SUVの燃費はどのくらい?燃費のいいSUVの選び方も徹底解説!

SUVの燃費はどのくらい?燃費のいいSUVの選び方も徹底解説!

近年、街中でも郊外でもSUVを見かける機会が増えています。スタイリッシュなデザインや高い走行性能、広い車内空間が魅力で、家族連れやアウトドア好きの方から高い人気を集めています。

しかし、SUVと聞くと「燃費が悪い」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、「SUVの燃費はどのくらいなのか?」をテーマに、ガソリン車・ハイブリッド車・ディーゼル車それぞれの平均燃費の目安を詳しく解説します。また、燃費の良いSUVを選ぶ際にチェックすべきポイントや、実際の燃費を良く保つためのコツも見ていきましょう。

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SUVが人気の理由と燃費問題

ここでは、SUVが人気な理由と燃費について見ていきましょう。

SUVが人気な理由は?

昨今、国内外問わず、SUVの人気が急上昇しています。SUVは、乗用車の快適さとオフロード車の力強さを兼ね備えた万能な車種です。デザインのかっこよさや視界の広さ、荷物の積みやすさなどが評価され、ファミリー層から若年層まで幅広い層に支持されています。

また、近年ではアウトドアブームの影響もあり、キャンプや車中泊を楽しむためにSUVを選ぶ人も増えています。

SUVは燃費が悪いイメージがある?

一方で「SUVは燃費が悪い」というイメージを持つ方も少なくありません。

以前のSUVはボディサイズが大きいことに加え、車重が重く、排気量の大きいエンジンを搭載していたことが理由です。しかし、昨今のSUVは技術の進化により大きく変化しています。エンジンの効率化や車体の軽量化、ハイブリッドシステムの導入などにより、燃費性能は飛躍的に向上しています。

燃費性能の進化で変わるSUV事情

最近では20km/L以上走るSUVも登場しており、「SUVは燃費が悪い」という時代ではありません。とくに、トヨタやホンダ、マツダなどの日本メーカーは、ハイブリッド技術やクリーンディーゼル技術の分野で世界をリードしています。燃費と走行性能、快適性を両立したSUVが増えており、日常の街乗りから長距離ドライブまで幅広く対応できるようになっています。

SUVの燃費の目安はどれくらい?【ガソリン・ハイブリッド・ディーゼル別】

ここでは、SUVの燃費の目安について詳しく見ていきましょう。

一般的なSUVの平均燃費

SUVの燃費は、エンジンの種類やサイズ、駆動方式などによって大きく異なります。一般的な目安として、ガソリンでは10〜15km/L前後、ハイブリッドでは18〜25km/L、ディーゼルでは14〜20km/Lが平均的な数値です。

たとえば、トヨタのヤリスクロス ハイブリッドは実燃費で20km/L以上を記録し、ホンダのヴェゼルや、マツダのCX-30についても同等レベルの低燃費を誇ります。

ガソリンSUV・ハイブリッドSUV・ディーゼルSUVの燃費比較

ガソリンは車両価格を抑えやすい一方、燃費面ではハイブリッドやディーゼルにやや劣ります。

ハイブリッドは電気モーターを併用して走るため、優れた燃費性能を発揮します。とくに、停車や発進の多い都市部では、燃料消費を大幅に抑えることが可能です。

また、ディーゼルは長距離走行に強く、高速道路ではガソリン車よりも高い燃費を維持しやすい傾向があります。燃料代も軽油の方が安価なため、トータルで見ると経済的です。

燃費の良いSUVを選ぶための基準とは?

ここでは、燃費のいいSUVを選ぶための基準を見ていきましょう。

車体の重量・排気量が燃費に与える影響

燃費は車体の重さとエンジン排気量に大きく左右されます。重量が100kg増えるだけでも燃費が数%低下することがあります。そのため、最新SUVでは高張力鋼板やアルミ素材などを使用して軽量化が進められています。

また、排気量が大きいエンジンほどパワーはありますが、その分燃料消費も増えます。日常使い中心であれば、1.5L〜2.0LクラスのSUVがバランスがいいといえるでしょう。

駆動方式(2WD・4WD)の違いと燃費性能

SUVには2WD(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)の2種類が設定されていることが一般的です。4WDは雪道や悪路での走破性が高い反面、構造が複雑で重量も増えるため、燃費は2WDに比べて1〜2km/L低くなることが多いです。

