ミニバンは燃費悪い?燃費がよくなる対策を徹底解説!

ミニバンは燃費悪い?燃費がよくなる対策を徹底解説!

ミニバンは家族や荷物をたくさん乗せられる便利な車です。しかし、その広さや重さから「燃費が悪い」と言われることも少なくありません。

ただ、最新のハイブリッドモデルや燃費向上技術を搭載した車種も増えており、運転方法や日々の使い方次第で燃費は大きく改善できます。そこで、今回は、ミニバンが燃費悪化する理由や、燃費を良くする運転方法、整備のポイント、さらには燃費の良い車種選びまで、幅広く解説します。ぜひ、参考にしてください。

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ミニバンが人気な理由と「燃費の悪さ」のイメージ

ここでは、ミニバンが人気な理由と燃費が悪いといったイメージについて見ていきましょう。

ミニバンが選ばれる理由とは?

ミニバンは、家族での移動や荷物の運搬など、幅広い用途に対応できる車種として人気があります。広い室内空間や3列シートを備えており、最大7〜8人の乗車が可能なモデルも多くあります。

そのため、子育て世代や趣味でアウトドアを楽しむ人々など、幅広く支持されています。また、スライドドアを採用している車種が多く、狭い駐車場や住宅街でも乗り降りしやすい点も魅力です。実用性の高さがミニバン人気の大きな理由といえるでしょう。

「ミニバン=燃費が悪い」と言われる理由は?

一方、ミニバンは「燃費が悪い」というイメージがあります。これは、車体が大きく重いためエンジンに負荷がかかりやすいことや、空気抵抗が大きくなることが原因です。また、3列シートや大型の車内空間を確保することで重量が増え、その分燃料消費量も増える傾向があります。

さらに、家族での買い物や旅行など荷物を多く積む機会が多いため、実際の燃費がカタログ値よりも悪くなることがあるのです。

ミニバンは本当に燃費が悪いのか?

ハイブリッドモデルや軽量化技術を採用した車種が増えており、ガソリン車に比べて燃費が大幅に改善されています。都市部での短距離走行でも、燃費の良い運転方法を意識することで、従来のイメージより燃料コストを抑えることが可能です。

ミニバンの燃費が悪くなる主な原因

ここではミニバンの燃費が悪くなる主な原因を探っていきましょう。

大きくて重いボディ構造

ミニバンは乗車人数や荷物スペースを確保するため、車体が大きく作られています。大きな車体は風の抵抗を受けやすく、加速時には多くのエネルギーを必要とします。また、車重が重いことで停止状態からの発進に多くの燃料を消費するため、燃費が悪化しやすくなります。

エンジン性能と排気量の影響

ボディ構造のほかに、エンジン性能も燃費に影響します。ミニバンは、重量や乗車人数に対応するために排気量の大きなエンジンが搭載されている車種もあります。

排気量が大きいほど燃料消費量も増える傾向があるため、燃費に影響します。とくに、加速時や高速走行時にはエンジンにかかる負荷が大きく、燃費が低下しやすくなります。

3列シートによる重量増加と空気抵抗

3列シートを装備したミニバンは、車両重量がさらに増加します。また、後部座席の高さや形状により空気抵抗も大きくなるため、高速走行時には燃費が悪化しやすくなります。そのため、3列シートがあるモデルは、2列シートのミニバンに比べて燃費性能が低くなる傾向があるのです。

市街地走行が多いと燃費が悪化する理由

ミニバンは家族での買い物や通勤、送迎などで市街地を走行する機会が多くなります。市街地走行は信号や渋滞が多く、停車・発進を繰り返すため、燃費が悪化しやすいと言われています。また、短距離移動ではエンジンが十分に温まらないまま停止することもあり、効率的な燃焼が行われず燃料消費が増える原因となります。

冬場やエアコン使用時に燃費が落ちる仕組み

冬場は暖房を使用することでエンジン負荷が増加し、燃費が悪化します。また、夏場もエアコンを使用するとコンプレッサーが作動するため、同様に燃費が低下します。

ミニバンのなかで燃費がいい車種とは?

