カタログ燃費と実燃費の違いとは?燃費を向上させるためのコツも紹介

カタログ燃費と実燃費の違いとは?燃費を向上させるためのコツも紹介

燃費とは、車が単位あたりの燃料でどのくらい走行できるのかを示した数値のことです。この燃費にはカタログ燃費と実燃費があります。この記事では燃費の概要やカタログ燃費と実燃費の違いについて解説しています。また、燃費を悪化させる要素や燃費を高めるためのコツなどについても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

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燃費とは

車を使用していると「燃費」という言葉を耳にすることがありますが、これは「燃料消費率」を略したもので、単位あたりの燃料でどのくらいの距離を走行できるのかを表しています。例えば、燃費が15km/Lの場合、1Lの燃料で15km走行できるということです。燃費が示す数値が高いほど燃費が優れているということになります。

カタログ燃費と実燃費の違い

ひとくちに燃費といってもその呼び方はさまざまです。例えば、「カタログ燃費」や「実燃費」という呼び方がありますが、これはそれぞれ異なる測定方法で算出された燃費のことです。

カタログ燃費は、自動車メーカーが国土交通省の定めるやり方で測定した燃費のことで、その名の通りカタログに記載されています。公式の燃費だと理解してください。

一方の実燃費は、実際にユーザーが利用した際の燃費のことです。詳しくは後述しますが、カタログ燃費と実燃費が完全に一致するということはほとんどありません。カタログ燃費と比べたときに実燃費の方がよくないケースが一般的です。

カタログ燃費の測り方

カタログ燃費には大きく分けて「JC08モード」「WLTCモード」という2つの数値があります。これらは測定モードのことであり、JC08モードは日本独自の基準、WLTCモードは国際基準となります。

WLTCモードに関しては、WLTCモードでの表示が義務化されています。また、「市街地モード」や「郊外モード」「高速道路モード」など、異なる場面を想定した燃費を測定しており、さらに測定条件は従来よりも厳しいものとなっている点は大きな特徴です。

実燃費の測り方

近年の車では燃費計がついているものが多く、そこに瞬間燃費や平均燃費、区間燃費などが表示されているケースもあるため、それをチェックすれば実燃費がどのくらいなのかがわかります。

一方で、燃費計がついていない場合でも、自身で実燃費を計算することもできます。最も簡単な計算方法として挙げられるのが満タン法と呼ばれるものです。こちらは燃料を満タンにした状態で燃費を測定します。具体的な手順は以下の通りです。

  • 燃料を満タンにしたうえでトリップメーターをリセットする
  • 実際に走行し、給油ランプが点灯するまで燃料を消費する
  • 再び満タンに給油する
  • トリップメーターに表示されている走行距離を給油したリッター数で割る

このような形で実燃費を自分で確認することも可能です。また、近年では数値を入力するだけで実燃費を算出してくれるアプリなどもあるため、そういったものを使うのも1つの方法です。

カタログ燃費と実燃費で差が生まれるのはなぜ?

先ほども触れているように、カタログ燃費と実燃費は、両者を比較したときに数値が一致しないケースが一般的です。なぜこのようなケースが起こるのかというと、車はどのような道をどのような頻度、運転方法で走行するのかが決まっていないためです。

平坦な道をゆっくり走行することもあれば、登り道を走行することもあります。また、高速道路を走行する場合はスピードが速くなります。エリアによっては信号が多く、頻繁に止まる・発進する、をくりかえるケースもあるでしょう。こういった車を運転する際に発生するさまざまな条件は車の燃費に影響を与えるものです。

しかし、カタログ燃費はこういった個別の状況を一つひとつ考慮して測定されているわけではありません。あくまでも一定の条件下における燃費を数値として示そうとしているのがカタログ燃費であるため、どうしても実燃費との差が生まれてしまいます。

それでも、以前と比べるとカタログ燃費と実燃費の乖離は小さくなってきているとされています。

これらの点を踏まえ、これから車を購入する予定のある方は、カタログ燃費を参考にしつつも、「カタログ燃費よりも実燃費はもう少し下がるだろうな」という心持ちでいることが大切です。