普段の走行が都市部中心であれば、2WDを選ぶことで燃費とコストの両方を抑えられます。

WLTCモード燃費の見方と実燃費との違い

カタログに掲載されている「WLTCモード燃費」は、実際の走行環境を考慮した国際的な燃費測定基準です。しかし、実際に街乗りや高速走行を行うと、カタログ値よりも1〜2割低くなることが一般的です。口コミや実測データを参考に、実燃費を確認することが重要といえるでしょう。

メーカーごとの燃費性能比較

トヨタはハイブリッド技術に強みがあり、「ヤリスクロス」「ハリアー」「RAV4」などが高燃費SUVとして知られています。ホンダの「ヴェゼル e:HEV」や「ZR-V e:HEV」も実燃費で高評価を得ています。

マツダのディーゼルモデル(CX-5、CX-60)は長距離走行で優秀な燃費を発揮し、スバルの「フォレスター e-BOXER」も安定感のある走りと燃費のバランスが魅力です。

燃費の良いSUVを選ぶときに知っておきたいポイント

ここでは、燃費のいいSUVを選ぶときに知っておきたい5つのポイントを紹介します。

カタログ燃費と実燃費のギャップを理解する

カタログに記載されている燃費は理想的な条件下で測定されています。そのため、日常の運転環境ではカタログ値より2〜3km/L低くなることが多いです。とくに、信号が多い地域や、短距離走行が中心の方は注意が必要です。

燃費を悪化させる運転習慣や積載の影響

急加速や急ブレーキは燃費が悪化する原因のひとつです。また、車内に不要な荷物を積みっぱなしにすると車重が増し、燃費が下がります。こまめに整理し、やさしいアクセルワークを心がけることが大切です。

ハイブリッド・ディーゼル・ガソリンSUVの特徴と選び方

街乗り中心なら低速域でモーターが働くハイブリッドSUVが最適です。長距離をよく走る方や高速利用が多い方は、燃費の安定したディーゼルSUVが向いています。初期費用を抑えたい場合はガソリンSUVがいいでしょう。

実際のオーナーレビューを参考にする

実際に同じSUVに乗っている人のレビューをチェックすることで、カタログ値ではわからないリアルな燃費や乗り心地を知ることができます。SNSや口コミサイト、燃費比較アプリなどを活用しましょう。

税金・維持費・燃料代を含めたトータルコストで比較する

燃費だけでなく、車両価格や自動車税、保険料、メンテナンス費なども含めたトータルコストで比較することが重要です。燃費が多少劣っても、購入価格が低ければ総コストで得をするケースもあります。

燃費をよく保つためのメンテナンスと運転術

ここでは、燃費をよく保つためのメンテナンスと運転術について紹介します。

タイヤの空気圧とオイル管理の重要性

タイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が増え、燃費が悪化します。1ヶ月に1度は点検をおこないましょう。また、エンジンオイルやフィルターの交換を怠ると燃焼効率が落ち、燃費が下がります。定期的にメンテナンスすることをおすすめします。

アクセルワークとアイドリングストップ活用のコツ

急発進を避け、なめらかな加速を意識することがエコドライブの基本です。アイドリングストップ機能が付いている車では、渋滞や信号待ちの際に積極的に活用することで、燃料消費を抑えることができます。

エコドライブで年間燃料費を節約する方法

エコドライブは、燃費だけでなく安全運転にもつながります。たとえば、信号の先を見越してアクセルを早めに戻す「予測運転」を取り入れることで、ブレーキの使用回数を減らし、結果的に燃費が向上します。

定期点検で長期的な燃費維持を目指す

定期的に点検と整備をおこなうことで、長期間にわたって高い燃費性能を維持できます。車検時や半年ごとの点検を怠らず、車の健康を保ちましょう。

まとめ:自分のライフスタイルに合った“燃費の良いSUV”を選ぼう

燃費のいいSUVを選ぶことで、家計への負担を減らすだけでなく、二酸化炭素の排出を抑え、環境にも優しいカーライフを実現できます。

燃費は車のスペックだけでなく、運転環境や使用頻度によっても変わります。数字にとらわれすぎず、自分の生活スタイルに合ったSUVを選ぶことが最も重要です。燃費性能を重視しながら、自分にぴったりのSUVを選び、快適で賢いカーライフを楽しみましょう。

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この記事の監修・執筆者
岡本 修

岡本 修

自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。