ここでは、ミニバンのなかで燃費がいい車種の特徴を見ていきましょう。

ハイブリッドミニバンの燃費性能

ハイブリッドタイプのミニバンは、エンジンとモーターを組み合わせることで燃費を改善しています。モーターアシストにより低速走行時の燃料消費を抑え、回生ブレーキでエネルギーを回収するため、とくに市街地走行で効果を発揮します。トヨタのアルファードハイブリッドやホンダのオデッセイハイブリッドなど、人気車種も燃費性能が向上しています。

ガソリン車でも燃費が良いミニバン

最近はガソリン車でも、エンジンの効率化や車体軽量化、空力性能向上により燃費が改善されています。1.8Lや2.0Lクラスの小排気量エンジンを搭載し、CVT(無段変速機)を採用したモデルでは、従来のガソリン車よりも燃料消費を抑えることができます。

軽量・低燃費設計が進む最新モデル

最新のミニバンは、車体の軽量化や低摩擦タイヤ、エアロパーツの採用により、燃費性能が大幅に向上しています。軽量化によって発進加速時の負荷が減り、燃費効率が高まります。また、燃費を意識した設計が進んでいるため、以前のモデルに比べてカタログ値も実燃費も改善されています。

ミニバンの燃費を悪化させる運転・使い方とは?

ミニバンの燃費を悪化させる運転について見ていきましょう。

アクセルの踏みすぎ・急加速

アクセルを強く踏みすぎたり、急加速を繰り返す運転は燃費を大幅に悪化させます。ミニバンのような重量のある車は特に加速に燃料を多く消費するため、穏やかなアクセル操作が燃費改善の基本です。

アイドリングの放置

信号待ちや渋滞でのアイドリングも燃料消費の原因となります。最近はアイドリングストップ機能が標準装備されている車種が多いですが、無効化している場合は燃費が悪化しやすくなります。

不要な荷物の積みすぎ

荷物を多く積むほど車の重量が増え、発進時や加速時に燃料を多く消費します。普段から不要な荷物は降ろすことで、燃費を改善することが可能です。

タイヤ空気圧の低下

タイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が増え、燃費が悪化します。定期的に空気圧をチェックし、適正値を維持することが重要です。

メンテナンス不足による燃費悪化

エンジンオイルやエアフィルターの交換を怠ると、燃焼効率が低下し燃費に影響します。定期的な点検・整備は、燃費維持の基本です。

ミニバンの燃費を良くする運転方法と習慣

ここではミニバンの燃費をよくする運転方法を見ていきましょう。

穏やかなアクセルワークで燃費を改善

急加速を避け、アクセルをゆっくり踏むことで燃料消費を抑えられます。信号や交差点の手前では早めに減速し、スムーズな運転を心がけることが重要です。

早めのシフトアップ・エンジンブレーキ活用

マニュアルモードや自動変速でも、早めに高いギアに入れることで燃費を改善できます。また、下り坂や減速時はエンジンブレーキを活用することで無駄な燃料消費を抑えられます。

エアコンの使い方を工夫する

エアコンは燃費に大きく影響します。窓を開けての換気や、夏は設定温度を少し高めにしたり、冬場は温度を低めにしたりすることで燃料消費を抑えられます。

アイドリングストップを有効活用

信号待ちや停車中にエンジンを停止するアイドリングストップは、燃費改善に有効です。とくに市街地走行での燃料消費を大幅に抑えることができます。

エコドライブモードの活用で燃費を底上げ

最近のミニバンにはエコドライブモードが搭載されており、アクセルや変速の制御で燃費を最適化します。通常走行より燃費を改善できるため、積極的に活用することがおすすめです。

まとめ

ミニバンは広い室内や、利便性の高さからファミリー層に人気ですが、車体が大きく重いため燃費が悪いといったイメージを持っている人もいるでしょう。

しかし、最新のハイブリッドモデルや軽量化設計により、燃費性能は大幅に改善されています。また、穏やかな運転や適切なメンテナンス、荷物の整理といった日常的な工夫でも燃費を改善することが可能です。

ぜひ、自分にあったミニバンを見つけてください。

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この記事の監修・執筆者
岡本 修

岡本 修

自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。