USS東京2025年8月のオークション、成約率が更に上昇!!

USS東京2025年8月のオークション、成約率が更に上昇!!

成約単価は横ばいで推移。。。

8月USS東京の集荷台数は長期休暇を挟んだこともあり、3週のみの開催で集荷台数は50,397台、前年同月は4週だったので前年同月比83.6%と大幅減少となったものの1開催当りの集荷は、111.5%とこの時期にしては非常に多い集荷となりました。成約率は2024年7月以降、70%を割り込んでいましたが長期休暇明けから70%を超え、8月全体でも70%を超える高成約率となりました。【グラフ1】

【グラフ1】

成約単価は例年、7月から一時的に下がる傾向にありますが▲5千円に留まり成約単価を維持しました。【グラフ2】

【グラフ2】

出品数は非常に多い状況が年明けから続いていますが輸出が7月には前年同月の20%増加しており、成約率上昇の要因となっています。特にアフリカや南米を中心に増加となり、軽自動車のおいても輸出が昨年より活発な動きが見られ、引合いが強まっています。

これまで年間、50千台だった軽の輸出が2024年は90千台を超え、上半期(1~6月)では既に53千台、前年同期比32.2%を記録しています。輸出に引っ張られ、相場高騰を引き起こ、し国内の小売価格が上昇、粗利が圧迫、小売では営業減益となっているとこが多いようです。

カテゴリー別の傾向

USS東京全体の成約率は7月から全体で4.3%上昇していることから多くのカテゴリーで上昇が見られました。特に成約率上昇が目立ったのは、「輸入車」で前月比6.4%の上昇、次いで「RV」が前月比5.6%上昇と「上昇幅」が大きかったです。「軽自動車」においても前月比3.1%の上昇、「ハイブリッド」が前月比2.9%上昇、「ミニバン」も前月比2.6%上昇となっています。「コンパクト」「商用車」においてはほぼ横ばいの推移となりました。【表1】

【表1】

9月以降、どーなる?

前年は7月を天井に、9月まで高値を維持したもののそれ以降、年末まで下落が進み、成約率は長らく70%を切っていました。

上記にも記載した通り、7月には輸出が前年同月20%増となったこともあり、成約率は上昇傾向に入りました。長期休暇明けからは、ここ数年の動き通り、成約率が上昇、成約単価こそほぼ横ばいで推移していますが相場上昇の兆しは出ています。

9月は去年の9月とは違い、例年の季節指数通りに上昇傾向になることが予想されます。特に成約率や成約単価は、輸出の引合いの強さからも分かるように上昇すると思われます。内外需ともに在庫確保する動きが強まるでしょう。

この記事の執筆者
倉田 佑一郎

倉田 佑一郎

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。