任意保険付きのカーリースを選ぶと等級はどうなる?仕組みや特徴を徹底解説!

任意保険付きのカーリースを選ぶと等級はどうなる?仕組みや特徴を徹底解説!

カーリースの人気が高まるなか、「任意保険付きカーリースを選ぶと、自分の等級はどうなるの?」という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。カーリースに保険が含まれているのは便利ですが、通常の自動車保険のように等級が上がったり下がったりするのか、事故を起こしたらどうなるのかなど、仕組みがやや分かりにくい部分もあります。

そこで、今回は、任意保険付きカーリースと等級の関係をわかりやすく整理し、契約時・事故時・乗り換え時といった場面ごとにどう扱われるのかを詳しく解説します。カーリースを検討している方や、保険の仕組みに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

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任意保険付きカーリースとは

ここでは、「任意保険付きカーリースとは」をテーマに、仕組みや特徴を見ていきましょう。

カーリースに保険がセットされている仕組み

任意保険付きカーリースとは、車のリース契約に「任意保険料」もあらかじめ組み込まれているプランを指します。通常、自動車を購入した際には自分で任意保険会社を選んで契約する必要がありますが、任意保険付きカーリースではその手続きが不要です。

毎月のリース料の中に保険料が含まれているため、追加で保険会社に申し込む必要がなく、保険の更新手続きもリース会社が代行してくれます。初めて車を持つ人や、保険の仕組みに詳しくない人にとっては、手間が少なく非常に便利なサービスです。

また、保険料はリース契約期間中ずっと一定で、年齢や等級によって変動しにくい傾向があります。そのため「毎年の保険料が上がらないか不安」という人にとっても安心しやすい仕組みといえるでしょう。

通常の自動車保険との違い

通常の自動車保険は、契約者本人の等級によって保険料が変わります。事故を起こさずに契約を継続すれば等級が上がり、保険料は安くなっていきます。一方で、事故を起こして保険を使えば等級は下がり、翌年以降の保険料が上がります。

しかし、任意保険付きカーリースでは、リース会社が用意する法人契約(フリート契約)を利用するケースが多く、個人の等級制度を使わない場合があります。つまり、契約者本人の等級が動かない、または等級そのものが適用されない仕組みが一般的です。

カーリース契約時の「等級」はどう扱われる?

カーリース契約時の等級がどのように扱われるのか疑問に思う人もいるでしょう。ここでは、等級の仕組みや概要を解説します。

カーリースに加入する場合の等級の基本

任意保険付きカーリースでは、リース会社がまとめて契約している保険に利用者が乗る形になるため、個人の等級は基本的に使用されません。そのため、現在10等級や15等級などの等級を持っている人がリースを契約しても、その等級が保険料に反映されることはほとんどありません。

また、カーリースの保険は多くの場合「等級が固定」される仕様になっており、事故を起こしても利用者の等級が上がったり下がったりすることはありません。良くも悪くも等級を利用しない仕組みであるため、このメリット・デメリットを理解した上で契約することが大切です。

契約者の等級がリース会社でどう引き継がれるか

任意保険付きカーリースでは、基本的に契約者の等級をリース会社で引き継ぐことはできません。なぜなら、リース会社が加入する保険は法人名義であり、個人単位で等級管理をしていないからです。

ただし、リース車に「任意保険なし」で契約したり、利用者自身で保険会社と契約したりといった選択肢があるリース会社もあります。この場合は、契約者本人の等級がそのまま使えるため、「等級を育てたい」「現在の等級を維持したい」という人にはメリットになるでしょう。

家族の等級や別の車の等級は使える?

一般的に、家族が持っている等級や、もう1台所有している車の等級をリース車に適用することはできません。

しかし、前述のように「保険なしのカーリース」を選び、自分で任意保険を契約する場合は別です。この場合は通常の保険と同じ扱いになるため、家族の等級を引き継げる「ノンフリート等級継承」なども利用できます。

事故を起こした場合の等級はどうなる?

