わせながら、車格やプランを選ぶ参考にしてください。
年収帯 | 月額目安 | プラン例イメージ | 代表車種 |
---|---|---|---|
~250万円 | ~3万円 | 中古軽リース・車検込み3年契約 | N-BOX・タント |
250~400万円 | 3~5万円 | 新車コンパクト/残価45%プラン | ヤリス・クロスビー |
400~600万円 | 5~8万円 | ハイブリッドSUV/7年無制限走行 | RAV4・ヴェゼル |
600万円~ | 8万円~ | ミニバン・高級SUV/頭金10%+5年契約 | アルファード・ハリアー |
カーリースならニコノリがおすすめ
ここでは、年収や職業、勤続年数などの面から審査に通るか不安、といった人におすすめのカーリースサービスとしてニコノリを紹介します。
ニコノリは新車と中古車の両方のカーリースサービスを提供しています。また、新車のカーリースに関しては、複数の信販会社と提携しているため、審査を通過できるチャンスが多くなります。例えば1社目で審査に落ちても2社目で通る可能性があるということです。
扱う車種は、国産の全メーカー、全車種となっているため、自分が希望する車を利用することができます。カーリースに興味のある人はぜひニコノリの利用を検討してみてください。
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まとめ
カーリースの契約には、年収・職業・勤続年数・信用情報など、多角的な審査が伴います。
これは、利用者が毎月のリース料を安定して支払えるかどうかを判断するためのものであり、特に正社員や公務員などの安定した職業や、勤続年数が1年以上ある場合は審査に通過しやすくなる傾向があります。
一方で、年収が低い、勤続年数が短い、信用情報に傷があるといった理由で審査に落ちるケースもあります。しかし、連帯保証人を用意する、グレードの低い車に変更する、頭金を支払うなどの対策によって、審査通過の可能性を高めることは十分可能です。
審査をスムーズに通過し、希望の車に乗るためには、次のようなポイントを押さえておきましょう。
- 職業や勤続年数が短い場合は、信用情報や返済比率の改善でカバーする
- 年収がネックなら、車種の見直しや頭金の活用を検討する
- 信用情報に不安がある人は、クレジットカードの遅延やリボ残高の精算が効果的
- 他社との審査基準の違いを活かし、複数のカーリース会社を比較検討する
カーリースは、車を所有せずに柔軟に使える新しい選択肢です。自分の経済状況とライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、無理なく快適なカーライフをスタートできます。本記事を参考に、納得のいくカーリース選びを進めてみてください。
- この記事の監修・執筆者
-
柴田 和也
大学院を卒業後ライターとしての活動を開始し、7年目を迎えました。現在は海外に住んでおり、自動車をはじめとしてさまざまなジャンルの記事を作成しています。複雑な内容も噛み砕いてわかりやすく解説することをモットーとしており、自動車にあまり詳しくない人でも理解できるような記事作成を心がけています。