車の燃費を悪くする要素

車の実燃費を少しでも良くしたい場合は、何が燃費を悪くするのかを理解しておくことが大切です。ここでは車の燃費を悪くする要素について解説します。

エンジンオイルの汚れおよび劣化

エンジンオイルの汚れや劣化は燃費の悪化を招く要素の1つです。そもそもエンジンオイルはエンジンの各部分をスムーズに動かすための循環作用をはじめ、清浄分散作用、防錆作用、密封作用、冷却作用などさまざまな役割を担っている点が特徴です。エンジンオイルが汚れたり劣化したりするとこれらの作用もうまく機能しなくなるため、結果的にエンジンをスムーズに動かすことができず、燃費も悪くなってしまいます。このような事態を避けるためにも、定期的なエンジンオイルの交換が欠かせません。

タイヤの空気圧

タイヤの空気圧が適切でないと、燃費が悪くなってしまいます。具体的には、空気圧が低下すると、必要以上にエネルギーを必要としてしまうため、燃費も悪化します。空気圧の低下は燃費だけでなく、タイヤの劣化スピードも早めてしまう点も覚えておいてください。タイヤが劣化して摩耗すると燃費がさらに悪くなるため注意が必要です。

ちなみに、タイヤの劣化はスリップを招きやすくなったり、ブレーキ性能が低下したりと安全面でもリスクを伴うことになりかねません。空気圧を定期的にチェックし、必要に応じてガソリンスタンドの空気充填機などを使用して空気を入れるようにしてください。

運転の仕方

どのように運転するかも実燃費に影響を与える重要なポイントです。例えば、アクセルを踏みすぎると燃費が悪くなるほか、長時間のアイドリングも望ましくありません。急発進や急停車を避けるようにする、アイドリングが長時間にならないように注意するなど、細かい部分まで気を利かせることで、燃費効率の低下を回避できます。

燃費を高めるためにできること

ここでは燃費向上のために何ができるのかを解説します。日頃のちょっとした取り組みが燃費の悪化回避・向上につながるため、ぜひ参考にしてください。

アイドリングをやめる

先ほども説明しているように、アイドリングは燃費効率の低下につながるためアイドリングをやめるだけでも燃費の改善が期待できます。近年の車には、アイドリング・ストップ機能を備えたものもあります。これは、ブレーキを踏んで車が停止した際に、自動でエンジンをストップさせる機能のことです。エンジンが止まるため、ガソリンの節約につながり、燃費向上が期待できます。

なお、アイドリング・ストップ機能がついていない車種で信号待ちの際などにエンジンを停止するのは危ないため避けてください。

無駄な加速をしない

無駄な加速、急な加速などは燃費を悪くする要因であるため、これらを避けることで燃費向上につながります。加速方法に無駄がないか自身の運転を振り返ってみることも大切です。例えば、急に加速をすることが多い、加速するのに時間をかけすぎている、加速と減速の回数が多いといった場合、燃費が悪くなっている可能性があるため、注意してください。運転中は一定の速度を保ち、車間距離を保つことで無駄な加速や減速などを回避できます。

不要な荷物を載せない

車の重量が重いと燃費は悪くなるため、必要のない荷物を載せないことも燃費を高めるうえでは大切なポイントです。車に何を積んでいるのか確認し、長い間使用していないものがあればおろしておきましょう。また、ホイールを軽いものにすることで、車の重量を軽くすることも可能です。

まとめ

今回は、車の燃費の概要やカタログ燃費と実燃費の違い、燃費を高めるためのポイントなどについて解説しました。燃費とは単位あたりの燃料でどのくらいの距離を走行できるのかを示す数値のことです。国土交通省が定めた方法で測定しているカタログ燃費と、実際に走行した際の数値である実燃費がありますが、実燃費の方がカタログ燃費よりも燃費効率が悪いことを覚えておきましょう。

燃費を少しでも良くしたい場合、自身の運転方法を見直す、アイドリングをやめる、不要な荷物をおろしておくといった対策ができます。

これから車を所有しようとしている人で、燃費のいい車に乗りたいといった方は、カーリースの利用も検討してみてください。ニコノリでは、燃費がいいとされる車をはじめとしたさまざまな車種を取り扱っています。車種によっては短期間での納車もできるため、ぜひ利用を検討してみてください。

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この記事の監修・執筆者
柴田 和也

柴田 和也

大学院を卒業後ライターとしての活動を開始し、7年目を迎えました。現在は海外に住んでおり、自動車をはじめとしてさまざまなジャンルの記事を作成しています。複雑な内容も噛み砕いてわかりやすく解説することをモットーとしており、自動車にあまり詳しくない人でも理解できるような記事作成を心がけています。