ここでは、事故を起こした場合にどうなるのかについて解説します。

リース車で保険を使った場合の等級ダウン

任意保険付きカーリースの場合、事故を起こしても利用者本人の等級が下がることはありません。ただし、実際に保険を使用すると、リース全体の保険料や契約条件が見直されることがあり、翌年以降のリース料が上がる可能性があります。これは、リース会社が法人契約で保険料を一括管理しているため、事故が全体の契約に影響するからです。

等級引き継ぎの再開(返却後・再契約時)

カーリースの利用中は個人の等級が動きませんが、リース契約終了後に自分で再び車を購入し、個人で自動車保険に加入する場合には、以前の等級に戻れるケースがあります。ただし、そのためには「中断証明書」が必要です。

リース前に使っていた等級がある場合、保険会社に依頼して中断証明を発行しておけば、リース終了後に同じ等級を再開できることが一般的です。

事故有係数適用期間の扱い

通常の自動車保険では、事故を起こして保険を使うと「事故有係数」という割増期間が付きますが、リース会社の保険ではこの制度が利用者に紐づかないケースが多いです。つまり、リース中に事故を起こしても、個人の今後の保険料に直接影響することはありません。

契約終了・乗り換え時の等級の扱い

カーリースの契約を終了したときや、乗り換えしたときの等級の扱いについて見ていきましょう。

リース満了時に等級はどうなる?

任意保険付きカーリースでは、リース期間中は等級が停止した状態になります。満了後に個人で保険契約を再開する場合は、手続き次第で以前の等級に戻ることが可能です。ただ、リース中に中断証明書を取得していない場合、過去の等級が消滅してしまう可能性があるため注意が必要です。

別のリース会社への乗り換え時の取り扱い

リース会社を変更した場合も、前のリース契約の保険等級は引き継がれません。新しいリース会社の保険が適用されるだけで、個人の等級は関与しません。ただし、自分で保険を契約できるタイプのリースを選ぶ場合については通常の等級制度が適用されます。

中途解約した場合の注意点

リースを途中で解約した場合も、等級が増減することはありません。しかし、加入前に所有していた車の保険等級を維持したい場合、中断証明を発行していなければ等級を失うおそれがあります。

任意保険付きカーリースを選ぶメリット

ここでは、任意保険付きカーリースを選ぶメリットを見ていきましょう。

保険手続きの簡便さ

保険の手続きがすべてリース会社任せになるため、初心者でも安心して利用できます。更新手続きも不要なので、「気づいたら更新期限が切れていた」というリスクもありません。

保険料がフラットで予算管理しやすい

毎年保険料が変動しないため、家計管理がしやすくなります。年齢で保険料が上がる心配もないため、20代や30代の若いドライバーからも人気があります。

若年層・ペーパードライバーでも加入しやすい

通常の自動車保険では、若年層は保険料が非常に高額になりますが、リースの保険は年齢条件に左右されにくいため、若い世代でも無理なく車を持てるようになります。

任意保険付きカーリースの注意点

ここでは、任意保険付きカーリースの注意点を見ていきましょう。

等級が上がりにくい

リース中は個人の等級が成長しないため、長期間リースを利用すると「等級が育たない」というデメリットがあります。将来的に長く保険料を安くしたい人には注意点となります。

長期間利用すると割高になることも

法人契約の保険料は固定されていることが多いため、長期的には個人の等級が上がるケースと比較して割高になる場合があります。

自由な保険会社・補償選択ができない場合がある

リース会社が用意する保険が固定されていることが多く、補償内容を自分で細かくカスタマイズできない場合もあります。

まとめ

任意保険付きカーリースは、保険手続きが不要で料金が一定というメリットがあり、車に不慣れな人や若い世代にとって魅力的なサービスです。しかし、その反面、個人の等級が育たない、細かい補償内容が選べないといったデメリットも存在します。

現在の自分の等級、将来的な保険料の見通し、車の所有スタイルを踏まえて、リースと通常の購入どちらが合っているのか慎重に比較検討することが大切です。

【貯金0円でもOK】新車が月額5,500円~
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この記事の監修・執筆者
岡本 修

岡本 修

自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。